親(オヤ)とは?意味・メリット・責任を初心者向けに解説

| 約5分で読める | ツモロン編集部

親(オヤ)とは

親(オヤ) とは、麻雀において現在の局の主導権を持つプレイヤーのことです。東風戦では東家(トンチャ)、南風戦では東家と南家が順番に親を務めます。親は子に比べて得点が1.5倍になる特権を持つ反面、振り込んだ時の失点も大きくなります。

「親」は麻雀の最も基本的な概念の一つで、ゲームの進行と点数計算に大きく関わります。

親の詳細解説

親の特権

特権内容効果
得点1.5倍和了時の点数が子の1.5倍高得点のチャンス
ツモは全員からツモ和了時は3人から徴収点数効率が良い
連荘権和了すれば親を継続大量得点の可能性
起親最初に14枚持ってスタート先手を取れる

親の責任

責任内容リスク
失点1.5倍振り込み時の支払いが1.5倍大きな失点リスク
ツモられ時子の倍額を支払う失点が大きい
流局時テンパイしないと親流れプレッシャー

使用例

実際の場面での使い方

例1:親番の確認

「今、誰が親?」
「東1局だから東家が親です」

例2:親の和了

「親のリーチ、ツモ!」
「親満(12000点)です」

例3:連荘

「親が和了したから連荘」
「東1局1本場になります」

親の点数計算

基本点数の比較

子の点数親の点数倍率
1翻30符1000点1500点1.5倍
2翻30符2000点2900点約1.5倍
3翻30符3900点5800点約1.5倍
満貫8000点12000点1.5倍

ツモ和了時の支払い

子がツモ:
- 親から:子の倍額
- 他の子から:通常額

親がツモ:
- 全員から:同額(オール)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 親番の把握

    • 東風戦:東家のみが親
    • 半荘戦:全員が親を経験
  2. 点数計算

    • 正確には1.5倍ではない場合も
    • 切り上げ・切り捨てに注意
  3. 連荘条件

    • 親の和了が必要
    • 流局時のテンパイだけでは不十分(ルールによる)
  4. 親の責任

    • 振り込みも1.5倍
    • リスクとリターンのバランス

親の戦略

親番での基本方針

状況推奨戦略理由
序盤積極的に高得点のチャンス
リード時安全重視親被りを避ける
ビハインド勝負逆転のチャンス
オーラス状況次第順位を意識

親の心得

1. 積極性と慎重さのバランス
   - むやみな勝負は避ける
   - チャンスは逃さない

2. 連荘を意識
   - 安い手でも和了優先
   - 流局回避

3. 守備も重要
   - 親被りは致命的
   - 大物手の気配には注意

親に関するルール

親決め(起親決定)

  1. サイコロ方式

    • 2個のサイコロを振る
    • 出目によって起親を決定
  2. 東南西北の牌を使う方式

    • 各自が引いて決定
    • 東を引いた人が起親

親の移動

条件結果
親が和了親継続(連荘)
子が和了親流れ
流局(親テンパイ)ルールによる
流局(親ノーテン)親流れ

親番での注意点

やってはいけないこと

  1. 無謀な勝負

    • 親だからといって無理は禁物
    • 大きな失点のリスク
  2. 安手での妥協

    • 親の特権を活かさない
    • もったいない
  3. 守備の軽視

    • 親被りは1.5倍
    • 慎重さも必要

親番を活かすコツ

1. 配牌を見て方針決定
   - 良い:積極的に
   - 悪い:守備的に

2. 場の状況を把握
   - 他家の動向
   - 点棒状況

3. 連荘を視野に
   - 次も親なら有利
   - 長期的視点

親に関する俗語・慣用句

よく使われる表現

  • 「親かぶり」:親が他家に振り込むこと
  • 「親満」:親の満貫(12000点)
  • 「親倍」:親の跳満(18000点)
  • 「親っパネ」:親の役満
  • 「親泣かせ」:子の高い手

まとめ

親は麻雀における重要な役割で、得点が1.5倍になる特権を持つ反面、失点も大きくなるハイリスク・ハイリターンのポジションです。初心者の方は、まず親番での基本的な点数計算を覚え、親の特権を適切に活用できるようになることが大切です。親番は大きなチャンスであると同時に責任も重いことを理解し、状況に応じた適切な判断ができるようになることで、麻雀の実力が大きく向上するでしょう。

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