牌(ハイ)とは?麻雀で使う駒の種類・数・読み方を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

牌(ハイ)とは

牌(ハイ) とは、麻雀で使用する駒(こま)のことです。プラスチックや象牙、竹などで作られた長方形の駒で、表面に数字や文字、模様が描かれています。麻雀では全136枚の牌を使用し、これらを組み合わせて役を作ることでゲームが進行します。

「牌」という漢字は中国語由来で、日本では「ハイ」と読みます。英語では「Mahjong tiles」と呼ばれています。

牌の詳細解説

牌の構成(全136枚)

種類内訳枚数
数牌(スウパイ)萬子・筒子・索子(各1-9)108枚(各4枚×27種)
字牌(ジハイ)東南西北・白發中28枚(各4枚×7種)
合計34種類136枚

数牌(スウパイ)の種類

萬子(マンズ/ワンズ):
一萬、二萬、三萬、四萬、五萬、六萬、七萬、八萬、九萬

筒子(ピンズ):
一筒、二筒、三筒、四筒、五筒、六筒、七筒、八筒、九筒

索子(ソーズ):
一索、二索、三索、四索、五索、六索、七索、八索、九索

字牌(ジハイ)の種類

分類牌の種類読み方
風牌(カゼハイ)東・南・西・北トン・ナン・シャー・ペー
三元牌(サンゲンパイ)白・發・中ハク・ハツ・チュン

使用例

実際の場面での使い方

例1:牌の呼び方

「一萬(イーワン)を切る」
「九筒(キューピン)でテンパイ」
「發(ハツ)をポン」

例2:牌の数え方

「牌が1枚足りない」(少牌)
「牌を1枚多く持ってる」(多牌)
「残り牌は4枚」(山に残っている枚数)

例3:牌の状態

「その牌、まだ生きてる?」(生牌の確認)
「赤牌が入ってる」(赤ドラ使用)
「牌の背中が汚れてる」(識別可能な印)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 牌の読み方

    • 萬子は「マンズ」または「ワンズ」
    • 筒子は必ず「ピンズ」(×ツツシ)
    • 索子は必ず「ソーズ」(×サクシ)
  2. 数の数え方

    • 中国語読み:イー、リャン、サン…
    • 日本語読み:いち、に、さん…
    • どちらでもOKだが混在は避ける
  3. 似ている牌の見分け方

    • 一索と鳥(一索には鳥が描かれている)
    • 八筒と九筒(配置パターンが異なる)
    • 發と中(色で区別:發は緑、中は赤)
  4. 牌の扱い方

    • 優しく扱う(強く置くと音が大きい)
    • 裏返しにしない(イカサマ防止)
    • 混ぜる時は両手で(片手は失礼)

牌の種類と特徴

端牌と中張牌

分類該当する牌特徴
端牌(タンパイ)1・9の数牌使いにくいが役に必要
中張牌(チュンチャンパイ)2〜8の数牌使いやすく組み合わせ豊富
ヤオチュー牌1・9・字牌特殊な役に使用

牌の材質による違い

プラスチック製:
- 最も一般的
- 手入れが簡単
- 音が軽い

象牙製:
- 高級品
- 手触りが良い
- 音が重厚

竹製:
- 伝統的
- 独特の感触
- 経年変化あり

牌の見分け方

数牌の見分け方

特徴的な見た目
一萬〜九萬漢数字で表記
一筒〜九筒丸い模様(コイン)
一索〜九索竹の模様(棒)
一索鳥が描かれている
五萬・五筒・五索赤く塗られている場合あり

字牌の覚え方

風牌の順番:
東(トン)→ 南(ナン)→ 西(シャー)→ 北(ペー)
※実際の方角とは異なる並び

三元牌の覚え方:
白(ハク)- 白い/無地
發(ハツ)- 緑色で「發」の文字
中(チュン)- 赤色で「中」の文字

牌の歴史と文化

牌の起源

  • 発祥地:中国(明朝〜清朝)
  • 日本伝来:大正〜昭和初期
  • 素材の変遷:骨→竹→象牙→プラスチック
  • デザイン:地域により若干の違いあり

地域による違い

地域特徴
日本麻雀赤ドラあり、花牌なし
中国麻雀花牌あり、点数体系が異なる
アメリカ麻雀ジョーカー牌あり
ヨーロッパ麻雀日本式に近い

牌の扱い方とマナー

基本的なマナー

  1. 牌の混ぜ方(洗牌)

    • 両手で円を描くように
    • 裏向きのまま混ぜる
    • 音は控えめに
  2. 牌の積み方

    • 17枚2段で積む
    • きれいに揃える
    • 素早く正確に
  3. 牌の切り方

    • 中央付近に置く
    • 強く叩かない
    • 裏向きは厳禁

牌の手入れ

日常の手入れ:
- 乾いた布で拭く
- 専用ケースに保管
- 直射日光を避ける

汚れた時:
- 中性洗剤で優しく洗う
- よく乾燥させる
- アルコール消毒もOK

特殊な牌

赤ドラ(アカドラ)

  • 通常5萬・5筒・5索の一部が赤い
  • 持っているだけで1翻
  • ローカルルールで枚数が異なる

花牌(ハナハイ)

  • 日本麻雀では使用しない
  • 中国麻雀で使用
  • 春夏秋冬・梅蘭竹菊

白ポッチ

  • 一筒の中央の点
  • 製造メーカーにより色が異なる
  • 青、緑、赤などがある

牌に関する豆知識

牌の重さと大きさ

標準的なサイズ:
- 高さ:約26mm
- 幅:約19mm
- 厚さ:約16mm
- 重さ:約15g

牌の製造

  • 金型による大量生産
  • 彫刻は機械彫り
  • 色付けは印刷または塗装
  • 最終検品は人の目

まとめ

牌は麻雀の基本となる道具で、全136枚(34種類×4枚)で構成されています。数牌(萬子・筒子・索子)と字牌(風牌・三元牌)に大別され、それぞれに特徴的なデザインがあります。

初心者の方は、まず各牌の名前と見た目を覚えることから始めましょう。特に似ている牌の見分け方と、正しい読み方を身につけることが大切です。牌を大切に扱い、適切なマナーを守ることで、気持ちよく麻雀を楽しむことができます。

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