清一色(チンイーソー)とは?1種類の数牌のみの6翻役を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約7分 | ツモロン編集部

清一色(チンイーソー)とは

清一色(チンイーソー) とは、麻雀の役の一つで、萬子・筒子・索子のいずれか1種類の数牌のみで手牌を揃えることで成立する6翻役です。略して「チンイツ」とも呼ばれ、「染め手」の最高峰として麻雀愛好家に人気の高い役です。

門前(鳴かずに作る)なら6翻、鳴いて作ると5翻に下がる「喰い下がり」の役です。字牌を一切使わない純粋な美しさが特徴で、門前なら跳満以上、鳴いても満貫以上が確定する強力な高得点役です。

清一色の詳細解説

成立条件

清一色が成立するには、以下の条件を満たす必要があります:

条件詳細
1種類の数牌のみ萬子・筒子・索子いずれか萬子のみ
字牌は不可東南西北白發中NG字牌が1枚でもあると混一色
他の色は不可2種類以上の数牌はNG萬子+筒子は不可

門前と鳴きの違い

状態翻数点数例(子)
門前6翻12000点〜(跳満)
鳴き5翻(喰い下がり)8000点〜(満貫)

※門前なら跳満以上、鳴いても満貫以上確定

使用例

実際の場面での使い方

例1:役の確認

「チンイツ確定」
「萬子だけで清一色」

例2:手作り時

「チンイツ狙いで萬子を集める」
「字牌を切ってチンイツへ」

例3:鳴きの判断

「チンイツは鳴いても満貫」
「スピード重視でチー」

清一色の形

基本形(門前)

手牌:123萬 456萬 789萬 11萬 99萬
完成形:萬子のみで14枚、6翻(跳満)

実戦でよくある形

鳴きを含む形:

チー:123萬(横向き)789萬(横向き)
手牌:456萬 55萬 77萬
→ 萬子のみで清一色、5翻(満貫)

七対子との複合:

手牌:1122334455667萬
→ 清一色6翻+七対子2翻 = 8翻(倍満)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 混一色との混同

    • 清一色:1種類のみ(字牌NG)
    • 混一色:1種類+字牌OK
  2. 字牌1枚の混入

    • 字牌が1枚でも不可
    • 混一色になる
  3. 複数の色の使用

    • 萬子+筒子は不可
    • 必ず1種類のみ
  4. 喰い下がりの計算

    • 鳴くと6翻→5翻
    • それでも満貫以上

清一色を狙う戦術

配牌での判断

清一色を狙う目安:

配牌の状況判断理由
同種が8枚以上積極的に狙う可能性が高い
同種が7枚+字牌なし非常に有力純粋な染め手
ドラが該当色最優先倍満以上確定
1〜9がバランス良く狙いやすい面子を作りやすい

鳴きの判断

鳴くタイミング:

  1. 序盤での鳴き

    • 方向性を早めに確定
    • テンパイスピード重視
  2. 中盤での鳴き

    • 必要な牌が出たら即鳴き
    • 5翻でも十分
  3. 終盤での鳴き

    • 満貫確定の価値
    • 確実に和了る

実戦での清一色

清一色への道筋

典型的な流れ:

配牌:萬子が8枚

序盤:筒子・索子・字牌を全て切る

中盤:萬子のみを集める

終盤:清一色完成、テンパイ

他の色の処理

手順:

  1. 危険度順に切る

    • 安全そうな牌から
    • 序盤に処理
  2. 字牌も切る

    • 役牌でも切る
    • 清一色優先
  3. ドラの判断

    • 他色のドラも切る
    • 該当色のドラは死守

複合しやすい役

よく複合する役

役名条件合計翻数
一気通貫1234567898翻(鳴き7翻)
七対子7つの対子8翻(門前のみ)
対々和全て刻子8翻(鳴き7翻)
二盃口同じ順子2組×29翻(門前のみ)
三暗刻3つの暗刻8翻(門前のみ)

複合例

清一色+一気通貫+ドラ1:

手牌:123萬 456萬 789萬 11萬 99萬
門前:9翻(三倍満)
鳴き:8翻(倍満)

清一色の確率と価値

出現率

統計データ:

  • 門前での成立:約0.8%
  • 鳴きを含む:約1.2%
  • 高得点役の中では比較的多い

他の高得点役との比較

作りやすさ:

  1. 対々和(約1.5%)
  2. 清一色(約1.2%)
  3. 混一色(約3%)
  4. 三暗刻(約0.3%)
  5. 小三元(約0.2%)

清一色の戦略ポイント

序盤の判断

狙うべき配牌:

  • 1種類の数牌が多い(8枚以上)
  • 字牌が少ない
  • ドラが該当色
  • 1〜9がバランス良く

諦めるべき配牌:

  • 3種類バランスよく来る
  • 字牌が多すぎる
  • 他の役が有力
  • 該当色が7枚以下

中盤の手作り

効率的な進め方:

  1. 徹底的に1色のみ

    • 他は全て切る
    • 迷わず切る
  2. 鳴きの活用

    • スピード重視
    • 5翻でも強い
  3. 待ちの調整

    • 良形を優先
    • 多面待ちを目指す

終盤の詰め

テンパイへの道:

  • 最大待ちを選ぶ
  • フリテンに注意
  • ドラを最大活用

清一色と混一色の使い分け

清一色を選ぶ場合

清一色の利点:

  • 圧倒的な高得点(6翻)
  • 門前なら跳満以上
  • 純粋な美しさ
  • 字牌を切れる

清一色を選ぶ条件:

  • 字牌が少ない(2枚以下)
  • 該当色が8枚以上
  • 跳満以上を狙いたい

混一色を選ぶ場合

混一色の利点:

  • 字牌が使える
  • 役牌と複合しやすい
  • 比較的作りやすい

混一色を選ぶ条件:

  • 役牌の対子がある
  • 字牌が3枚以上
  • 安定を重視

清一色の心理戦

相手への影響

清一色の圧力:

  1. 捨て牌で分かる

    • 2種類を切り続ける
    • すぐにバレる
  2. 防御を強いる

    • 該当色を出せない
    • 手が制限される
  3. 高得点の威嚇

    • 満貫以上確定
    • 攻撃を抑制

清一色への対応

相手の清一色サイン:

  • 序盤から2色を切る
  • 字牌も切る
  • 1種類を鳴く

対処法:

  • 該当色を抱える
  • ベタオリ検討
  • リーチで先制

ローカルルール

喰い下がりの扱い

地域による違い:

  • 一般的:鳴くと5翻
  • 一部地域:鳴いても6翻(稀)
  • 競技麻雀:必ず喰い下がり

特殊な清一色

バリエーション:

  • 大車輪(2〜8の筒子七対子)
  • 大竹林(2〜8の索子七対子)
  • 大数隣(2〜8の萬子七対子)
  • これらを役満扱いにする地域も

歴史と文化

清一色の由来

名称の意味:

  • :純粋、清い
  • 一色:1種類のみ
  • 「チンイツ」は略称

人気の理由

愛される理由:

  1. 圧倒的な高得点

    • 6翻(鳴き5翻)
    • 門前なら跳満確定
  2. 視覚的な美しさ

    • 1色に統一された美しさ
    • 完成時の達成感
  3. 分かりやすさ

    • 初心者でも理解しやすい
    • 目標が明確

まとめ

清一色(チンイーソー)は、1種類の数牌のみで手牌を揃える6翻役です。門前なら6翻で跳満以上、鳴いても5翻で満貫以上が確定する強力な高得点役です。字牌を一切使わない純粋さが特徴で、「染め手」の最高峰として人気があります。初心者の方は、まず「1種類のみ、字牌NG」という基本を覚え、配牌で該当する色が8枚以上あれば積極的に狙ってみましょう。混一色より難しいですが、その分高得点が期待できる魅力的な役です。

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