河底撈魚(ホウテイラオユイ)とは
河底撈魚(ホウテイラオユイ) は、麻雀の偶然役の一つで、最後の捨て牌(河底牌)でロンあがりすると成立する1翻役です。「河の底から魚をすくい上げる」という意味で、局の最後の最後で劇的な逆転が起こることがあります。
海底摸月(ハイテイモーユエ)と対をなす役で、最後のツモがなくても最後のチャンスが残されているという、麻雀の面白さを象徴する役です。
河底撈魚の詳細解説
河底撈魚の成立条件
| 条件 | 説明 |
|---|---|
| 河底牌であること | 最後の捨て牌 |
| ロンあがり | ツモでは成立しない |
| 通常のあがり形 | 特殊な条件なし |
河底牌とは
**河底牌(ホウテイハイ)**は、局の最後に捨てられる牌です:
- 最後のツモ牌(海底牌)を引いた人が
- それを捨てた牌が河底牌
- この牌でロンすれば河底撈魚
海底摸月との違い
| 項目 | 河底撈魚 | 海底摸月 |
|---|---|---|
| あがり方 | ロン | ツモ |
| 該当牌 | 最後の捨て牌 | 最後のツモ牌 |
| 読み | ホウテイラオユイ | ハイテイモーユエ |
| 意味 | 河底から魚を撈う | 海底で月を摸る |
使用例
実際の場面での使い方
例1:最後のチャンス
「河底だ!これでロンできる!」
「最後の最後で河底撈魚!」
例2:劇的な展開
「まさか河底で当たり牌が出るとは」
「河底撈魚で逆転だ!」
例3:河底の駆け引き
「河底だから安全牌を切ろう」
「いや、ここは勝負!」
河底撈魚の特徴
発生状況
-
王牌を除いて牌がなくなる
- 通常は17巡目付近
- カンがあると早まる
-
最後のツモ者が打牌
- 海底牌を引いた人
- その捨て牌が河底牌
-
全員にチャンス
- 誰でもロン可能
- テンパイしていれば
確率と期待値
| 状況 | 確率 | 備考 |
|---|---|---|
| 河底撈魚の発生 | 約0.3% | かなり低い |
| 河底でテンパイ | 約30% | 3-4人に1人 |
| 当たり牌が出る | 待ち次第 | 良形有利 |
関連用語
- 海底摸月(ハイテイモーユエ):最後のツモであがる役
- 河底(ホウテイ):最後の捨て牌の状況
- 海底(ハイテイ):最後のツモ牌の状況
- 王牌(ワンパイ):残る14枚
- 流局(リュウキョク):誰もあがらずに終了
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
ツモでは成立しない
- 河底撈魚はロンのみ
- ツモは海底摸月
-
最後の捨て牌の定義
- 海底牌を引いた人の捨て牌
- それ以前の牌では成立しない
-
カンによる変動
- カンで嶺上牌を引く
- 河底が早まる可能性
-
役の複合
- 他の役とも複合可能
- 役なしでも河底撈魚で1翻
河底での戦略
河底牌を切る側
-
安全重視
- 現物を切る
- 振り込みを避ける
-
形式テンパイ狙い
- テンパイ料を確保
- 無理は禁物
-
読みを働かせる
- 相手の待ちを推測
- 危険牌を避ける
河底を狙う側
-
広い待ちで構える
- 多面待ちが有利
- 確率を上げる
-
リーチの判断
- 河底前にリーチ
- プレッシャーをかける
-
最後まで諦めない
- 河底は全員にチャンス
- 集中力を保つ
河底撈魚の魅力
ドラマチックな展開
| 場面 | 魅力 |
|---|---|
| 大逆転 | ビリから一気にトップへ |
| 親の連荘阻止 | 河底で親を落とす |
| 僅差の勝負 | 1000点で順位が変わる |
心理的な駆け引き
- 切る側のプレッシャー:責任重大
- 待つ側の期待:最後のチャンス
- 観戦の盛り上がり:劇的な結末
実戦での注意点
河底を意識したプレイ
-
残り枚数の把握
- あと何巡か数える
- カンの影響も考慮
-
河底前の準備
- テンパイを目指す
- 安全牌の確保
-
冷静な判断
- 焦らない
- 基本に忠実に
よくあるパターン
成功例:
- リーチ者が河底で振り込み
- 安全だと思った牌が当たり牌
- 多面待ちで待ち受けて成功
失敗例:
- 欲張って危険牌を切る
- テンパイできずに終了
- 読み違えて振り込み
まとめ
河底撈魚は、麻雀の最後の最後まで諦めてはいけないことを教えてくれる役です。発生確率は低いですが、劇的な展開を生む可能性があり、麻雀の醍醐味の一つとなっています。初心者の方は、「最後の捨て牌でロン」という条件を覚え、河底付近では特に集中してプレイしましょう。河の底から魚をすくい上げるような、劇的な逆転勝利を目指して!