海底牌(ハイテイハイ)とは?最後のツモ牌とその特殊性を解説

初心者におすすめ
| 約7分 | ツモロン編集部

海底牌(ハイテイハイ)とは

海底牌(ハイテイハイ) とは、麻雀において壁牌(山)から引ける最後のツモ牌のことです。王牌14枚を残して、それ以外の牌をすべてツモった後の最後の1枚で、この牌でツモあがりすると「海底撈月(ハイテイラオユエ)」という1翻役がつきます。

「海底」は海の底を意味し、牌山の一番底にある牌という意味から名付けられました。この牌を引いた後は、その牌を捨てるか、ツモあがりするかの選択しかなく、槓をすることはできません。

海底牌の詳細解説

海底牌の位置

牌山との関係:

項目枚数説明
全体の牌136枚4人×34枚
配牌52枚13枚×4人
王牌14枚常に残す
ツモれる牌70枚136-52-14
海底牌70枚目最後の1枚

海底牌での制限

できること・できないこと:

行動可否理由
ツモあがり海底撈月がつく
打牌河底牌になる
カン×嶺上牌がない
リーチ×待つ牌がない

使用例

実際の場面での使い方

例1:海底牌を引く時

「海底牌だ」
「ラストツモ」

例2:海底撈月

「海底でツモ!」
「ハイテイツモだ!」

例3:期待と結果

「海底で一発逆転」
「海底牌も来なかった」

海底撈月(ハイテイラオユエ)

1翻役としての価値

海底撈月の条件:

条件詳細備考
海底牌でツモ最後の1枚必須条件
あがり形完成4面子1雀頭通常通り
1翻追加他の役と複合可偶然役

よくある複合

海底撈月との組み合わせ:

例1:リーチ・海底撈月・ドラ1
→ 30符3翻 = 3,900点

例2:平和・ツモ・海底撈月
→ 20符3翻 = 2,600点

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 槓をしようとする

    • 海底牌では不可
    • 嶺上牌がない
  2. リーチをかける

    • 次がない
    • 意味がない
  3. 王牌を数え忘れ

    • 14枚は触れない
    • 海底牌の位置を誤る
  4. 河底牌と混同

    • 海底:最後のツモ
    • 河底:最後の捨て牌

海底牌の戦略

海底牌を意識した打ち方

終盤の考え方:

  1. 残り枚数の把握

    • ツモ番を数える
    • 海底が誰か予測
  2. テンパイを目指す

    • 海底撈月の可能性
    • 1翻の価値
  3. 鳴きの判断

    • ツモ番が変わる
    • 海底を逃すかも

海底牌が自分に来る計算

簡単な目安:

残りツモ数 ÷ 4 = 自分のツモ回数

例:残り8枚の場合
→ 各自2回ずつツモ
→ ツモ順で海底が決まる

海底牌での特殊な状況

四槓子と海底

特殊ケース:

状況結果説明
4回槓即流局四槓散了
槓が多い海底が早い嶺上牌使用
海底前に槓海底消滅最後の嶺上牌

海底牌でのあがり

価値の違い:

  1. 通常のツモ

    • ツモの1翻のみ
    • 通常計算
  2. 海底撈月

    • ツモ+海底で2翻
    • 価値が上がる
  3. 役満の場合

    • 海底は関係なし
    • 役満で固定

海底牌の確率

海底撈月の出現率

統計的データ:

項目確率備考
海底牌が回る25%4人に1人
テンパイ率約30%終盤の平均
あがり率約3-5%待ち牌次第
海底撈月約1%全体での出現

狙う価値

海底撈月の判断:

  • 1翻の価値あり
  • 無理は禁物
  • 自然体が基本
  • 偶然の産物

海底牌のドラマ

劇的な瞬間

海底での逆転:

  1. 満貫ツモ

    • 海底+他の役
    • 大逆転
  2. 初心者の海底

    • ビギナーズラック
    • 盛り上がる
  3. プロの海底読み

    • 完璧な計算
    • 狙い通り

海底牌の記憶

印象的な海底:

  • 九蓮宝燈を海底で
  • 国士無双を海底で
  • 平和のみを海底で
  • 役なしを海底で救う

ローカルルール

海底牌の扱い

地域差:

項目バリエーション備考
槓の可否一部で可能特殊ルール
王牌の数14枚が標準16枚もあり
海底の告知する/しないマナー差

特殊な海底ルール

珍しい取り決め:

  1. 海底一発

    • リーチ後海底
    • ダブル役扱い
  2. 海底ずらし

    • 槓で海底変更
    • 複雑な計算

海底牌の心理

最後の1枚への期待

心理的効果:

  1. 希望

    • 最後のチャンス
    • 奇跡を信じる
  2. 緊張

    • 大事な1枚
    • 手が震える
  3. 諦め

    • もう終わり
    • 次局への準備

海底牌の演出

盛り上げ方:

  • ゆっくりツモる
  • 期待を込めて
  • みんなで注目
  • ドラマチックに

海底牌のマナー

正しい扱い方

基本マナー:

  1. 海底の宣言

    • 「海底です」
    • 全員に知らせる
  2. 丁寧にツモる

    • 最後の1枚
    • 大切に扱う
  3. 速やかな判断

    • 長考しすぎない
    • テンポよく
  4. 結果の受け入れ

    • あがれなくても
    • 次局へ切り替え

まとめ

海底牌(ハイテイハイ)は、王牌14枚を除いた壁牌の最後のツモ牌で、この牌でツモあがりすると海底撈月という1翻役がつきます。海底牌では槓やリーチはできず、ツモるか捨てるかの選択のみとなります。初心者の方は、まず「最後のツモ牌は特別」ということを覚え、海底牌が近づいたらテンパイを目指してみましょう。海底撈月は狙って出せる役ではありませんが、最後の1枚にかける期待とドラマが、麻雀の醍醐味の一つです。

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