受け入れ(ウケイレ)とは
受け入れ(ウケイレ) とは、麻雀において手牌が進展する有効牌の種類と枚数のことです。例えば、テンパイへ進む牌が3種類12枚ある場合、「受け入れ12枚」と表現します。
「受け入れ」は「受け入れる牌」という意味で、手作りの効率を判断する重要な指標です。
受け入れの詳細解説
受け入れの数え方
基本的な考え方:
1. 何を切るかを決める
2. その後、何が来れば進展するか確認
3. 有効牌の種類と枚数を数える
受け入れの種類
| 種類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| テンパイ受け | テンパイになる牌 | 両面待ちの受け入れ |
| 良形受け | 良い形に変化する牌 | カンチャンから両面へ |
| 面子受け | 面子ができる牌 | 塔子の完成 |
| 多面受け | 複数の効果がある牌 | 連続形の中張牌 |
受け入れ枚数の目安
| 待ちの形 | 受け入れ枚数 | 評価 |
|---|---|---|
| 両面待ち | 8枚 | 優秀 |
| 3面待ち | 11枚以上 | 非常に優秀 |
| カンチャン待ち | 4枚 | 普通 |
| シャンポン待ち | 4枚 | 普通 |
| 単騎待ち | 3枚 | 悪い |
使用例
実際の場面での使い方
例1:受け入れの比較
「こっちの方が受け入れが広い」
「受け入れ20枚もあるからこれを残そう」
例2:手作りの判断
「受け入れが減るけど、高打点を狙う」
「受け入れ重視で早いテンパイを目指す」
例3:リーチ判断
「受け入れ8枚の両面だからリーチ」
「受け入れが少ないからダマで様子見」
受け入れの具体例
単純な受け入れ
手牌:123萬 456筒 789索 34索 東東
34索の両面待ち
受け入れ:2索・5索 = 8枚
複雑な受け入れ
手牌:234567萬 456筒 55索 東
イーシャンテンでも受け入れが多い:
- 東が来ればテンパイ(3枚)
- 1・4・7萬が来ればテンパイ(12枚)
- 5索が来ればテンパイ(2枚)
合計:17枚
関連用語
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
受け入れを数え忘れる
- 全ての有効牌を確認
- 見落としがちなシャンポン受け
-
山の残り枚数を考慮しない
- 4枚中3枚見え = 受け入れ1枚
- 実質的な受け入れを意識
-
テンパイ受けだけを数える
- 良形受けも重要
- 将来的な受け入れ増加
-
枚数だけで判断
- 安全度や打点も考慮
- バランスが大切
受け入れを重視した手作り
受け入れを増やすコツ
-
孤立牌から切る
1萬、9索などの端牌 他の牌と関連がない牌 -
連続形を残す
345、456などの連続形 多くの受け入れを持つ -
塔子の優劣を判断
両面 > カンチャン > ペンチャン
受け入れと打点のバランス
| 状況 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 序盤 | 受け入れ重視 | 早いテンパイ |
| 中盤 | バランス型 | 打点も考慮 |
| 終盤 | 確実性重視 | 和了率優先 |
受け入れの計算例
基本的な計算
手牌:234萬 567筒 34567索 白白
何を切るか?
1. 3索切り→て4567の3面張(11枚受け)
2. 7索切り→て3456の3面張(11枚受け)
3. 4索切り→て3567の両面×2(16枚受け)
結論:4索切りが最多受け入れ
山の残り枚数を考慮
5萬が3枚見えている場合:
34萬の両面待ち
→ 2萬(4枚)+ 5萬(1枚)= 5枚受け
表面上は8枚でも、実質5枚
受け入れの上級活用
先を読んだ受け入れ
現在:イーシャンテン
→ テンパイ時の受け入れも考慮
→ 多面待ちになる可能性
守備を兼ねた受け入れ
安全牌を含む受け入れ
→ 攻守両立
→ 柔軟な対応が可能
受け入れの統計
平均的な受け入れ枚数
| 巡目 | 平均受け入れ | 良形の場合 |
|---|---|---|
| 6巡目 | 15〜25枚 | 30枚以上 |
| 9巡目 | 10〜20枚 | 25枚以上 |
| 12巡目 | 8〜15枚 | 20枚以上 |
まとめ
受け入れは手牌が進展する有効牌の種類と枚数を示す重要な概念で、効率的な手作りの基礎となります。初心者の方は、まず基本的な受け入れの数え方を身につけ、「どの牌を切れば受け入れが最大になるか」を意識した打牌選択を心がけましょう。受け入れを重視した手作りをマスターすることで、より早く、より確実にテンパイに到達できるようになるでしょう。