海底(ハイテイ)とは
海底(ハイテイ) とは、麻雀において山の最後の1枚の牌のことです。正確には、王牌14枚を除いた山の最後の牌を指し、この牌をツモることを「海底摸月(ハイテイモーユエ)」と言います。海底牌は局の最後を意味し、これ以上ツモることができない特別な牌です。
「海底」という名前は、山を「海」に見立て、その最も深い底にある牌という意味から来ています。
海底の詳細解説
海底に関するルール
| ルール | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 王牌を除く | 王牌14枚は残す | 海底は123枚目 |
| カンできない | 海底牌でカンは不可 | 牌が足りないため |
| リーチできない | 海底牌でリーチ不可 | 次がないため |
| 流局の合図 | 海底後は流局 | ノーテン罰符へ |
海底牌の特殊性
通常のツモと異なる点:
1. カン(明カン・暗カン)ができない
2. リーチがかけられない
3. これが最後のツモになる
4. 海底摸月という特別な役がある
海底の位置
山の構成(136枚):
- ツモ牌:122枚
- 王牌:14枚(ドラ表示牌・嶺上牌含む)
海底 = 122枚目のツモ牌
使用例
実際の場面での使い方
例1:海底の確認
「もうすぐ海底だね」
「海底まであと3巡」
例2:海底でのツモ
「海底でツモった!」
「海底摸月で和了!」
例3:海底での制限
「海底だからカンできない」
「海底でリーチはかけられません」
関連用語
- 河底(ホウテイ):最後の捨て牌
- 海底摸月(ハイテイモーユエ):海底牌でツモ和了
- 河底撈魚(ホウテイラオユイ):河底牌でロン和了
- 王牌(ワンパイ):使わない14枚
- 流局(リュウキョク):和了者なしで終了
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
王牌との混同
- 海底は王牌ではない
- ツモれる最後の牌
-
枚数の数え間違い
- 王牌14枚を除く
- 122枚目が海底
-
カンのルール
- 海底牌でカンは不可
- 嶺上牌が足りないため
-
リーチのルール
- 海底牌でリーチ不可
- 次のツモがないため
海底に関する役
海底摸月(ハイテイモーユエ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 翻数 | 1翻 |
| 条件 | 海底牌でツモ和了 |
| 複合 | 他の役と複合可 |
| 注意 | ツモのみ(ロン不可) |
海底でのツモ和了の例
手牌:123萬 456筒 789索 11萬 東東
海底牌:1萬をツモ
役:タンヤオ + ツモ + 海底摸月 = 3翻
海底の戦略
海底付近での判断
| 状況 | 推奨行動 | 理由 |
|---|---|---|
| テンパイ | 海底を狙う | 1翻追加 |
| 1向聴 | 無理しない | 時間がない |
| ノーテン | ベタオリ | 罰符回避 |
| リーチ中 | 継続 | 海底も和了牌 |
海底を意識したプレイ
1. 残り牌数を把握
- 常に山を確認
- 海底までの巡目を計算
2. カンの判断
- 海底前にカンを済ませる
- 海底ではカン不可
3. リーチの判断
- 海底1巡前が最後のチャンス
- 海底でのリーチは不可
海底に関する特殊ルール
地域・ルールによる違い
-
王牌の枚数
- 通常は14枚
- 一部ルールで異なる場合も
-
海底での特殊行為
- 暗カンも不可
- 加カンも不可
-
海底摸月の扱い
- 偶然役として扱う
- 役満祝儀の対象外
オンライン麻雀での海底
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | 残り枚数を表示 |
| 警告 | 海底前に通知 |
| 自動処理 | カン・リーチ制限 |
| 演出 | 特別な演出あり |
海底での注意点
やってはいけないこと
-
カンをしようとする
- ルール違反
- チョンボになる場合も
-
リーチをかける
- 無効になる
- 恥ずかしい思いをする
-
山を数え間違える
- 海底を見逃す
- 戦略ミス
海底でのマナー
1. 最後の牌であることを意識
- 丁寧に扱う
- 流局の準備
2. 他家への配慮
- 海底であることを伝える
- スムーズな進行
3. ルールの確認
- 事前に確認
- トラブル防止
海底に関する豆知識
語源と文化
- 中国語由来:「海底摸月」は中国の故事から
- 日本での定着:昭和期に一般化
- 演出効果:ドラマチックな展開を生む
統計データ
海底摸月の和了率:約2-3%
海底でのテンパイ率:約25%
海底での流局率:約70%
まとめ
海底は山の最後の1枚(王牌を除く)を指し、麻雀の局の終わりを告げる重要な牌です。海底牌ではカンやリーチができない特殊なルールがあり、海底摸月という特別な役も存在します。初心者の方は、まず王牌を除いた最後の牌が海底であることを理解し、海底でのルール制限を覚えることが大切です。海底付近では残り牌数を意識し、適切な判断をすることで、より戦略的な麻雀が打てるようになるでしょう。