亜リャンメン(アタマ+リャンメン)とは
亜リャンメン とは、麻雀の手作り用語で、雀頭(アタマ)と両面(リャンメン)が繋がった形のことです。「アタマ」と「リャンメン」を組み合わせた造語で、例えば「55567」のように、対子と順子候補が連続している形を指します。
この形は受け入れが広く、ツモった牌によって雀頭を固定したり、順子を作ったりと柔軟に対応できるため、手作りで重宝される形です。
亜リャンメンの詳細解説
基本的な形
亜リャンメンの代表例:
| 形 | 構成 | 受け入れ |
|---|---|---|
| 55567 | 555(雀頭)+567(両面) | 4・5・7・8 |
| 33345 | 333(雀頭)+345(両面) | 2・3・5・6 |
| 77789 | 777(雀頭)+789(両面) | 6・7・9 |
形の構造
55567の場合:
55567筒
【パターン1】雀頭を固定
555(雀頭)+ 67(両面)
→ 5・8筒待ち
【パターン2】順子を作る
567(順子)+ 55(対子)
→ 雀頭候補が残る
【パターン3】刻子を作る
555(刻子)+ 67(両面)
→ トイトイ狙い
使用例
実際の場面での使い方
例1:形の認識
「55567で亜リャンメンができた」
「アタマとリャンメンが繋がってる」
例2:手作りの説明
「亜リャンメンをキープして進める」
「この形は受け入れが広い」
例3:判断の説明
「亜リャンメンから雀頭を固定」
「順子を優先してアタマは別で作る」
関連用語
- 雀頭(ジャントウ):2枚1組の対子
- 両面待ち(リャンメンマチ):順子候補の待ち
- 対子(トイツ):同じ牌2枚
- 搭子(ターツ):面子候補
- 牌効率(ハイコウリツ):効率的な手作り
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
形の認識
- 対子と両面が離れていると亜リャンメンではない
- 繋がっていることが条件
-
受け入れの計算
- 既に使った牌は数えない
- 場の状況も考慮
-
固定のタイミング
- 早すぎると柔軟性を失う
- 遅すぎるとチャンスを逃す
-
役との関係
- 平和を狙うなら雀頭を字牌に
- トイトイなら刻子を優先
亜リャンメンのパターン
端牌の亜リャンメン
11123の場合:
11123萬
- 111(雀頭)+ 23(両面)
- 待ち:1・4萬
- 2が辺張になる可能性
77789の場合:
77789萬
- 777(雀頭)+ 89(両面)
- 待ち:7・8萬(8は辺張)
- やや効率が落ちる
中張牌の亜リャンメン
最も効率が良い:
44456筒
- 444(雀頭)+ 56(両面)
- 待ち:4・5・7筒
- 受け入れ広い
受け入れ枚数
理論的な受け入れ
55567筒の場合:
【5筒をツモ】
→ 555(雀頭)+ 67(両面)
→ 5・8筒待ち
【4筒をツモ】
→ 567(順子)+ 55(対子)+ 4筒
→ 4筒が浮き牌
【7筒をツモ】
→ 555(雀頭)+ 677(順子+1)
→ 形が変化
【8筒をツモ】
→ 567(順子)+ 55(対子)+ 8筒
→ 良形に変化
実際の受け入れ
場の状況を考慮:
| 牌 | 効果 | 枚数 |
|---|---|---|
| 4筒 | 順子完成 | 4枚 |
| 5筒 | 雀頭固定 | 1枚 |
| 7筒 | 形変化 | 1枚 |
| 8筒 | 順子完成+良形 | 4枚 |
亜リャンメンの活用方法
序盤での扱い
序盤での判断:
- 亜リャンメンをキープ
- 他の面子を先に作る
- 柔軟性を保つ
- 急いで固定しない
中盤での扱い
中盤での判断:
- テンパイが近ければ固定
- 雀頭か順子か選択
- 役を考慮
- 効率重視
終盤での扱い
終盤での判断:
- 和了優先で固定
- 雀頭が足りなければアタマに
- 順子が必要なら順子に
- 状況次第
亜リャンメンの価値
メリット
亜リャンメンの利点:
-
受け入れが広い
- 複数の牌が使える
- テンパイしやすい
-
柔軟性が高い
- 雀頭にも順子にもできる
- 状況対応力がある
-
効率が良い
- 牌効率が高い
- 手作りが楽
デメリット
亜リャンメンの欠点:
- 固定のタイミング判断が難しい
- 対子が多いと価値低下
- 早く固定すると柔軟性喪失
実戦での判断
雀頭を固定する場合
アタマとして使う:
55567筒 + 他の面子が揃っている
↓
555を雀頭に固定
↓
67で両面待ち
↓
5・8筒待ち
順子を作る場合
リャンメンとして使う:
55567筒 + 雀頭が別にある
↓
567を順子に固定
↓
55は余剰
↓
5筒を切る
亜リャンメンの形変化
ツモによる変化
各パターン:
55567筒
【4筒ツモ】
→ 45567筒(順子完成)
【5筒ツモ】
→ 555567筒(雀頭確定)
【7筒ツモ】
→ 555677筒(形変化)
【8筒ツモ】
→ 555678筒(順子完成+雀頭)
亜リャンメンと役の関係
平和との相性
平和を狙う場合:
- 順子として使う(567)
- 雀頭は字牌で作る
- 両面待ちを保つ
トイトイとの相性
トイトイを狙う場合:
- 刻子として使う(555)
- 67は切る
- 対子を優先
亜リャンメンの応用
複数の亜リャンメン
2つ以上ある場合:
手牌:33345萬 55567筒
非常に強い形
どちらを雀頭にするか選べる
柔軟に対応可能
4連形との組み合わせ
4連形+対子:
手牌:2234萬(亜リャンメン+1枚)
223(亜リャンメン)+ 4萬
または
22(対子)+ 234(順子)
まとめ
亜リャンメンは、雀頭(アタマ)と両面(リャンメン)が繋がった形で、例えば55567のような対子と順子候補が連続している形を指します。受け入れが広く、ツモった牌によって雀頭を固定したり順子を作ったりと柔軟に対応できるため、手作りで非常に価値の高い形です。初心者の方は、まず「対子+両面が繋がっている=亜リャンメン」という形を認識し、急いで固定せずに状況を見ながら判断することが大切です。テンパイが近づいたら雀頭か順子かを選択し、効率的に和了を目指しましょう。