断幺九（タンヤオ）とは？成立条件・喰い断を初心者向けに解説

断幺九（タンヤオ）とは

断幺九（タンヤオ） は、麻雀の基本役の一つで、2〜8の数牌（中張牌）のみで手牌を構成する1翻役です。正式には「断幺九（タンヤオチュー）」と言い、幺九牌（1・9・字牌）を断つという意味があります。

初心者が最初に覚えるべき役の一つで、作りやすく出現頻度も高いため、麻雀の基本戦術を学ぶ上で重要な役です。

断幺九の詳細解説

断幺九の成立条件

タンヤオの成立条件は非常にシンプルです：

条件	説明	使える牌
中張牌のみ	2〜8の数牌だけで構成	2〜8萬、2〜8筒、2〜8索
幺九牌なし	1・9・字牌を使わない	1・9・東南西北白發中は使用不可

使える牌・使えない牌

種類	使える牌（○）	使えない牌（×）
萬子
筒子
索子
字牌	なし

喰い断（クイタン）について

喰い断とは、鳴いてもタンヤオが成立するルールです：

ルール	説明	採用状況
喰い断あり	鳴いてもタンヤオ成立	現在の主流
喰い断なし	門前のみタンヤオ成立	一部の場所で採用

使用例

実際の場面での使い方

例1：序盤の方針決定

「中張牌が多いからタンヤオで行こう」
「1・9牌は早めに切ってタンヤオ確定させよう」

例2：鳴きの判断

「タンヤオ確定だから積極的に鳴こう」
「喰い断ありだから、この順子はチーする」

例3：他の役との選択

「タンヤオか混全帯か迷うな」
「ドラが1・9牌だけど、タンヤオの方が早そう」

タンヤオの作り方

基本的な手順

配牌確認：中張牌の枚数を数える
幺九牌を切る：1・9・字牌を優先的に捨てる
中張牌を集める：2〜8の牌を残す
形を整える：順子・刻子を作る

タンヤオの形の例

完成形の例：

234萬 456筒 678索 234索 55萬

鳴きありの例：

手牌：345萬 567索 88筒
ポン：666筒
チー：234索

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

赤ドラの1・9を使ってしまう
- 赤5萬・赤5筒・赤5索はOK
- 仮に赤1萬があってもNG
字牌の見落とし
- 最後まで字牌に気づかない
- 特に雀頭の字牌を見落としがち
喰い断ルールの確認不足
- 場所によってルールが異なる
- 事前に確認が必要
1・9を含む順子
- 123や789の順子はNG
- 234〜678の順子のみOK

タンヤオと複合する役

よく複合する役

役名	複合頻度	相性	合計翻数
平和	非常に高い	◎	2翻
リーチ	高い	◎	2翻
三色同順	中程度	○	3翻（鳴き2翻）
一盃口	中程度	○	2翻
ツモ	高い	○	2翻

複合しない役

混全帯幺九：1・9・字牌が必要
混老頭：1・9・字牌のみ
清老頭：1・9牌のみ
役牌：字牌の刻子が必要

戦術的なポイント

タンヤオを狙う場面

配牌で中張牌が多い時
- 8枚以上あれば有力
- 幺九牌が少ない配牌
速攻を仕掛けたい時
- 作りやすく早い
- 鳴いても成立（喰い断あり）
安全に手を進めたい時
- 中張牌は比較的安全
- 守備的にも有利

タンヤオの長所・短所

長所：

作りやすい（出現頻度20%以上）
鳴いても成立する
他の役と複合しやすい
中張牌は安全牌になりやすい

短所：

1翻なので打点が低い
ドラが1・9・字牌だと使えない
読まれやすい

実戦でのコツ

効率的な作り方

序盤：幺九牌を積極的に切る
中盤：形を決めて鳴きも検討
終盤：確実にあがりを目指す

鳴きの判断基準

鳴く場合：テンパイが近い、親番、点数リード時
鳴かない場合：リーチを狙う、高打点が必要

組み合わせの例

メンタンピン（門前タンヤオ平和）

タンヤオ＋平和＋リーチ＋ツモ
最も基本的な高打点の形

まとめ

断幺九（タンヤオ）は、麻雀で最も作りやすく実用的な役の一つです。「2〜8の牌だけで作る」というシンプルなルールながら、他の役との複合や鳴きの判断など、麻雀の基本的な戦術を学ぶのに最適な役です。初心者の方は、まずタンヤオを確実に作れるようになることから始めましょう。喰い断ルールの確認も忘れずに！