子（コ）とは？意味・点数計算・役割を初心者向けに解説

子（コ）とは

子（コ） とは、麻雀において親以外の3人のプレイヤーのことです。一般的な4人麻雀では、各局で親が1人、子が3人という構成になります。子の得点は親の約2/3となり、失点も同様に親より少なくなります。

「子」は麻雀の基本構成要素であり、点数計算やゲームの進行を理解する上で不可欠な概念です。

子の詳細解説

子の位置と呼び名

位置	呼び名	読み方	役割
南家	ナンチャ	南（ナン）の席	親の下家（右隣）
西家	シャーチャ	西（シャー）の席	親の対面
北家	ペーチャ	北（ペー）の席	親の上家（左隣）

子の特徴

1. 点数関係
   - 得点は親の約2/3
   - 失点も親より少ない

2. ゲーム進行
   - 親の位置によって役割が変わる
   - 巡目で親になる可能性

3. 戦略的立場
   - 親を狙い撃ちする
   - 他の子との協調

使用例

実際の場面での使い方

例1：子の確認

「今は誰が親で誰が子？」
「東家が親で、残り3人が子です」

例2：子の和了

「子のリーチ・ツモ！」
「子の満貫（8000点）です」

例3：点数の確認

「子の2翻30符は何点？」
「2000点です」

子の点数計算

親と子の点数比較

役	子の点数	親の点数	差
1翻30符	1000点	1500点	500点
2翻30符	2000点	2900点	900点
3翻30符	3900点	5800点	1900点
満貫	8000点	12000点	4000点
跳満	12000点	18000点	6000点
倖満	16000点	24000点	8000点
役満	32000点	48000点	16000点

ツモ和了時の支払い

子がツモ和了：
- 親から：子の点数の約1.5倍
- 他の子から：子の点数の約0.5倍

例：子の満貫ツモ
- 親から：4000点
- 子から：2000点×2人

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

位置の把握
- 南・西・北の順番
- 反時計回りに席が並ぶ
点数計算の間違い
- 親と子の点数を混同
- 約2/3ではない場合も
ツモ時の支払い
- 親と子で支払い額が違う
- 計算ミスに注意
役割の理解
- 各家の関係性
- 上家・下家の重要性

子の戦略

子番での基本方針

状況	推奨戦略	理由
序盤	バランス型	リスクとリターン
親のリーチ	慎重に	親被りは痛い
親の連荘中	親流し	被害を最小限に
オーラス	状況判断	順位意識

子の心得

1. 親との関係
   - 親被りを避ける
   - 親流しを狙う

2. 他の子との関係
   - 必要に応じて協調
   - 時には競争

3. 点数効率
   - 親の2/3を意識
   - 効率的な手作り

子同士の関係

ロン時の支払い

状況	支払い	例
子が子からロン	1対1の支払い	8000点直接
子が親からロン	1対1の支払い	12000点直接
子がツモ	全員から徴収	上記参照

子同士の駆け引き

ポイント：
1. 直接的な点棒移動
2. 順位への影響
3. 親への対抗

子番での注意点

やってはいけないこと

親の軽視
- 親は点数が高い
- 慎重な対応が必要
他の子を無視
- 全体のバランスを見る
- 時には協調も必要
無謀な勝負
- 点数効率が悪い
- リスク管理が大切

子番を活かすコツ

1. 守りを固める
   - 親被りを避ける
   - 確実な和了

2. チャンスを狙う
   - 親が動いた時
   - 他家のミスを突く

3. 状況判断
   - 点棒状況
   - 巡目と残り局数

子に関する言葉・慣用句

よく使われる表現

「子満」：子の満貫（8000点）
「子倍」：子の跳満（12000点）
「子ッパネ」：子の倖満
「子ダブ」：子の役満
「子落ち」：親番が終わること

ポジション名

「ナンチャ」：南家（親の下家）
「シャーチャ」：西家（親の対面）
「ペーチャ」：北家（親の上家）

ルール上の特別事項

子の特殊ルール

ダブロン
- 2人以上が同時にロン
- 振り込んだ人が全員に支払い
四家和了
- 4人全員がリーチ
- 流局扱い
四風連打
- 1巡目に全員が同じ風牌
- 流局扱い

まとめ

子は親以外の3人のプレイヤーを指し、麻雀の基本構成要素です。点数は親の約2/3となり、リスクもリターンも親より控えめになります。初心者の方は、まず子の基本的な点数計算を覚え、親との違いを理解することが大切です。子番ではバランスを重視し、状況に応じて親流しや他家との協調を意識した打ち方を心がけることで、安定した成績を上げられるようになるでしょう。