対々和(トイトイ)とは
対々和(トイトイホー) は、麻雀の2翻役で、4つの面子すべてを刻子(同じ牌3枚)で構成する役です。通称「トイトイ」と呼ばれ、対子(トイツ)が多い配牌から狙いやすい、攻撃的な役です。
順子を一切使わず、同じ牌を3枚ずつ集めるという分かりやすい形で、鳴いても成立するため、初心者でも狙いやすい役の一つです。
対々和の詳細解説
対々和の成立条件
| 条件 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 4面子すべて刻子 | 順子は不可 | 111萬 333筒 555索 東東東 |
| 雀頭は何でもOK | 字牌でも数牌でも | 白白 |
| 鳴きOK | ポンしても成立 | 門前でなくても良い |
対々和の形の例
門前の対々和:
111萬 333萬 666筒 999索 中中
鳴きありの対々和:
手牌:111萬 東東東 白白
ポン:555筒 南南南
七対子との違い
| 項目 | 対々和(トイトイ) | 七対子(チートイツ) |
|---|---|---|
| 構成 | 刻子4つ+雀頭 | 対子7つ |
| 鳴き | 可能 | 不可(門前限定) |
| 翻数 | 2翻 | 2翻 |
| 待ち | 単騎orシャンポン | 単騎のみ |
使用例
実際の場面での使い方
例1:配牌での判断
「対子が5つ!トイトイかチートイか」
「トイトイなら鳴けるから早そう」
例2:ポンの判断
「ポン!トイトイ確定」
「もう1つポンすればテンパイ」
例3:あがりの喜び
「トイトイ三暗刻!」
「トイトイドラ3で満貫!」
対々和の作り方
基本戦略
-
対子が多い配牌で狙う
- 4対子以上が理想
- 3対子でも可能性あり
-
積極的にポンする
- 早くテンパイに近づく
- 役が確定する
-
孤立牌を早めに切る
- 順子は作らない
- 対子になりそうな牌を残す
手順の例
序盤:対子を確認
配牌:11萬 33萬 55筒 東東 南 西西 678索 中中
→ 5対子あり、トイトイ有力
中盤:ポンして形を作る
東をポン → 残り3刻子
順子の678索を崩して切る
終盤:待ちの形
パターン1:シャンポン待ち(22萬 55筒で2・5萬待ち)
パターン2:単騎待ち(4刻子完成で雀頭単騎)
関連用語
- 刻子(コーツ):同じ牌3枚
- 対子(トイツ):同じ牌2枚
- 三暗刻(サンアンコー):よく複合する役
- 四暗刻(スーアンコー):究極の対々和
- ポン:刻子を作る鳴き
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
順子が混じっている
- 123萬があると対々和にならない
- すべて刻子が条件
-
七対子との混同
- 形は違うが狙い方が似ている
- 鳴けるかどうかが大きな違い
-
槓子も刻子扱い
- カンしても対々和は成立
- 4枚使いもOK
-
三暗刻との複合条件
- ロンの場合、ロン牌の刻子は明刻扱い
- シャンポン待ちは要注意
対々和と複合する役
よく複合する役
複合しない役
- 平和:刻子があるため不可
- 一盃口・二盃口:順子が必要
- 三色同順・一気通貫:順子が必要
- 七対子:形が異なる
戦術的なポイント
対々和を狙う状況
-
配牌で対子が多い
- 4対子以上で有力
- 字牌の対子があればなお良い
-
早あがりしたい時
- ポンで加速できる
- 2翻確定で打点もある
-
相手にプレッシャー
- ポンで手が進む
- 高打点の可能性を見せる
対々和の長所・短所
長所:
- 鳴いて作れる(スピード重視)
- 2翻確定(打点がある)
- 三暗刻など高得点と複合
- ドラ対子を活かしやすい
短所:
- 刻子は作りにくい(確率約11%)
- 鳴くと守備力が下がる
- 待ちが読まれやすい
- 手詰まりになりやすい
実戦でのコツ
ポンの判断
-
積極的にポンすべき牌
- 字牌(役牌になる)
- ドラ
- 早い巡目の牌
-
ポンを控える場合
- 三暗刻が狙える
- 他に良い手がある
- 守備が必要な状況
対々和の読み
相手が対々和の可能性:
- 対子落としが多い
- ポンが2回以上
- 字牌を大事にしている
守備の方法:
- 対子になりそうな牌を絞る
- 現物優先で打つ
- シャンポン待ちに注意
まとめ
対々和(トイトイ)は、すべての面子を刻子で作るという分かりやすい2翻役です。配牌で対子が多い時に狙いやすく、鳴いても成立するため、積極的に攻められる役として人気があります。初心者の方は、まず「4つとも刻子」「鳴いてもOK」という基本を覚え、対子が多い配牌を見たら、七対子と対々和のどちらを狙うか判断できるようになりましょう。三暗刻との複合を狙えば、さらに高得点も期待できる魅力的な役です。