上家（カミチャ）とは？左隣のプレイヤーを初心者向けに解説

上家（カミチャ）とは

上家（カミチャ） とは、麻雀において自分から見て左隣に座っているプレイヤーのことです。麻雀は反時計回りに進行するため、上家は自分の直前に打牌する人となります。

上家は自分がチー（順子を作る鳴き）できる唯一の相手であり、逆に上家からは自分の捨て牌をポン・カンされる可能性があります。この位置関係を理解することは、麻雀の基本戦略において非常に重要です。

上家の詳細解説

4人の位置関係

麻雀卓での座席配置（自分視点）：

        対面（トイメン）
            ↑
    上家 ← 自分 → 下家
   (左隣)        (右隣)

進行方向：反時計回り（←）

上家との関係性

上家・下家・対面の違い

使用例

実際の場面での使い方

例1：基本的な使用

「上家が東を切った」
「上家からチーする」
「上家の捨て牌を確認」

例2：戦略的な会話

「上家が染めてそう」
「上家に振り込まないように」
「上家の現物を切る」

例3：鳴きに関して

「上家からしかチーできない」
「上家の河を読む」
「上家が鳴き始めた」

関連用語

• 下家（シモチャ）：右隣のプレイヤー
• 対面（トイメン）：正面のプレイヤー
• チー：上家からのみできる順子の鳴き
• ポン：誰からでもできる刻子の鳴き
• 河（カワ）：捨て牌が並ぶ場所

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

1. 左右の混同

   • 上家は左（時計と逆）
   • 下家は右
   • 進行方向に注意

2. チーの制限

   • 上家からのみ可能
   • 対面や下家からは不可
   • ポンとの違いを理解

3. 読み方の間違い

   • 「うえや」ではない
   • 「かみちゃ」が正しい
   • 麻雀用語は独特

4. 戦略的理解不足

   • 上家の重要性
   • 最も警戒すべき相手
   • 情報が最も多い

上家との駆け引き

上家から読む情報

上家の観察ポイント：
1. 捨て牌の順序
   - 手牌の傾向
   - 狙っている役

2. 鳴きの有無
   - 副露の頻度
   - 手の進行速度

3. 打牌の速さ
   - ツモ切りか手出しか
   - テンパイの可能性

上家への対策

チーと上家の関係

チーの基本ルール

チーができる条件：
1. 上家（左隣）の捨て牌のみ
2. 順子を作れる2枚を持っている
3. 「チー」と宣言
4. ロン＞ポン・カン＞チーの優先順位

例：手牌に:2m::3m:
上家が:1m:を捨てたらチー可能

チー判断のポイント

上家を意識した戦略

攻撃面での活用

上家を利用した攻め：
1. チーでの加速
   - タンヤオ確定
   - 三色狙い

2. 情報収集
   - 上家の手を読む
   - 危険牌の把握

3. 押し引き判断
   - 上家の様子で決める
   - リスク管理

守備面での注意

座席による上家の変化

自風と上家の関係

東1局の場合：
- 東家の上家：北家
- 南家の上家：東家
- 西家の上家：南家
- 北家の上家：西家

※局が進むと変わる

親と上家

上家読みの実践

序盤の上家観察

チェックポイント：
1. 最初の捨て牌
   - 字牌の種類
   - 端牌の有無

2. 5巡目までの傾向
   - 手役の推測
   - 進行速度

3. ドラの扱い
   - 早切りか温存か
   - 高打点の可能性

中盤以降の読み

上家との心理戦

プレッシャーのかけ方

上家へのプレッシャー：
1. 素早い打牌
   - 手が良いアピール
   - 心理的圧力

2. 危険牌の切り出し
   - 強気の姿勢
   - でも実は安全牌

3. 副露の構え
   - チーを警戒させる
   - 打牌を制限

まとめ

上家は自分から見て左隣のプレイヤーで、チーができる唯一の相手です。反時計回りに進行する麻雀では、上家の動きを最も詳しく観察でき、また最も警戒すべき相手でもあります。

初心者の方は、まず「上家＝左隣」「チーは上家からのみ」という基本を確実に覚えましょう。上家の捨て牌をよく観察し、安全牌を把握することが守備の第一歩です。上家との位置関係を理解することで、より戦略的な麻雀が打てるようになります。