序盤(ジョバン)とは
序盤(ジョバン) とは、麻雀の用語で、配牌から数巡までの初期段階のことです。一般的に配牌〜6巡目あたりまでを指し、手作りの方向性を決める重要なフェーズです。
序盤では攻撃優先が基本で、牌効率を重視した手作りと安全牌の確保がポイントとなります。危険牌も比較的通りやすく、積極的に手を進めることができる時期です。
序盤の詳細解説
局面の区分
麻雀の局面は大きく3つに分けられます:
| 局面 | 巡目 | 特徴 |
|---|---|---|
| 序盤 | 配牌〜6巡 | 手作り中心 |
| 中盤 | 7巡〜12巡 | 攻守のバランス |
| 終盤 | 13巡〜 | 防御重視 |
序盤の目標
序盤でやるべきこと:
| 目標 | 内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| 手の方向性 | 役を決める | 高 |
| 向聴数削減 | テンパイに近づける | 高 |
| 安全牌確保 | 字牌を取っておく | 中 |
| 牌効率 | 効率的な手作り | 高 |
使用例
実際の場面での使い方
例1:局面の確認
「序盤だから攻撃優先」
「まだ序盤なので様子見」
例2:戦略的な会話
「序盤は牌効率重視」
「序盤のうちに安全牌を確保」
例3:振り返り
「序盤の手作りがまずかった」
「序盤でリーチされた」
関連用語
- 配牌(ハイパイ):序盤の起点
- 牌効率(ハイコウリツ):序盤の重要概念
- 中盤(チュウバン):次のフェーズ
- 向聴(シャンテン):テンパイまでの距離
- 安全牌(アンゼンパイ):序盤で確保
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
過度な防御
- 序盤は攻撃優先
- 守りすぎない
-
役を決めない
- 方向性を持つ
- 計画的な手作り
-
安全牌を切る
- 字牌は取っておく
- 終盤に備える
-
効率無視
- 孤立牌を残す
- 搭子を崩す
序盤の基本方針
攻撃優先
序盤の戦略:
序盤
↓
攻撃優先
↓
牌効率重視
↓
テンパイ狙い
牌効率の重視
効率的な手作り:
| 行動 | 理由 |
|---|---|
| 孤立牌を切る | 受け入れゼロ |
| 搭子を残す | 受け入れ広い |
| 両面を優先 | 良形待ち |
| 役を意識 | 和了れる形に |
序盤の牌の扱い
切るべき牌
序盤で処理する牌:
-
孤立牌
- 完全孤立の数牌
- 受け入れない牌
-
19牌
- タンヤオ狙い
- チャンタ以外
-
不要な字牌
- 役牌でない字牌
- 対子にならない字牌
残すべき牌
序盤で保持する牌:
-
役牌
- 1翻確定
- ポン待ち
-
ドラ
- 打点アップ
- 可能な限り使う
-
安全牌候補
- 生牌の字牌
- 終盤用
序盤の戦術パターン
手が良い時
良配牌の戦術:
【門前で進める】
- リーチ狙い
- 平和・タンヤオ
- 高打点目指す
【鳴きも視野】
- 役が確定なら
- スピード重視
手が悪い時
悪配牌の戦術:
【様子見】
- 守備的に
- 安全牌確保
- 孤立牌処理
【鳴き前提】
- 喰い断狙い
- 役牌狙い
- 速度重視
序盤での鳴き判断
鳴くべき状況
序盤の鳴き:
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 役牌 | 積極的 | 1翻確定 |
| 喰い断 | 状況次第 | スピード重視 |
| 染め手 | 積極的 | 高打点狙い |
| トイトイ | やや慎重 | 打点と相談 |
鳴かない方が良い状況
門前を保つ:
- 良形搭子が多い
- 平和・一盃口狙い
- リーチ狙い
- ドラが多い
序盤の安全牌管理
安全牌の確保
序盤から準備:
【取っておく牌】
1. 生牌の字牌
2. 1・9牌(状況次第)
3. 使えない数牌
【切らない】
- 序盤でも字牌は慎重に
- 終盤に備える
字牌の扱い
字牌の優先順位:
| 字牌 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 役牌 | 残す | 1翻・安全牌 |
| オタ風 | やや残す | 安全牌候補 |
| 場風 | 残す | やや危険 |
| 生牌 | 残す | 終盤用 |
序盤のリーチ判断
序盤リーチのメリット
早いリーチの利点:
-
一発のチャンス
- 守備が薄い
- 通りやすい
-
主導権確保
- 相手を守備的に
- 攻撃を抑制
-
先制点
- 早い和了
- 流れを掴む
序盤リーチのデメリット
早いリーチのリスク:
- ダマテンの方が良い場合も
- 他家のリーチ返し
- 情報を与える
序盤の読み
情報の少なさ
序盤の特徴:
序盤
↓
情報が少ない
↓
標準的な打ち方
↓
セオリー通り
捨て牌の観察
序盤で見るポイント:
| 捨て牌 | 推測 |
|---|---|
| 19牌中心 | タンヤオ狙い |
| 1色が出ない | 染め手の可能性 |
| 字牌が出る | 数牌染め? |
序盤の心理戦
攻撃的姿勢
序盤の空気:
- 全員が攻撃的
- リスク許容度高い
- 積極的な鳴き
配牌の影響
心理的な影響:
良配牌
↓
積極的プレイ
↓
攻撃的な展開
悪配牌
↓
守備的プレイ
↓
様子見
序盤と中盤の境界
切り替えタイミング
序盤から中盤へ:
| タイミング | 状況 |
|---|---|
| 6〜7巡目 | 一般的な目安 |
| リーチ発生 | 防御開始 |
| 鳴きが増える | 攻守のバランス |
戦術の変化
序盤→中盤:
序盤:攻撃優先
↓
中盤:攻守バランス
↓
終盤:防御優先
序盤の失敗例
よくある失敗
序盤のミス:
-
安全牌を切る
- 字牌を早く切りすぎ
- 終盤に困る
-
孤立牌を残す
- 効率が悪化
- テンパイ遅れ
-
過度な防御
- 序盤から守りすぎ
- 進みが遅い
-
無計画な鳴き
- 役がない鳴き
- 門前崩し
まとめ
序盤(ジョバン)は、配牌から6巡目あたりまでの初期段階で、手作りの方向性を決める重要なフェーズです。攻撃優先が基本方針で、牌効率を重視した手作りと安全牌の確保がポイントとなります。初心者の方は、まず「序盤は攻撃優先」という基本を覚え、孤立牌を処理して効率的に手を進めましょう。同時に、生牌の字牌を安全牌として取っておくことも大切です。序盤の手作りがその後の展開を大きく左右するため、牌効率と安全牌確保のバランスを意識して打ちましょう。