嵌張待ち(カンチャン待ち)とは?意味・対処法・リーチ判断を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約5分で読める | ツモロン編集部

嵌張待ち(カンチャン待ち)とは

嵌張待ち(カンチャン待ち) とは、麻雀において順子の間の1枚を待つテンパイの形です。例えば、13を持っていて2を待つ形や、46を持っていて5を待つ形を指します。

「愚形(グケイ)」と呼ばれる悪い待ちの一種ですが、実戦では避けて通れない待ちの形です。

嵌張待ちの詳細解説

嵌張待ちの種類

手牌の形待ち牌受け入れ枚数
●●●●●●●●●●●●1324枚
●●●●●●●●●●●●2434枚
●●●●●●●●●●●●3544枚
●●●●●●●●●●●●4654枚
●●●●●●●●●●●●5764枚
●●●●●●●●●●●●6874枚
●●●●●●●●●●●●7984枚

※●は完成した面子と雀頭

嵌張待ちの特徴

特徴詳細
受け入れ枚数4枚(1種類のみ)
効率両面待ちの半分
分類愚形
変化の可能性良形への受け直し可能

使用例

実際の場面での使い方

例1:テンパイの報告

「カンチャン待ちだけど、リーチかけるか...」
「4索のカン5でテンパイ」

例2:リーチ判断

「高打点だし、カンチャンでもリーチ」
「安い手のカンチャンはダマテン」

例3:受け直しの判断

「カンチャン即リーより、良形変化を待とう」
「一発消しで、カンチャンでもリーチ」

嵌張待ちの問題点と対策

問題点

問題詳細
効率が悪い4枚しか受けられない
読まれやすいスジで読まれる可能性
待ち牌が埋まりやすい真ん中の牌は使われやすい

対策

  1. 良形への受け直し

    35(4待ち) → 6ツモ → 56(4・7待ち)
  2. 高打点での押し

    • 満貫以上なら嵌張でもリーチ
    • リーチ・ツモ・ドラで跳満など
  3. 状況に応じた判断

    • 点棒状況
    • 残り巡目
    • 相手の動き

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 待ち牌の見落とし

    • 35で4待ちを見逃す
    • 複合形での嵌張を見逃す
  2. 安易なリーチ

    • 低打点での嵌張リーチ
    • 良形変化の可能性を捨てる
  3. フリテンの確認不足

    • 嵌張の待ち牌が河に
    • 見落としやすい
  4. スジの誤解

    • 1-4-7、2-5-8、3-6-9
    • 嵌張は読まれやすい

嵌張待ちでのリーチ判断

リーチすべき場合

状況理由
高打点満貫以上なら勝負価値あり
ドラ待ち相手も切りにくい
終盤受け直しの時間がない
追っかけリーチ一発消し+牽制

ダマテンの方が良い場合

状況理由
安い手リスクに見合わない
序盤〜中盤良形変化の可能性
守備重視振り込みリスク回避
役ありダマでも和了可能

嵌張待ちの特殊な形

間四軒(アイダヨンケン)

1357 → 2・4・6の三面待ち

複数の嵌張による多面待ち

嵌張のくっつき

35 + 67 → 3567(4待ち+リャンメン変化)

嵌張待ちから良形への変化

変化パターン

元の形ツモ変化後新たな待ち
13(2待ち)41342・5待ち
35(4待ち)63564・7待ち
46(5待ち)33462・5待ち

嵌張待ちの統計

和了率の比較

  • 両面待ち:約40%
  • 嵌張待ち:約20%
  • 辺張待ち:約20%
  • 単騎待ち:約15%

まとめ

嵌張待ちは1種類4枚しか受けられない愚形ですが、麻雀では頻繁に出現する待ちの形です。初心者の方は、嵌張待ちでの安易なリーチは避け、可能な限り良形への変化を待つことを心がけましょう。ただし、高打点の場合や状況によっては、嵌張待ちでも積極的に勝負することが大切です。嵌張待ちとの上手な付き合い方を覚えることで、より柔軟な麻雀が打てるようになります。

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