嶺上開花(リンシャンカイホウ)とは?カン後の特殊役を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約5分で読める | ツモロン編集部

嶺上開花(リンシャンカイホウ)とは

嶺上開花(リンシャンカイホウ) は、麻雀の偶然役の一つで、カンをした後に引く嶺上牌(リンシャンハイ)でツモあがりすると成立する1翻役です。「嶺の上に花が咲く」という美しい名前の通り、カンの後に幸運が訪れる劇的な役です。

出現頻度は低いですが、カンをする機会があれば常に可能性がある役で、思わぬ逆転を生むこともある魅力的な役です。

嶺上開花の詳細解説

嶺上開花の成立条件

条件説明
カンをするポン・チー・ロンではダメ
嶺上牌を引くカン後の補充牌
その牌でツモあがりロンでは成立しない

カンの種類と嶺上開花

カンの種類説明嶺上開花
暗カン(アンカン)手牌で4枚揃えてカン○成立
大明カン(ダイミンカン)他家の捨て牌でカン○成立
加カン(カカン)ポンした牌に加えてカン○成立

嶺上牌とは

嶺上牌は王牌(ワンパイ)の一部で、カンをした時に補充する牌です:

山牌 ... [嶺上牌4枚][ドラ表示牌][裏ドラ表示牌] ← 王牌14枚

使用例

実際の場面での使い方

例1:カン時の期待

「カン!嶺上お願い!」
「リンシャン狙いで暗カンする」

例2:成功時の喜び

「嶺上開花きたー!」
「まさかのリンシャンツモ!」
「カンドラも乗って満貫!」

例3:戦術的な判断

「テンパイだからカンして嶺上狙おう」
「リンシャンなくても山が増えるからカン」

嶺上開花の確率と戦略

嶺上開花の確率

状況確率備考
単騎待ち約2.9%1/34(残り枚数次第)
両面待ち約23.5%8/34(標準的)
三面待ち約35.3%12/34
国士13面約38.2%13/34(最大)

カンをする判断

  1. テンパイしている

    • 嶺上開花の可能性
    • ツモ番が1回増える
  2. カンドラが増える

    • 打点アップの可能性
    • リスクとリターン
  3. 手牌が良形

    • 待ちが広い
    • 嶺上の確率が高い

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. ロンでは成立しない

    • 必ずツモあがり
    • 嶺上牌での自摸が条件
  2. カンの種類は問わない

    • 暗カン・明カン・加カンすべてOK
    • どのカンでも嶺上開花可能
  3. 他の役との複合

    • 役なしでも嶺上開花で1翻
    • 他の役とも複合する
  4. 一発との関係

    • カンで一発は消える
    • 嶺上開花と一発は複合しない

嶺上開花の特殊性

嶺上開花だけの特典

特典説明
役の保証役なしでも1翻確定
ツモ扱い自摸の2符がつく
カンドラ新ドラが乗る可能性

複合する役・しない役

複合する役:

  • 役牌、タンヤオ、平和など通常の役
  • ツモ(門前清自摸和)
  • 三槓子、四槓子

複合しない役:

  • 一発(カンで消えるため)
  • 海底摸月(海底牌ではないため)
  • 河底撈魚(ロンではないため)

戦術的なポイント

カンのタイミング

  1. テンパイ時のカン

    • 嶺上開花のチャンス
    • 最も積極的にカンすべき
  2. イーシャンテン時のカン

    • テンパイに近づく可能性
    • カンドラの恩恵も
  3. 守備的なカン

    • 安全牌を増やす
    • 相手の一発消し

リスクと注意点

リスク:

  • カンドラが相手に乗る
  • 手の内がバレる(明カン)
  • 槍槓される(加カン時)

注意点:

  • 四開槓(4回カン)で流局
  • 王牌は14枚固定
  • 嶺上牌は4枚のみ

嶺上開花の魅力

ドラマチックな展開

  1. 一発逆転

    • 劣勢から逆転
    • 思わぬ高得点
  2. 運の要素

    • 実力では計れない
    • 誰にでもチャンス
  3. 印象的な上がり

    • 記憶に残る
    • 「持ってる」感

実戦での心構え

  • 過度な期待は禁物:確率は高くない
  • カンの判断は総合的に:嶺上だけを狙わない
  • 来たらラッキー:おまけと考える

まとめ

嶺上開花は、カンという特殊な行為の後に訪れる幸運の役です。狙って出せる役ではありませんが、カンをする機会があれば常に可能性があります。初心者の方は、まず「カン→嶺上牌→ツモあがり」という流れを覚えましょう。過度に狙う必要はありませんが、テンパイしている時のカンでは、嶺上開花という素敵なボーナスがあることを忘れずに。麻雀の華やかさを象徴する役の一つです。

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