塔子（ターツ）とは？意味・種類・効率的な使い方を初心者向けに解説

塔子（ターツ）とは

塔子（ターツ） とは、麻雀においてあと1枚で面子（メンツ）になる2枚の組み合わせのことです。順子の未完成形で、手作りの効率を大きく左右する重要な要素です。

「塔」は「未完成の建物」を意味し、完成（面子）に向かう途中の形という意味から塔子と呼ばれています。

塔子の詳細解説

塔子の種類と効率

種類	説明	例	待ち牌	効率
両面塔子（リャンメンターツ）	両端で待つ形	34	2・5（8枚）	最高
嵌張塔子（カンチャンターツ）	間で待つ形	35	4（4枚）	普通
辺張塔子（ペンチャンターツ）	端で待つ形	12、89	3、7（4枚）	普通

塔子の受け入れ枚数

効率の良さは受け入れ枚数で決まります：

両面塔子：8枚（最も効率的）
嵌張塔子：4枚
辺張塔子：4枚

複合塔子

3枚以上で複数の塔子を含む形：

形	名称	説明	受け入れ
234	両面×2	23と34の複合	1・5
344	両面＋対子	34と44の複合	2・5・4
135	嵌張×2	13と35の複合	2・4

使用例

実際の場面での使い方

例1：塔子の選択

「両面塔子が3つあるから、手が早そうだ」
「嵌張と辺張しかない...愚形（悪い形）だな」

例2：手作りの判断

「この辺張塔子は使えないから切ろう」
「両面塔子を残して、嵌張を処理しよう」

例3：塔子オーバー

「塔子が6つもある！1つ崩さないと」
「塔子過多だから、悪い形から切っていこう」

塔子の優先順位

残すべき塔子の順番

両面塔子（23〜78）
- 最優先で残す
- 特に34・45・56・67は良形
嵌張塔子
- 両面に変化する可能性
- 24→234のように
辺張塔子
- 最も価値が低い
- 早めに見切ることも重要

塔子の価値を上げる牌

塔子	価値を上げる牌	変化後
13（嵌張）	4を引く	134→両面＋孤立牌
12（辺張）	4を引く	124→嵌張＋孤立牌
35（嵌張）	6を引く	356→両面×2

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

塔子過多
- 5ブロック理論を超える
- 面子オーバーの原因
塔子不足
- 対子ばかりで塔子がない
- 手が進まない原因
悪形塔子への固執
- 辺張・嵌張に固執する
- 良形への変化を見逃す
塔子の見落とし
- 135の形で2つの塔子
- 複合形を理解していない

5ブロック理論

効率的な手作りの基本

4面子1雀頭＝5ブロック
配牌時に5〜6ブロックが理想
7ブロック以上は塔子過多

ブロックの数え方

例：234萬 56筒 78筒 135索 東東 發中
    └1┘  └2┘  └3┘  └4┘  └5┘ └6┘
→ 6ブロック（1つ多い）

塔子の戦術

序盤の塔子選択

両面塔子を作る
- 孤立牌同士をくっつける
- 3と5があれば4を意識
複合形を意識
- 233のような形を作る
- 受け入れが広い

中盤の塔子整理

塔子過多の解消
- 悪形から切る
- 安全度も考慮
塔子の入れ替え
- より良い塔子ができたら交換
- 常に最善の形を維持

まとめ

塔子は面子の一歩手前の形で、麻雀の手作りにおいて非常に重要な概念です。両面塔子を中心に手を組み立て、嵌張や辺張といった悪形塔子を適切に処理することが、効率的な麻雀への第一歩となります。初心者の方は、まず塔子の種類と効率の違いを理解し、5ブロック理論を意識しながら手作りを進めることをおすすめします。