混一色(ホンイーソー)とは?1種類の数牌+字牌の3翻役を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約7分 | ツモロン編集部

混一色(ホンイーソー)とは

混一色(ホンイーソー) とは、麻雀の役の一つで、萬子・筒子・索子のいずれか1種類の数牌と字牌(東南西北白發中)のみで手牌を揃えることで成立する3翻役です。略して「ホンイツ」とも呼ばれ、「染め手」の代表的な役として人気があります。

門前(鳴かずに作る)なら3翻、鳴いて作ると2翻に下がる「喰い下がり」の役です。字牌を使える点が清一色との違いで、役牌と複合しやすく、比較的作りやすい高得点役です。

混一色の詳細解説

成立条件

混一色が成立するには、以下の条件を満たす必要があります:

条件詳細
1種類の数牌萬子・筒子・索子いずれか萬子のみ
字牌の使用OK東南西北白發中役牌として活用
他の色は不可2種類以上の数牌はNG萬子+筒子は不可
字牌は任意字牌がなくても可1種類だけなら清一色

門前と鳴きの違い

状態翻数点数例(子)
門前3翻3900点〜
鳴き2翻(喰い下がり)2600点〜

※喰い下がりとは、鳴くことで翻数が1翻減ること

使用例

実際の場面での使い方

例1:役の確認

「ホンイツ確定」
「萬子と字牌だけで混一色」

例2:手作り時

「ホンイツ狙いで萬子を集める」
「字牌も使えるからホンイツで」

例3:鳴きの判断

「ホンイツは鳴いても2翻ある」
「役牌ポンしてホンイツ進める」

混一色の形

基本形

手牌:123萬 456萬 789萬 東東東 白白
完成形:萬子+字牌のみ

実戦でよくある形

鳴きを含む形:

ポン:東東東(横向き)
手牌:234萬 567萬 999萬 中中
→ 萬子+字牌で混一色

役牌と複合:

手牌:11123萬 555萬 789萬 白白白
→ 混一色3翻+役牌(白)1翻 = 4翻

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 清一色との混同

    • 混一色:1種類+字牌OK
    • 清一色:1種類のみ(字牌NG)
  2. 複数の色の使用

    • 萬子+筒子は不可
    • 必ず1種類のみ
  3. 字牌の必要性

    • 字牌は任意(なくても可)
    • 字牌なしは清一色
  4. 喰い下がりの計算

    • 鳴くと3翻→2翻
    • 他の役との複合で計算

混一色を狙う戦術

配牌での判断

混一色を狙う目安:

配牌の状況判断理由
同種が7枚以上積極的に狙う可能性が高い
字牌も3〜4枚狙いやすい役牌との複合
ドラが該当色優先して狙う高得点が期待できる
役牌の対子あり非常に有力役牌との複合確定

鳴きの判断

鳴くタイミング:

  1. 序盤での鳴き

    • 役牌は積極的にポン
    • 早めに方向性を固める
  2. 中盤での鳴き

    • 該当色が出たら検討
    • スピード重視
  3. 終盤での鳴き

    • 2翻でも価値がある
    • 和了を優先

実戦での混一色

混一色への道筋

典型的な流れ:

配牌:萬子が7枚+字牌3枚

序盤:他の色を切る

中盤:萬子と字牌を集める

終盤:混一色完成、テンパイ

他の色の処理

手順:

  1. 端から切る

    • 1・9から処理
    • 危険度を考慮
  2. 安全牌を残す

    • 字牌の現物
    • スジの牌
  3. ドラの判断

    • 他色のドラは早めに切る
    • 該当色のドラは死守

複合しやすい役

よく複合する役

役名条件合計翻数
役牌字牌の刻子4翻(鳴き3翻)
対々和全て刻子5翻(鳴き4翻)
七対子7つの対子5翻(門前のみ)
一気通貫1234567895翻(鳴き4翻)
小三元三元牌2刻子+1対子6翻(鳴き5翻)

複合例

混一色+役牌(白)+ドラ1:

手牌:123萬 456萬 789萬 白白白 東東
門前:5翻(満貫)
鳴き:4翻(7700点)

混一色の確率と価値

出現率

統計データ:

  • 門前での成立:約1.5%
  • 鳴きを含む:約3.0%
  • 染め手の中では最も多い

他の高得点役との比較

作りやすさ:

  1. 対々和(約1.5%)
  2. 混一色(約3%)
  3. 三色同順(約2%)
  4. 清一色(約1%)
  5. 混全帯么九(約1%)

混一色の戦略ポイント

序盤の判断

狙うべき配牌:

  • 1種類の数牌が多い(7枚以上)
  • 役牌の対子がある
  • ドラが該当色
  • 字牌が使える

諦めるべき配牌:

  • 3種類バランスよく来る
  • 字牌が少ない
  • 他の役が有力

中盤の手作り

効率的な進め方:

  1. 他の色を早めに処理

    • 安全な牌から
    • オリ牌を確保
  2. 字牌の活用

    • 役牌優先
    • 安全牌としても
  3. 柔軟な対応

    • 清一色への変更も
    • 諦めも重要

終盤の詰め

テンパイへの道:

  • 良形を優先
  • フリテンに注意
  • ドラを活かす

混一色と清一色の使い分け

混一色を選ぶ場合

混一色の利点:

  • 字牌が使える
  • 役牌と複合しやすい
  • 比較的作りやすい
  • 鳴きやすい

清一色を選ぶ場合

清一色の利点:

  • 翻数が高い(6翻)
  • 字牌を切れる
  • 純粋な美しさ
  • 門前で跳満以上

ローカルルール

喰い下がりの扱い

地域による違い:

  • 一般的:鳴くと2翻
  • 一部地域:鳴いても3翻(稀)
  • 競技麻雀:必ず喰い下がり

特殊な混一色

バリエーション:

  • ダブル混一色(2種類で達成)
  • 役満扱い(一部の特殊ルール)
  • 大車輪(2〜8の筒子七対子)

歴史と文化

混一色の由来

名称の意味:

  • :字牌が混ざる
  • 一色:1種類の数牌
  • 「ホンイツ」は略称

人気の理由

愛される理由:

  1. 高得点

    • 3翻(鳴き2翻)
    • 役牌と複合で満貫
  2. 作りやすさ

    • 清一色より現実的
    • 字牌が使える
  3. 戦略性

    • 鳴きのタイミング
    • 役牌との複合

まとめ

混一色(ホンイーソー)は、1種類の数牌と字牌のみで手牌を揃える3翻役です。門前なら3翻、鳴くと2翻に喰い下がりますが、役牌と複合しやすく、比較的作りやすい高得点役として人気があります。初心者の方は、まず「1種類の数牌+字牌OK」という基本を覚え、配牌で該当する色が多く、役牌の対子があれば積極的に狙ってみましょう。清一色より作りやすく、字牌を活用できる点が大きな魅力です。

この記事をシェア