筒子(ピンズ)とは
筒子(ピンズ) とは、麻雀牌の3種類ある数牌(すうぱい)のうちの1つで、**丸い模様(○)**が描かれた牌のことです。1筒(イーピン)から9筒(キューピン)まで、各4枚ずつ計36枚あります。
筒子の「筒」は硬貨の穴を表し、昔の中国の穴あき銭をモチーフにしたデザインと言われています。そのため「餅子(ビンズ)」と呼ばれることもあります。
筒子の詳細解説
筒子の種類と読み方
| 牌 | 正式名称 | 模様の数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一筒 | イーピン | ●1個 | 大きな赤い丸が特徴的 |
| 二筒 | リャンピン | ●2個 | 上下に緑の丸 |
| 三筒 | サンピン | ●3個 | 斜めに3つ並ぶ |
| 四筒 | スーピン | ●4個 | 四隅に配置 |
| 五筒 | ウーピン | ●5個 | 中央に赤い丸(赤牌の可能性) |
| 六筒 | ローピン | ●6個 | 上下に3個ずつ |
| 七筒 | チーピン | ●7個 | 特徴的な配置 |
| 八筒 | パーピン | ●8個 | 上下に4個ずつ |
| 九筒 | キューピン | ●9個 | 3×3の配置 |
筒子のデザインの特徴
- 色使い:主に緑・赤・青の3色
- 一筒:「鳥」のデザインになっていることが多い
- 配置パターン:数字に応じた規則的な配置
- 視認性:○の数を数えやすいデザイン
筒子の分類
- 老頭牌:一筒・九筒
- 中張牌:二筒〜八筒
- 赤牌:五筒が赤くなっている場合がある(赤ウーピン)
使用例
実際の場面での使い方
例1:手牌の説明
「筒子の234で順子(シュンツ)ができた」
「筒子が偏ってるから、筒子の清一色狙おうかな」
例2:待ちの説明
「二筒・五筒待ちのリーチ」
「筒子の染め手で、三筒・六筒・九筒の三面待ち」
例3:捨て牌の読み
「筒子ばかり切ってるから、萬子か索子の手かも」
「一筒を序盤に切ったから、国士無双はなさそう」
筒子の見分け方のコツ
初心者向けアドバイス
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○の数を素早く数える
- 配置パターンを覚える
- 特に7筒と8筒は間違えやすい
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色で判断
- 赤い○は1・5・7筒に含まれる
- 緑や青の配置も特徴的
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形で覚える
- 四筒:正方形の配置
- 五筒:十字型の配置
- 九筒:3×3の正方形
関連用語
- 萬子(マンズ):漢数字の数牌
- 索子(ソーズ):竹の模様の数牌
- 中張牌(チュンチャンパイ):2〜8の数牌
- 老頭牌(ロウトウハイ):1と9の数牌
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
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七筒と八筒の見間違い
- 配置が似ているため注意
- 七筒は中央に1個、八筒は上下対称
-
一筒のデザイン
- 単なる○ではなく鳥のデザインが多い
- 牌セットによってデザインが異なる
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赤牌の見落とし
- 五筒の赤牌(赤ウーピン)はドラ扱い
- 通常の五筒と区別が必要
-
読み方の間違い
- 「ピンズ」であって「ピンツ」ではない
- 個々の牌は「〜ピン」と読む
筒子を使った主な役
| 役名 | 筒子の使い方 |
|---|---|
| 清一色 | 筒子のみで手牌を構成 |
| 一気通貫 | 筒子で123・456・789を作る |
| 断幺九 | 二筒〜八筒の中張牌のみ使用 |
| 平和 | 筒子の両面待ちなど |
戦術的なポイント
筒子の特性を活かした戦術
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視認性の良さ
- ○の数で判断しやすい
- 初心者でも扱いやすい
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待ちの作りやすさ
- 順子を作りやすい
- 多面待ちも把握しやすい
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他家の読み
- 筒子の切り順から手牌を推測
- 染め手の可能性を考慮
まとめ
筒子は丸い模様が特徴的な数牌で、視覚的にわかりやすいため初心者にも扱いやすい牌です。○の数と配置パターンを覚えることで、素早く牌を識別できるようになります。萬子・索子と合わせて、3種類の数牌の特徴をしっかり理解して、効率的な手作りを目指しましょう。