嵌張(カンチャン)とは?意味・待ち方・両面への変え方を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約4分で読める | ツモロン編集部

嵌張(カンチャン)とは

嵌張(カンチャン) とは、麻雀において1つ飛ばしの2枚の数牌で、その間の牌を待つ形のことです。例えば、13を持っていて2を待つ形や、57を持っていて6を待つ形を指します。

「嵌」は「はめ込む」という意味で、2枚の間に1枚をはめ込む形から嵌張と呼ばれています。

嵌張の詳細解説

嵌張塔子の一覧

待ち牌受け入れ枚数
1324枚
2434枚
3544枚
4654枚
5764枚
6874枚
7984枚

嵌張の特徴

  1. 受け入れ枚数が少ない

    • 1種類4枚のみ
    • 両面の半分の効率
  2. 愚形(グケイ)の一種

    • 悪い待ちとされる
    • 辺張と同じ効率
  3. 両面への変化可能性

    • 周辺の牌で両面に変化
    • 柔軟性はある

使用例

実際の場面での使い方

例1:待ちの説明

「35の嵌張待ちでテンパイ」
「カンチャン待ちだけど、リーチかけよう」

例2:手作りの判断

「嵌張が2つもある...手が重いな」
「この嵌張を両面に変えたい」

例3:愚形の評価

「嵌張・辺張ばかりの愚形テンパイ」
「良形に受け直すか、このまま行くか...」

嵌張と他の待ちの比較

待ちの効率比較

待ちの種類受け入れ枚数評価
両面待ち8枚良形
嵌張待ち4枚愚形
辺張待ち4枚愚形
単騎待ち3枚愚形

嵌張の改善方法

両面への変化パターン

  1. 隣接牌を引く

    24 → 234(両面+孤立牌)
    35 → 345(順子完成)
  2. 連続形を作る

    35 + 6 → 356(両面塔子×2)
    24 + 5 → 245(両面+孤立牌)
  3. 複合形にする

    135 → 1か4で面子完成
    246 → 3か5で良形変化

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 19は嵌張にならない

    • 18、29は作れない
    • 数牌は1〜9の範囲のみ
  2. 嵌張の見落とし

    • 135や246の複合形
    • 複数の嵌張を含む
  3. 嵌張固定の判断ミス

    • 早すぎる嵌張でのテンパイ取り
    • 両面変化を待つべき場面
  4. フリテンの確認

    • 嵌張の待ち牌が河にないか
    • 見落としやすい

嵌張を扱う戦術

嵌張の価値判断

  1. 序盤の嵌張

    • 両面変化を期待して残す
    • 35や46など中央寄りは価値高い
  2. 中盤の嵌張

    • 他に良い塔子があれば処理
    • ドラ絡みなら残す価値あり
  3. 終盤の嵌張

    • テンパイ優先なら受け入れ
    • 高打点なら愚形でも可

嵌張待ちでリーチすべきか

リーチすべき場合

  • 打点が必要な場面
  • 裏ドラ・一発の期待値
  • 相手への牽制

ダマ(黙聴)の場合

  • 良形変化の可能性
  • 守備的な状況
  • 安い手の時

嵌張の特殊な使い方

間四軒(カンスーケン)

1357 → 2・4・6の三面待ち
2468 → 3・5・7の三面待ち

複数の嵌張による多面待ち

嵌張を含む役

  • 純全帯幺九:端に寄った嵌張(13、79)
  • 清一色:嵌張でも高打点
  • 一気通貫:456が嵌張になることも

まとめ

嵌張は間の1枚を待つ形で、両面待ちに比べて効率は劣りますが、麻雀では避けて通れない待ちの形です。初心者の方は、嵌張を両面に変化させる技術を身につけることが重要です。また、状況によっては嵌張でもリーチをかける判断力も必要になります。愚形と呼ばれますが、上手く扱えば十分に戦える待ちの形です。

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