嶺上牌（リンシャンパイ）とは？意味・位置・嶺上開花を初心者向けに解説

嶺上牌（リンシャンパイ）とは

嶺上牌（リンシャンパイ） とは、麻雀においてカン（槓）をした際にツモる特別な牌のことです。王牌の一部として確保されている4枚の牌で、カンをしたプレイヤーが手牌の枚数を補充するためにツモります。この嶺上牌でツモ和了すると「嶺上開花（リンシャンカイホウ）」という役が付きます。

「嶺上」とは「山の上」という意味で、山の上にある特別な牌を指します。

嶺上牌の詳細解説

嶺上牌の位置

王牌の構成（右側から）：
╔══════════════╗
║  上段：□□□□□■■  ║  ■ = 嶺上牌
║  下段：□□□□□■■  ║  □ = ドラ表示牌
╚══════════════╝

嶺上牌のツモ順序

カン回数	ツモ位置	説明
1回目	右から1枚目	最初の嶺上牌
2回目	右から2枚目	2番目の嶺上牌
3回目	右から3枚目	3番目の嶺上牌
4回目	右から4枚目	最後の嶺上牌

カンの種類と嶺上ツモ

すべてのカンで嶺上牌をツモる：
1. 明カン（ミンカン）→ 嶺上ツモ
2. 暗カン（アンカン）→ 嶺上ツモ
3. 加カン（カカン）→ 嶺上ツモ

使用例

実際の場面での使い方

例1：カン宣言

「カン！嶺上牌をツモります」
「嶺上ツモします」

例2：嶺上開花

「嶺上でツモった！」
「嶺上開花で和了！」

例3：嶺上牌の確認

「嶺上牌はあと2枚です」
「最後の嶺上牌ですね」

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

ツモ順序の間違い
- 必ず右から順番に
- 好きな場所から取らない
ツモり忘れ
- カンの後必ずツモる
- 忘れるとチョンボ
嶺上牌の位置
- 王牌の右端
- ドラ表示牌と混同しない
枚数の数え間違い
- 必ず4枚
- 5回目のカンは不可

嶺上牌に関する役

嶺上開花（リンシャンカイホウ）

項目	内容
翻数	1翻
条件	嶺上牌でツモ和了
複合	他の役と複合可
注意	カンが必須

嶺上開花の例

カンを宣言
→ 嶺上牌をツモる
→ その牌でツモ和了
→ 嶺上開花成立

例：白白白でカン→嶺上で中をツモ
     役牌 + ツモ + 嶺上開花 = 3翻

嶺上牌の戦略

カンの判断

状況	推奨	理由
ドラが増える	積極的にカン	打点上昇
嶺上開花狙い	テンパイ近くでカン	役付き
守備的カン	安全牌を固定	守備力向上
終盤のカン	慎重に	ツモ番減少

嶺上開花を狙うコツ

1. テンパイ形を作る
   - カンしてもテンパイ維持
   - 幅広い待ちが理想

2. 役牌のカン
   - 役牌の暗刻をカン
   - 嶺上でも役確定

3. タイミング
   - テンパイ近くでカン
   - 確率を上げる

嶺上牌に関するルール

特殊ルール

海底付近のカン
- 嶺上牌が足りない場合
- カンできないことも
5回目のカン
- 通常は不可
- 四槓子で流局
ドラの増加
- カンで新ドラ
- 嶺上牌の下をめくる

オンライン麻雀での嶺上牌

特徴	内容
自動ツモ	システムが処理
表示	嶺上ツモを明示
アニメーション	特別な演出
ミス防止	ツモり忘れなし

嶺上牌の注意点

やってはいけないこと

順番を守らない
- 右から順番に
- ルール違反になる
ツモり忘れ
- カン後必須
- チョンボの危険
間違った場所からツモる
- 王牌以外から
- 厳しいペナルティ

嶺上牌のマナー

1. カンの宣言
   - ハッキリと宣言
   - 全員に伝わるように

2. ツモり動作
   - 落ち着いてツモる
   - 急がない

3. 確認
   - 正しい位置から
   - ミス防止

嶺上牌にまつわるエピソード

有名な嶺上開花

プロ雀士の大一番での逆転
初心者の偶然の嶺上開花
大会での劇的な展開

語源と文化

「嶺上開花」の由来：
- 山の上に花が咲く
- 美しい表現
- 中国からの伝来

嶺上牌の統計

嶺上開花の確率

嶺上開花の和了率：約1-2%
カンでの和了率：約25%
平均カン回数：局あたり0.5回

まとめ

嶺上牌はカンをした際にツモる特別な牌で、王牌の一部として確保されている4枚の牌です。カンの種類に関わらず必ず嶺上牌をツモり、その牌でツモ和了すると嶺上開花という役が付きます。初心者の方は、まず嶺上牌の位置とツモ順序を覚え、カンの後は必ず嶺上ツモをすることを心がけましょう。嶺上開花は偏然役の一つですが、カンを上手く活用することでチャンスを増やすことができます。