順子(シュンツ)とは
順子(シュンツ) とは、麻雀において同じ種類の数牌で連続する3枚の組み合わせのことです。例えば、一萬・二萬・三萬(123)や、四筒・五筒・六筒(456)などが順子になります。
順子は面子の中で最も作りやすく、効率的な手作りの要となる組み合わせです。「順番に並んだ子」という意味から順子と呼ばれています。
順子の詳細解説
順子の条件
- 同じ種類の数牌であること(萬子・筒子・索子のいずれか)
- 連続する3枚であること(例:234、567)
- 字牌では作れない(東南西北・白發中は不可)
順子の例
| 種類 | 順子の例 | 表記 |
|---|---|---|
| 萬子 | 一萬二萬三萬 | 123萬 |
| 萬子 | 七萬八萬九萬 | 789萬 |
| 筒子 | 二筒三筒四筒 | 234筒 |
| 筒子 | 五筒六筒七筒 | 567筒 |
| 索子 | 三索四索五索 | 345索 |
| 索子 | 六索七索八索 | 678索 |
順子の作り方
-
自摸(ツモ)で揃える
- 自分で必要な牌を引く
- 最も基本的な方法
-
チーで揃える
- 左隣(上家)の捨て牌を使う
- 2枚持っていて、残り1枚をもらう
順子と刻子の比較
| 項目 | 順子 | 刻子 |
|---|---|---|
| 構成 | 連続する3枚 | 同じ牌3枚 |
| 作りやすさ | 作りやすい | 作りにくい |
| 鳴き | チーのみ(左隣から) | ポン(誰からでも) |
| 役への影響 | 平和などに必要 | 対々和などに必要 |
使用例
実際の場面での使い方
例1:手牌の説明
「順子が3つできたから、あと1つで聴牌」
「234の順子と、56の両面塔子がある」
例2:チーの判断
「23を持ってるから、1か4をチーできる」
「順子系の手だから、積極的にチーしよう」
例3:待ちの説明
「123と789の順子があって、456を作る両面待ち」
「順子で手を進めてきたから、平和(ピンフ)も狙える」
順子に関する塔子(ターツ)
順子の未完成形
| 種類 | 説明 | 例 | 待ち |
|---|---|---|---|
| 両面塔子 | 両端で待つ形 | 23 | 1・4待ち |
| 嵌張塔子 | 間で待つ形 | 13 | 2待ち |
| 辺張塔子 | 端で待つ形 | 12 | 3待ち |
効率の良い順
- 両面塔子(最も良い)
- 嵌張塔子(普通)
- 辺張塔子(最も悪い)
関連用語
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
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異なる種類での順子
- 1萬2筒3索は順子ではない
- 必ず同じ種類で揃える
-
9-1-2の順子
- 9萬1萬2萬は順子にならない
- 数字は循環しない
-
字牌での順子
- 東南西は順子にならない
- 字牌は刻子のみ
-
チーの制限
- 左隣からしかチーできない
- ポンと勘違いしやすい
順子を使った役
順子が関係する主な役
| 役名 | 順子の使い方 |
|---|---|
| 平和(ピンフ) | すべて順子+両面待ち |
| 三色同順 | 3種類で同じ数字の順子 |
| 一気通貫 | 同種で123・456・789 |
| 純全帯幺九 | すべての順子に1か9を含む |
戦術的なポイント
順子中心の手作り
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メリット
- 手が早くなる
- 両面待ちを作りやすい
- 平和などの役と相性が良い
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デメリット
- 打点が低くなりがち
- 読まれやすい
-
向いている配牌
- 中張牌が多い
- 連続する数牌が多い
まとめ
順子は麻雀で最も基本的で重要な面子の形です。連続する3枚という単純な構成ながら、効率的な手作りには欠かせません。初心者の方は、まず順子を中心とした手作りを覚えることで、スムーズに麻雀が打てるようになります。両面塔子から順子を作ることを意識すれば、自然と良い待ちが作れるようになるでしょう。