両面待ち(リャンメン待ち)とは
両面待ち(リャンメン待ち) とは、麻雀において順子の両端となる2種類の牌を待つテンパイの形です。例えば、23を持っていて1か4を待つ形や、56を持っていて4か7を待つ形を指します。
最も基本的で効率的な待ちの形であり、「良形(リョウケイ)」の代表格として初心者が最初に覚えるべき待ちです。
両面待ちの詳細解説
両面待ちの一覧
| 手牌の形 | 待ち牌 | 受け入れ枚数 |
|---|---|---|
| 12●●●●●●●●●●23 | 1・4 | 8枚 |
| 12●●●●●●●●●●34 | 2・5 | 8枚 |
| 12●●●●●●●●●●45 | 3・6 | 8枚 |
| 12●●●●●●●●●●56 | 4・7 | 8枚 |
| 12●●●●●●●●●●67 | 5・8 | 8枚 |
| 12●●●●●●●●●●78 | 6・9 | 8枚 |
※●は完成した面子と雀頭
両面待ちの特徴
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 受け入れ枚数 | 8枚(2種×4枚) |
| 効率 | 単独待ちで最多 |
| 平和の条件 | 両面待ちが必須 |
| 出現頻度 | 最も一般的な待ち |
使用例
実際の場面での使い方
例1:テンパイの報告
「両面待ちでリーチ!」
「リャンメン待ちだから、すぐ来そう」
例2:手作りの評価
「最終形は両面待ちにしたい」
「愚形から両面に受け直せた」
例3:待ちの説明
「14の両面待ちでテンパイ」
「両面・両面の2面待ち」
両面待ちと他の待ちの比較
待ちの効率比較表
| 待ちの種類 | 受け入れ枚数 | 効率評価 | 分類 |
|---|---|---|---|
| 両面待ち | 8枚 | ★★★★★ | 良形 |
| 嵌張待ち | 4枚 | ★★☆☆☆ | 愚形 |
| 辺張待ち | 4枚 | ★★☆☆☆ | 愚形 |
| シャンポン待ち | 4枚 | ★★☆☆☆ | 愚形 |
| 単騎待ち | 3枚 | ★☆☆☆☆ | 愚形 |
両面待ちの作り方
基本的な流れ
-
両面塔子を作る
3 + 4 → 34(両面塔子) -
4面子を完成させる
他の面子を揃える -
両面待ちテンパイ
34 + 完成形 → 2・5待ち
愚形から両面への変化
嵌張待ち:24●●●●●●●●3 → 3ツモ
→ 両面待ち:234●●●●●●●5 (2・5待ちに変化)
関連用語
- 両面塔子(リャンメンターツ):両面待ちの前段階
- 良形(リョウケイ):良い待ちの総称
- 愚形(グケイ):悪い待ちの総称
- 平和(ピンフ):両面待ちが条件の役
- 多面待ち(タメンマチ):3種類以上の待ち
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
12や89は両面待ちではない
- 12→3待ちは辺張待ち
- 23〜78のみが両面になる
-
フリテンの片面
- 14待ちで1がフリテン
- 実質4のみの嵌張待ち
-
壁の影響
- 4が4枚見えで14待ち
- 実質1のみの単騎待ち
-
鳴いた後の両面待ち
- 平和にはならない
- 役の確認が必要
両面待ちを活かした戦術
リーチの価値
両面待ちでのリーチは:
- 高い和了率
- 一発・裏ドラの期待
- 相手への圧力
両面待ちの読み
相手の両面待ちを読む:
- スジ理論:147、258、369
- 裏スジ:より高度な読み
- 壁を使った読み
両面待ちの発展形
三面待ち(サンメンマチ)
23456 → 1・4・7待ち
両面待ちの複合形
ノベタン
1234 → 1・4の単騎待ち
両面から変化した形
両面待ちの重要性
なぜ両面待ちが基本なのか
-
確率的優位性
- 8枚の受け入れ
- 約2倍の効率
-
戦術の基本
- 手作りの指針
- リーチ判断の基準
-
役との相性
- 平和の必須条件
- 他の役とも複合しやすい
両面待ちの統計
プロの待ち選択
- 両面待ち選択率:約70%
- 良形での和了率:約40%
- 愚形での和了率:約20%
まとめ
両面待ちは麻雀における最も基本的で重要な待ちの形です。8枚という最大の受け入れ枚数を持ち、平和という基本役にも直結します。初心者の方は、まず両面待ちを作ることを第一に考え、愚形テンパイより良形テンパイを目指すことが上達への近道です。両面待ちをマスターすることは、効率的な麻雀を打つための第一歩といえるでしょう。