ドラ表示牌とは?ドラの見方と数え方を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約5分で読める | ツモロン編集部

ドラ表示牌とは

ドラ表示牌(ドラひょうじはい) とは、麻雀においてドラを決定するために公開される牌のことです。王牌(ワンパイ)の上段左から3枚目の牌を表向きにし、その次の牌がドラとなります。

重要なのは、ドラ表示牌そのものはドラではなく、表示牌の「次の牌」がドラになるという点です。この仕組みを理解することが、麻雀の基本の一つとなります。

ドラ表示牌の詳細解説

ドラ表示牌の位置

王牌の構成(14枚):
上段:□□■□□□□  ←■がドラ表示牌
下段:□□□□□□□

※左から3枚目をめくる
※カンすると右隣もめくる

ドラの決まり方

ドラ表示牌ドラになる牌理由
1萬2萬次の数字
9萬1萬9の次は1に戻る
風牌の順番
北の次は東に戻る
三元牌の順番
中の次は白に戻る

牌の循環ルール

数牌の循環:
1→2→3→4→5→6→7→8→9→1(に戻る)

風牌の循環:
東→南→西→北→東(に戻る)

三元牌の循環:
白→發→中→白(に戻る)

使用例

実際の場面での使い方

例1:ドラの確認

「ドラ表示牌は3筒だから、ドラは4筒」
「ドラ表示牌が中なら、ドラは白」
「9索がドラ表示牌なので、ドラは1索」

例2:複数ドラ

「ドラが2枚あるから2翻プラス」
「ドラ3で満貫確定」
「ドラ表示牌の5萬見て、6萬集めよう」

例3:カンドラ

「カンしたから新ドラめくって」
「カンドラ乗った!」
「カンドラ表示牌は東、ドラは南」

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. ドラ表示牌自体をドラと勘違い

    • 表示牌の「次」がドラ
    • 表示牌そのものは普通の牌
    • 最重要の理解ポイント
  2. 循環の見落とし

    • 9の次は1
    • 北の次は東
    • 中の次は白
  3. カンドラのめくり忘れ

    • カンしたら即めくる
    • 右隣を表向きに
    • 最大4枚まで
  4. 裏ドラとの混同

    • 裏ドラは下の段
    • リーチ和了時のみ
    • 表ドラとは別

ドラ表示牌の種類と展開

通常のドラ表示牌(表ドラ)

配牌時に1枚公開:
- 全員が最初から見える
- ゲーム中変わらない
- 戦略の基準となる

カンドラ表示牌

カンの回数表示牌の数めくる位置
0回1枚最初の1枚のみ
1回2枚+右隣1枚
2回3枚+右隣2枚
3回4枚+右隣3枚
4回5枚+右隣4枚

裏ドラ表示牌

リーチ和了時のみ確認:
- ドラ表示牌の真下
- カンドラの真下も
- 最大5枚(4カン時)

ドラ表示牌の戦略的意味

ドラの価値判断

ドラ表示牌を見て判断:
1. 自分の手牌にドラがあるか
2. ドラを集められそうか
3. ドラ待ちにできるか
4. 相手もドラを持っているか

ドラ表示牌による手作り

ドラ表示牌狙いやすい形理由
4234、456の順子5がドラで使いやすい
字牌対子・刻子順子にならないため
1や9タンヤオ系2や1は端牌で使いにくい

特殊なドラ表示牌

赤ドラとの関係

赤ドラはドラ表示牌に関係なし:
- 常に1翻の価値
- 5萬、5筒、5索が一般的
- ドラと重複可能

ローカルルール

ルール内容
ダブドラ同じドラ表示牌が2枚(8翻役満扱い)
ドラ爆弾ドラ表示牌4枚が同じ(特殊役満)
抜きドラ北や花牌を抜くとドラ

ドラ表示牌の確率

ドラが手牌に来る確率

配牌時:
- 1枚以上:約41%
- 2枚以上:約9%
- 3枚以上:約1%
- 4枚(独占):約0.04%

カンドラが乗る確率

既存ドラ数カンドラが乗る確率
0枚約41%
1枚約31%
2枚約19%
3枚約8%

ドラ表示牌のマナー

正しい扱い方

  1. 配牌前にめくる

    • 親がめくる
    • 全員に見えるように
    • しっかり固定する
  2. カンドラのめくり方

    • カン成立後すぐに
    • 嶺上牌を引く前に
    • 丁寧にめくる
  3. 確認の仕方

    • 声に出して確認
    • 「ドラは○○」と宣言
    • 全員の了解を得る

やってはいけないこと

NG行為:
- 勝手に触る
- 見えにくい位置に置く
- めくるタイミングを間違える
- ドラ表示牌を隠す

ドラ表示牌の読み方

相手のドラ推測

相手の行動ドラの可能性
序盤に端牌を切るドラなし or ドラ多数
ドラそばを早切りドラを持っている
リーチが早いドラ込みの可能性
鳴きが多いドラを確保済み

ドラ筋の考え方

ドラ表示牌が4の場合(ドラ5):
- 危険:3-6、4-7の両面
- 注意:5-8の両面
- 比較的安全:1-4、6-9

まとめ

ドラ表示牌は王牌の上段左から3枚目にめくられる牌で、その「次の牌」がドラとなります。この基本ルールを確実に理解することが、麻雀上達の第一歩です。

初心者の方は、まず「ドラ表示牌の次がドラ」という原則を覚え、数字や風牌・三元牌の循環を理解しましょう。カンによって新しいドラ表示牌がめくられることも重要なルールです。ドラは麻雀の醍醐味の一つなので、正しく理解して楽しみましょう。

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