テンパイ(聴牌)とは
テンパイ(聴牌) とは、麻雀においてあと1枚特定の牌が来ればあがれる状態のことを指します。13枚の手牌が整い、14枚目の牌(あがり牌)を待っている状態です。
テンパイは漢字で「聴牌」と書き、「牌の音を聴く」という意味があります。あがりまであと一歩という緊張感のある状態を表す言葉です。
テンパイの詳細解説
テンパイの基本形
通常のテンパイは以下の形になります:
- 4面子+雀頭待ち:雀頭(対子)となる牌を待つ
- 3面子1雀頭+1面子待ち:最後の面子を完成させる牌を待つ
テンパイの種類と待ち方
| 待ちの種類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 両面待ち(リャンメン) | 順子の両端を待つ | 23で1・4待ち |
| 嵌張待ち(カンチャン) | 順子の間を待つ | 13で2待ち |
| 辺張待ち(ペンチャン) | 順子の端を待つ | 12で3待ち、89で7待ち |
| 単騎待ち(タンキ) | 雀頭を待つ | 残り1枚で対子待ち |
| 双碰待ち(シャンポン) | 2つの対子のどちらかが刻子になる | 33・55で3・5待ち |
多面待ち
待ち牌が3種類以上ある形を多面待ちと呼びます:
- 3面待ち:例)23456で1・4・7待ち
- 4面待ち:例)2223456で1・4・7・8待ち
- ノベタン:例)1234で1・4の単騎待ち
使用例
実際の場面での使い方
例1:テンパイの報告
「テンパイした!あとは4索が来れば」
「やっとテンパイ、でも愚形(悪い待ち)だな」
例2:ゲーム終了時
「ノーテン(テンパイしていない)罰符払います」
「全員テンパイで流局ですね」
例3:戦術的な会話
「イーシャンテン(テンパイまであと1枚)からどれ切る?」
「この手なら2巡目にはテンパイできそう」
テンパイの確認方法
初心者向けチェックポイント
- 面子を数える:完成した面子(順子・刻子)が3つあるか
- 雀頭を確認:対子が1つあるか
- 残りの形を見る:塔子(ターツ)や対子の形を確認
- 待ち牌を特定:何が来ればあがれるか確認
よくあるテンパイの形
例1:両面待ちテンパイ
123 456 789 11 23 → 1・4待ち
例2:シャンポン待ちテンパイ
234 567 33 55 88 → 3・5・8待ち
例3:カンチャン待ちテンパイ
111 345 678 99 13 → 2待ち
関連用語
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
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形式テンパイと勘違い
- 役がない状態でもテンパイとは言います
- ただし、役がなければあがれません
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フリテンを見落とす
- 自分の捨て牌に待ち牌があってもテンパイです
- しかしフリテンなのでロンあがりできません
-
待ちを読み間違える
- 複雑な形では待ち牌を見落としがち
- 多面待ちは特に注意が必要
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チョンボに注意
- テンパイしていないのにリーチをかける
- ノーテンなのにテンパイ宣言する
テンパイを早くする技術
効率的な打ち方
- 両面塔子を大切に:23、45、67などは良形になりやすい
- 孤立牌から切る:1、9、字牌など使いにくい牌から
- ブロック理論:5ブロック(4面子1雀頭)を意識
- 安全度も考慮:早いテンパイでも振り込んでは意味がない
まとめ
テンパイは麻雀の勝負どころであり、ゲームが最も盛り上がる瞬間です。初心者の方は、まず基本的な待ちの形を覚え、自分の手牌がテンパイかどうかを正確に判断できるようになることが大切です。テンパイの形を理解すれば、効率的な手作りができるようになり、麻雀がさらに楽しくなるでしょう。