跳満(ハネマン)とは
跳満(ハネマン) は、麻雀の点数段階の一つで、6翻または7翻の手であがった時の呼称です。親なら18000点、子なら12000点という高得点で、満貫(マンガン)から「跳ね上がる」ような点数であることから跳満と呼ばれます。
麻雀で勝つためには跳満クラスの手を作ることが重要で、ゲームの流れを大きく変える決定打となることが多い点数帯です。
跳満の詳細解説
跳満の点数
| プレイヤー | ロンあがり | ツモあがり |
|---|---|---|
| 親(東家) | 18000点 | 6000点オール |
| 子(南・西・北家) | 12000点 | 親6000点・子3000点 |
翻数と点数の関係
| 翻数 | 名称 | 親の点数 | 子の点数 |
|---|---|---|---|
| 3-4翻 | 満貫 | 12000 | 8000 |
| 6-7翻 | 跳満 | 18000 | 12000 |
| 8-10翻 | 倍満 | 24000 | 16000 |
| 11-12翻 | 三倍満 | 36000 | 24000 |
| 13翻以上 | 数え役満 | 48000 | 32000 |
なぜ5翻がないのか
歴史的な経緯により、5翻は満貫として扱われます:
- 3-5翻 = 満貫
- 6-7翻 = 跳満
使用例
実際の場面での使い方
例1:あがりの宣言
「ハネマン!12000点」
「リーチ一発ツモ三色ドラ2、跳満です」
例2:手作りの方針
「ドラ3あるから跳満狙える」
「あと1翻で跳満だ」
例3:点数状況での判断
「跳満ツモれば逆転」
「親の跳満は痛すぎる」
跳満を作る方法
基本的な組み合わせ
6翻の例:
| 役の組み合わせ | 翻数 |
|---|---|
| リーチ(1) + 一発(1) + 平和(1) + タンヤオ(1) + ドラ2 | 6翻 |
| 対々和(2) + 三暗刻(2) + 役牌(1) + ドラ1 | 6翻 |
| 清一色(6) | 6翻 |
7翻の例:
| 役の組み合わせ | 翻数 |
|---|---|
| リーチ(1) + ツモ(1) + 平和(1) + 三色(2) + ドラ2 | 7翻 |
| 七対子(2) + ドラ5 | 7翻 |
| 混一色(3) + 対々和(2) + 役牌(2) | 7翻 |
ドラの重要性
跳満を作る上で、ドラは非常に重要です:
| ドラの数 | 必要な役 | 難易度 |
|---|---|---|
| ドラ0 | 6翻分の役 | 難しい |
| ドラ1-2 | 4-5翻分の役 | 普通 |
| ドラ3以上 | 3翻分の役 | 比較的簡単 |
関連用語
- 満貫(マンガン):3-5翻の点数
- 倍満(バイマン):8-10翻の点数
- 三倍満(サンバイマン):11-12翻の点数
- 翻(ハン):役の単位
- ドラ:1枚につき1翻
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
5翻は満貫
- 5翻は跳満ではない
- 6翻から跳満
-
符は関係ない
- 跳満以上は符計算不要
- 翻数のみで決定
-
切り上げなし
- 6翻も7翻も同じ跳満
- 8翻で倍満
-
積み棒の加算
- 基本点に積み棒を加える
- 18000点+積み棒
跳満を狙う戦略
跳満になりやすい手
-
ドラが多い手
- ドラ3以上
- 比較的簡単に到達
-
複合役の手
- タンヤオ・平和・三色など
- 基本役の組み合わせ
-
高翻役の手
- 清一色(5-6翻)
- 混一色(2-3翻)+α
状況別の狙い方
| 状況 | 戦略 | 理由 |
|---|---|---|
| 序盤 | 積極的に狙う | 手作りの余裕 |
| 中盤 | ドラ次第 | 現実的な判断 |
| 終盤 | 満貫で妥協も | 確実性重視 |
| 親番 | 特に狙う | 1.5倍の価値 |
実戦での跳満
跳満の影響力
-
点数的影響
- 一気にトップ争い
- 相手に大ダメージ
-
心理的影響
- 流れが変わる
- 相手が萎縮
-
戦術的影響
- リードを築ける
- 守備的に打てる
よくある跳満パターン
初心者でも作りやすい:
リーチ・ツモ・平和・タンヤオ・ドラ2 = 6翻
門前清一色 = 6翻
七対子・ドラ4 = 6翻
中級者向け:
リーチ・一発・三色・ドラ2 = 6翻
混一色・対々和・役牌 = 6-7翻
跳満のコツ
意識すべきポイント
-
ドラを大切に
- ドラは跳満への近道
- 早切りは避ける
-
役の複合を狙う
- 1つの役に頼らない
- 複数の可能性を残す
-
翻数を数える
- 常に翻数を把握
- あと何翻か意識
跳満を逃さない
- 役の見落としに注意
- ドラの数え忘れ
- 赤ドラも忘れずに
まとめ
跳満は6-7翻で親18000点、子12000点の高得点です。満貫から大きく跳ね上がる点数で、麻雀において非常に重要な得点帯となります。初心者の方は、まず「6翻から跳満」ということを覚え、ドラを活用しながら基本役を組み合わせて跳満を目指しましょう。跳満を和了できるようになれば、麻雀の勝率は大きく向上します。高得点への第一歩として、跳満を意識した手作りを心がけることが大切です。