河(カワ)とは?捨て牌が並ぶ場所を初心者向けに解説

| 約5分で読める | ツモロン編集部

河(カワ)とは

河(カワ) とは、麻雀において各プレイヤーが捨てた牌が並べられる場所のことです。正式には「河(ホー)」とも読みますが、一般的に「カワ」と呼ばれます。捨て牌が川の流れのように並ぶことから、この名前がつけられました。

河は単なる捨て牌置き場ではなく、相手の手牌や狙いを推測する重要な情報源です。河を読むことは麻雀の基本技術の一つで、攻守両面で欠かせない要素となっています。

河の詳細解説

河の基本ルール

河の配置と管理:
1. 各プレイヤーの前に形成
2. 左から右へ6枚ずつ並べる
3. 6枚で折り返して下段へ
4. 最大18枚(3段×6枚)
5. リーチ宣言牌は横向き

河の構成要素

要素説明重要度
捨て牌プレイヤーが捨てた牌
並び順捨てた順番通り
リーチ宣言牌横向きに置く
鳴かれた牌河から除外

河の標準的な配置

河の形(18枚の場合):

1  2  3  4  5  6  ←1段目(1-6巡)
7  8  9  10 11 12 ←2段目(7-12巡)
13 14 15 16 17 18 ←3段目(13-18巡)

※リーチ宣言牌は横向き
※実際は6枚×3段が標準

使用例

実際の場面での使い方

例1:基本的な使用

「河を見る」
「河に字牌が多い」
「河が汚い」(バラバラの捨て牌)

例2:戦略的な会話

「河から手を読む」
「河に現物がある」
「相手の河をチェック」

例3:状況説明

「河が染まってる」(同じ色が多い)
「河が整理されてない」
「河底牌」(最後の捨て牌)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 並べ方の間違い

    • 6枚で改行が基本
    • 左から右へ順番に
    • バラバラに置かない
  2. リーチ牌の扱い

    • 必ず横向きに
    • 位置を変えない
    • 後から直さない
  3. 鳴かれた牌

    • 河から取り除く
    • 順番は維持
    • 空いた場所はそのまま
  4. 河の整理

    • 勝手に並べ替えない
    • 順番は重要な情報
    • きれいに6枚ずつ

河から読む情報

基本的な読み方

河が教えてくれること:
1. 安全牌(現物)
   - すでに捨てられた牌
   - 100%安全

2. 比較的安全な牌
   - 筋理論
   - 壁理論

3. 相手の手の傾向
   - 染め手の可能性
   - 役の推測

河のパターン分析

河の特徴推測される手警戒度
字牌が少ない役牌・国士
端牌が少ないチャンタ系
同色が少ない染め手
中張牌のみタンヤオ

河の読み方実践

序盤の河(1-6巡)

序盤で分かること:
1. 不要牌の種類
   - 字牌の切り順
   - 端牌の有無

2. 手作りの方向
   - タンヤオ系
   - 役牌系
   - 染め手系

3. 経験レベル
   - 理牌の仕方
   - 切り順の理論

中盤の河(7-12巡)

観察ポイント意味対策
安牌切り増加他家を警戒攻撃チャンス
手なりの進行順調な手作り警戒必要
同じ筋を切る手詰まり様子見

河と守備

現物の確認

現物(ゲンブツ)の重要性:
1. 100%安全
   - 同じ牌は4枚まで
   - フリテンになるため

2. 最優先で切る
   - リーチ相手には必須
   - 複数ある時は選択

3. 全員の河を確認
   - 見落とし注意
   - 特に対面の河

河を使った守備戦術

状況確認事項行動
相手リーチ現物の枚数現物優先
複数リーチ共通現物全員に安全
終盤河の枚数流局狙い

リーチと河

リーチ宣言牌の重要性

リーチ宣言牌から読む:
1. 宣言のタイミング
   - 早いリーチ(1-6巡)
   - 普通のリーチ(7-12巡)
   - 遅いリーチ(13巡以降)

2. 宣言牌の種類
   - 字牌でリーチ
   - 端牌でリーチ
   - 中張牌でリーチ

3. 前後の捨て牌
   - 急な変化
   - 一貫性

リーチ者の河分析

リーチ前の河推測危険度
きれいな河良形待ち
バラバラな河偶然のテンパイ
染め気味染め手・良形最高

河の心理戦

河で相手を惑わす

河の演出テクニック:
1. 捨て順の工夫
   - わざと悩む
   - 関連牌を離す
   - 逆順で切る

2. 統一感を出す
   - 同じ色を固める
   - きれいに見せる
   - でも実は違う手

3. 情報を隠す
   - 重要牌は早切り
   - または最後まで

相手の河を読む

河の変化心理状態推測
急に雑になるテンパイ要警戒
丁寧になる手作り中通常
安牌切り】オリ攻撃可

特殊な河の状況

鳴きと河

鳴きが入った時:
1. 鳴かれた牌
   - 河から除外
   - でも順番は記憶

2. 空白の意味
   - いつ鳴かれたか
   - 誰に鳴かれたか

3. 情報の補完
   - 記憶で補う
   - 重要な情報

河底牌(ホウテイハイ)

状況特徴注意点
最後の捨て牌河底摸月の可能性ロン注意
王牌14枚残しこれ以上ツモなし最終判断

河の枚数と進行

標準的な河の枚数

局の進行と河:
序盤(1-6巡):6枚以下
中盤(7-12巡):7-12枚
終盤(13-17巡):13-17枚
流局時:17-18枚程度

※鳴きで変動

河から見る残り巡目

河の枚数推定巡目局面
1-6枚序盤手作り期
7-12枚中盤勝負所
13枚以上終盤最終局面

河の上級テクニック

河の記憶術

効率的な記憶方法:
1. 重要牌に絞る
   - ドラ関連
   - 役牌
   - 自分の待ち牌周辺

2. パターンで覚える
   - 色の偏り
   - 数字の順序
   - 特徴的な並び

3. 鳴きを含めて記憶
   - 誰が何を鳴いたか
   - いつ鳴いたか

複数の河の同時確認

優先順位確認対象理由
1位リーチ者最も危険
2位上家直接の脅威
3位対面・下家状況による

まとめ

河(カワ)は各プレイヤーが捨てた牌が並ぶ場所で、相手の手を読む重要な情報源です。現物(すでに捨てられた牌)は100%安全で、守備の基本となります。また、河のパターンから相手の狙いを推測することもできます。

初心者の方は、まず河をきれいに6枚ずつ並べることから始め、リーチが入ったら現物を確認する習慣をつけましょう。河を読めるようになれば、守備力が格段に向上し、振り込みを減らすことができます。「河を制する者は麻雀を制す」という言葉もあるほど、河の理解は上達への重要な一歩です。

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