辺張待ち(ペンチャン待ち)とは?意味・対処法・戦術を初心者向けに解説

| 約4分で読める | ツモロン編集部

辺張待ち(ペンチャン待ち)とは

辺張待ち(ペンチャン待ち) とは、麻雀において12で3を待つ、または89で7を待つテンパイの形です。数牌の端(1・2または8・9)で、外側の1枚を待つ形を指します。

最も効率の悪い待ちの一つで、「愚形(グケイ)」の代表格です。「ペン3(ペンサン)」「ペン7(ペンチー)」という呼び方もあります。

辺張待ちの詳細解説

辺張待ちの種類

手牌の形待ち牌受け入れ枚数呼び方
●●●●●●●●●●●●12萬3萬4枚ペン3
●●●●●●●●●●●●89萬7萬4枚ペン7
●●●●●●●●●●●●12筒3筒4枚ペン3
●●●●●●●●●●●●89筒7筒4枚ペン7
●●●●●●●●●●●●12索3索4枚ペン3
●●●●●●●●●●●●89索7索4枚ペン7

※●は完成した面子と雀頭

辺張待ちの特徴

特徴詳細
受け入れ枚数4枚(最少クラス)
変化の可能性非常に限定的
読まれやすさ比較的読まれにくい
出現頻度愚形の中では多い

使用例

実際の場面での使い方

例1:テンパイの報告

「ペン3でテンパイ...きついな」
「89のペン7待ち、これは厳しい」

例2:リーチ判断

「ペンチャンだけど、ドラ3だからリーチ」
「安いペンチャンはさすがにダマ」

例3:手作りの後悔

「なんでペンチャンに受けちゃったんだろう」
「ペンチャン残しは失敗だった」

辺張待ちの問題点

なぜ辺張は最悪なのか

問題点理由
効率が悪い4枚しか受けられない
変化しにくい良形への道が遠い
3・7は使われやすい両面塔子の一部になる
手詰まり発展性がない

具体的な問題

  1. 3は23、34、35で使われる
  2. 7は67、78、57で使われる
  3. 序盤に12、89は切られやすい

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 23や78は辺張待ちではない

    • これらは両面待ち
    • 12と89のみが辺張
  2. 辺張を残しすぎる

    • 序盤で処理すべき
    • 最後まで引きずらない
  3. 4枚見えを見逃す

    • 3や7が場に4枚出ていることも
    • 実質形式テンパイ
  4. 変化を期待しすぎる

    • 12に4が来ても嵌張
    • 根本的な解決にならない

辺張待ちの対処法

序盤:早めに処理

配牌で12萬がある場合
→ 不要牌として早めに切る

中盤:他の待ちを優先

12萬と35筒がある場合
→ 35筒(嵌張)を残して12萬を切る

終盤:状況判断

状況判断
高打点辺張でもテンパイ取り
安い手良形変化を待つ
点棒状況必要なら辺張でも

辺張待ちでのリーチ判断

リーチする価値がある場合

  1. 満貫以上の手
  2. 親の連荘がかかっている
  3. オーラスの条件戦
  4. ドラや役が多い

ダマテンにすべき場合

  1. 1000点程度の安い手
  2. まだ巡目が早い
  3. 相手がリーチしている
  4. 守備を重視する場面

辺張待ちの特殊な活用

守備的な辺張待ち

相手のリーチに対して
→ 安全牌の89で辺張待ち

オリながら和了も狙える

純全帯幺九での辺張

純チャンでは12、89が必須
→ 辺張でも価値がある

辺張待ちの統計

和了率

  • 両面待ち:約40%
  • 嵌張待ち:約20%
  • 辺張待ち:約18%
  • 単騎待ち:約15%

辺張待ちは統計的にも最も和了しにくい待ちの一つです。

まとめ

辺張待ちは12で3を待つ、89で7を待つという最も効率の悪い待ちの形です。受け入れ枚数が少なく、良形への変化も期待できないため、初心者の方は配牌時から辺張塔子を作らないよう心がけることが大切です。ただし、高打点の場合や特殊な状況では、辺張待ちでも勝負する判断力も必要です。辺張待ちとの正しい付き合い方を覚えて、より効率的な麻雀を目指しましょう。

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