大四喜(ダイスーシー)とは?風牌4刻子の最難関役満を解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

大四喜(ダイスーシー)とは

大四喜(ダイスーシー) とは、麻雀の役満の一つで、4つの風牌(東・南・西・北)すべてを刻子(3枚組)にする役です。「四喜和(スーシーホー)」の最高形で、多くのルールでダブル役満として扱われる、最も困難な役満の一つです。

風牌をすべて独占する圧倒的な形で、出現率は約0.0016%と極めて低く、一生に一度出会えるかどうかという貴重な役満です。

大四喜の詳細解説

成立条件

大四喜が成立するには、以下の条件を満たす必要があります:

条件詳細備考
東の刻子東東東ポン可
南の刻子南南南ポン可
西の刻子西西西ポン可
北の刻子北北北ポン可
雀頭何でもOK風牌以外でも可

ダブル役満としての扱い

ルールによる違い:

ルール扱い理由
一般的ダブル役満極めて困難
一部地域シングル役満統一ルール
競技麻雀大会による事前確認必要

使用例

実際の場面での使い方

例1:達成時

「大四喜!ダブル役満!」
「ついに大四喜完成」

例2:手作り時

「風牌3つ鳴いて大四喜狙い」
「小四喜じゃなくて大四喜いける」

例3:警戒の表現

「風牌3つ鳴いてる、大四喜くるか?」
「最後の風牌は絶対切れない」

大四喜の形

基本形

手牌:東東東 南南南 西西西 北北北 中中
完成形:風牌4刻子+雀頭

実戦でよくある形

すべて鳴いた形:

ポン:東東東 南南南 西西西 北北北(すべて横向き)
手牌:5萬
待ち:5萬(単騎待ち)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 小四喜との混同

    • 大四喜:4刻子すべて
    • 小四喜:3刻子+1雀頭
  2. 雀頭の自由度

    • 風牌以外でもOK
    • 5つ目の面子は不要
  3. 鳴きの判断

    • 4つとも鳴いてもOK
    • でも4つ目が困難
  4. 点数の確認

    • ダブル役満か確認
    • ルールによる

大四喜を狙う戦術

配牌での判断

大四喜を狙う条件:

風牌の状況判断理由
対子4つ奇跡的、全力で狙う最高のスタート
対子3つ+1枚積極的に狙う十分な可能性
対子2つ以下現実的でない小四喜を検討

鳴きの戦略

4つ集める方法:

  1. 即鳴き戦術

    • 見たら即ポン
    • 1枚も逃さない
  2. 順番の工夫

    • 客風から鳴く
    • 役牌は温存も
  3. 最後の1つ

    • 最難関
    • 根気が必要

実戦での大四喜

大四喜への道筋

奇跡への挑戦:

配牌:風牌の対子3〜4つ(奇跡)

序盤:1つ目、2つ目をポン

中盤:3つ目もポン(小四喜確定)

終盤:4つ目を待つ(最大の難関)

最後の風牌問題

4つ目の困難さ:

  1. 相手が使用

    • 役牌として
    • 簡単に出ない
  2. 山に埋もれる

    • 誰も使わない
    • ツモるしかない
  3. 警戒される

    • 3つ見えたら
    • 絶対に切らない

大四喜の確率と価値

出現率の低さ

統計データ:

  • 大四喜:約0.0016%
  • 天和:約0.0003%
  • 大四喜の方が出にくい

役満ランキング

希少性順位:

  1. 天和(約0.0003%)
  2. 地和(約0.0005%)
  3. 大四喜(約0.0016%)
  4. 四槓子(約0.0001%)

大四喜の威圧感

場への影響

3つ鳴いた時点で:

  1. 場が凍る

    • 大四喜の可能性
    • 最低でも小四喜
  2. 全員オリ

    • 勝負にならない
    • 流局狙い
  3. 風牌独占

    • 誰も使えない
    • 手が縛られる

心理的効果

相手への圧力:

  • 諦めムード
  • ミスを誘う
  • 集中力低下

複合役の可能性

究極の複合

可能な組み合わせ:

複合役条件結果
字一色雀頭も字牌トリプル役満
四暗刻すべて門前トリプル役満
四槓子すべて槓トリプル役満(理論上)

現実的な複合

字一色との複合:

例:東東東 南南南 西西西 北北北 白白
→ 大四喜+字一色(トリプル役満)

ローカルルール

点数の扱い

地域差:

  1. ダブル役満派

    • 主流
    • 96000点
  2. シングル役満派

    • 一部地域
    • 48000点
  3. 特別扱い派

    • 役満を超える
    • 特別ルール

包(パオ)の有無

責任払い:

  • 一般的にはなし
  • 一部で4つ目に適用
  • 事前確認必要

歴史と文化

大四喜の位置づけ

麻雀史における価値:

  1. 最高峰の一つ

    • 九蓮宝燈と並ぶ
    • 伝説的存在
  2. 完全制覇

    • 風牌の独占
    • 絶対的支配
  3. 語り継がれる

    • 一生の自慢
    • 伝説になる

四方の完成

象徴的意味:

  • 東西南北の統一
  • 世界の制覇
  • 完全なる調和

大四喜の記録

有名な大四喜

歴史的瞬間:

  1. プロ対局での達成

    • 極めて稀
    • 大きな話題
  2. 配牌大四喜

    • 理論上可能
    • 未確認
  3. ダブル大四喜

    • 同一半荘で2回
    • 都市伝説級

まとめ

大四喜(ダイスーシー)は、東南西北すべての風牌を刻子にする、最も困難な役満の一つです。多くのルールでダブル役満として扱われ、出現率は約0.0016%と極めて低く、麻雀人生で一度出会えるかどうかの貴重な役です。初心者の方は、まず「風牌4つすべてを刻子にする」という基本を覚え、もし風牌の対子が3つ以上ある配牌に出会ったら、夢を追いかけてみましょう。3つ鳴いた時点で小四喜は確定なので、最後の1つに全力を注ぐ価値があります。大四喜は麻雀の頂点に立つ、究極の役満です。

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