壁(カベ)とは?意味・読み方・使い方を初心者向けに解説

| 約4分で読める | ツモロン編集部

壁(カベ)とは

壁(カベ) とは、麻雀においてある牌が4枚すべて見えている状態、またはそれを利用した守備理論のことです。例えば、3が4枚見えていれば、12や34という両面待ちが物理的に不可能になり、1や4がより安全になるという考え方です。

「壁」という名前は、その牌を使った順子が作れない「壁」のような状態を表現しています。

壁の詳細解説

壁の原理

3萬が4枚見えている場合:
- 12萬の両面待ち(3萬待ち)→ 不可能
- 34萬の両面待ち(2・5萬待ち)→ 不可能
- 23萬の両面待ち(1・4萬待ち)→ 不可能

結論:1萬・2萬・4萬・5萬が安全度上昇

壁による安全牌

壁になる牌安全度が上がる牌理由
3が4枚見え1・2・4・5両面塔子が作れない
4が4枚見え1・2・3・5・6・7複数の両面を否定
5が4枚見え2・3・4・6・7・8中央の壁は効果大

壁の強さ

  1. 完全壁(4枚見え)

    • 100%その牌は出ない
    • 周辺牌の安全度も上昇
  2. 3枚壁

    • ほぼ壁として機能
    • 残り1枚の可能性は低い

使用例

実際の場面での使い方

例1:壁の確認

「3索が4枚見えてるから、1・2索は壁で安全」
「5萬が壁になってる、6萬切っても大丈夫そう」

例2:守備での活用

「壁を使えば、この4筒は比較的安全」
「壁もスジもない...これは危険だ」

例3:壁読みの応用

「ドラが4枚見えで壁、ドラ待ちはない」
「終盤は壁が増えて、読みやすくなる」

壁の種類と効果

ワンチャンス

ある牌が3枚見えている状態
→ 残り1枚(ワンチャンス)
→ その牌での待ちは可能性が低い

ノーチャンス

ある牌が4枚見えている状態
→ 残り0枚(ノーチャンス)
→ その牌での待ちは不可能

壁の位置による効果

壁の位置影響範囲価値
1・92・3・7・8低い
2・81・3・4・6・7・9中程度
3・71・2・4・5・6・8・9高い
4・5・6広範囲最高

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 見落とし

    • 河・副露・ドラ表示牌すべてを確認
    • 手牌の枚数も含める
  2. 壁の過信

    • 嵌張待ちには効果が薄い
    • 単騎待ちには無効
  3. 3枚壁の扱い

    • 100%安全ではない
    • 状況により判断
  4. 端牌の壁

    • 1・9の壁は効果が限定的
    • 中央の壁の方が価値が高い

壁を使った守備戦術

壁の数え方

  1. 河を確認(捨て牌)
  2. 副露を確認(ポン・チー・カン)
  3. ドラ表示牌を確認
  4. 自分の手牌を確認
  5. 合計枚数を計算

壁+スジの複合読み

4が捨てられていて(スジ)
かつ3が4枚見え(壁)
→ 1はより安全度が高い

壁が効かない待ち

壁理論の限界

待ちの種類壁の有効性
両面待ち◎(非常に有効)
嵌張待ち△(部分的に有効)
辺張待ち○(有効)
単騎待ち×(無効)
シャンポン待ち×(無効)

壁の応用

壁を作る戦術

序盤に特定の牌を集めて切る
→ 相手にとって壁ができる
→ 関連牌が出やすくなる

壁を利用した待ち

3が4枚見えている時
→ 4の単騎待ちは出やすい
→ 壁の近くは比較的安全

壁に関する統計

終盤での壁の出現率

  • 17巡目:平均2〜3種類の壁
  • 各牌の4枚見え確率:約10%
  • 壁による安全度上昇:約20〜30%

まとめ

壁は特定の牌が4枚(または3枚)見えることで、その牌を使った両面待ちを否定し、周辺牌の安全度を上げる守備理論です。現物、スジと並んで重要な守備技術であり、複合的に使うことでより精度の高い守備が可能になります。初心者の方は、まず4枚見えを正確に数えられるようになり、壁による安全牌を見つけられるように練習しましょう。

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