4連形(ヨンレンケイ)とは
4連形(ヨンレンケイ) とは、麻雀の手作り用語で、4つの連続する数牌が揃った形のことです。例えば「2345萬」「3456筒」「5678索」など、連番の数牌4枚で構成されます。
4連形は両面搭子が2つ重なった形で、受け入れ枚数が非常に広く、牌効率が良い形として知られています。どの牌を切るかによって、残る形が変わるため、状況に応じた選択が重要です。
4連形の詳細解説
基本的な形
4連形の代表例:
| 形 | 構成 | 受け入れ牌 |
|---|---|---|
| 2345 | 4連続 | 1・3・4・6 |
| 3456 | 4連続 | 2・4・5・7 |
| 5678 | 4連続 | 4・6・7・9 |
2つの搭子の重なり
4連形の構造:
2345萬の場合
【パターン1】234 + 345
234萬(両面):25萬待ち
345萬(両面):36萬待ち
【パターン2】23 + 34 + 45
23萬(両面):14萬待ち
34萬(両面):25萬待ち
45萬(両面):36萬待ち
使用例
実際の場面での使い方
例1:4連形の認識
「2345の4連形がある」
「4連形だから受け入れが広い」
例2:切る牌の判断
「4連形のどれを切るか」
「両端を切って良形を残す」
例3:牌効率の会話
「4連形をキープして手を進める」
「4連形から234の順子を作る」
関連用語
- 搭子(ターツ):2枚で作る面子候補
- 両面待ち(リャンメンマチ):4連形に含まれる待ち
- 牌効率(ハイコウリツ):4連形は効率が良い
- 順子(シュンツ):4連形から作る面子
- 受け入れ:4連形の強み
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
端牌の扱い
- 1234、6789は受け入れが狭い
- 辺張搭子が含まれる
-
どれを切るか
- 状況次第で最適解が変わる
- 一概に端を切るとは限らない
-
受け入れの計算
- 既に使った牌は数えない
- 場に出た牌も考慮
-
形の認識
- 4連形と気づかないことも
- 常に意識する
4連形のパターン
中張牌の4連形
最も受け入れが広い:
2345萬の場合
- 1萬を引く:234萬完成、残り45萬(両面)
- 3萬を引く:234萬完成、残り45萬(両面)
- 4萬を引く:345萬完成、残り23萬(両面)
- 6萬を引く:345萬完成、残り23萬(両面)
受け入れ:4種16枚(1・3・4・6萬各4枚)
端牌の4連形
1234の場合:
1234萬の場合
- 2萬を引く:123萬完成、残り34萬(両面)
- 4萬を引く:234萬完成、残り12萬(辺張)
- 5萬を引く:234萬完成、残り12萬(辺張)
受け入れ:3種12枚(2・4・5萬各4枚)
※12萬が辺張になるため効率が落ちる
6789の場合:
6789萬の場合
- 5萬を引く:678萬完成、残り89萬(辺張)
- 6萬を引く:678萬完成、残り89萬(辺張)
- 8萬を引く:789萬完成、残り67萬(両面)
受け入れ:3種12枚(5・6・8萬各4枚)
※89萬が辺張になるため効率が落ちる
受け入れ枚数の計算
理想的な4連形
2345〜5678の受け入れ:
| 4連形 | 受け入れ牌 | 枚数 |
|---|---|---|
| 2345 | 1・3・4・6 | 4種16枚 |
| 3456 | 2・4・5・7 | 4種16枚 |
| 4567 | 3・5・6・8 | 4種16枚 |
| 5678 | 4・6・7・9 | 4種16枚 |
実際の受け入れ
場の状況を考慮:
2345萬があり、場に1萬が3枚出ている場合
理論値:1・3・4・6萬(4種16枚)
実際:1萬1枚、3・4・6萬各4枚(4種13枚)
→ 受け入れは減るが、それでも広い
切る牌の選択基準
基本的な考え方
どれを切るか:
手牌:2345萬 + 他の牌
【選択肢A】2萬を切る
→ 345萬(両面)が残る
→ 受け入れ:2・5・6萬
【選択肢B】5萬を切る
→ 234萬(両面)が残る
→ 受け入れ:1・4・5萬
【選択肢C】3萬を切る
→ 245萬(嵌張+辺張)
→ 受け入れ:3・6萬(効率悪い)
状況別の判断
切る牌の選択:
| 状況 | 切る牌 | 理由 |
|---|---|---|
| 両端均等 | 2か5 | どちらでも良形 |
| 1が多く出ている | 2 | 1萬の受け入れ減少 |
| 6が多く出ている | 5 | 6萬の受け入れ減少 |
| 役作り | 状況次第 | タンヤオなら2を残す |
実戦での4連形
序盤の扱い
序盤での判断:
- 4連形をキープ
- 他の面子を作る
- 受け入れを広く保つ
- 急いで崩さない
中盤の扱い
中盤での判断:
- テンパイが近ければ固定
- 良形を残す選択
- 役との兼ね合い
- 打点も考慮
終盤の扱い
終盤での判断:
- 和了優先で固定
- 安全牌を考慮
- 防御も視野に
4連形の価値
牌効率での評価
手作りでの価値:
【価値が高い】
4連形(受け入れ4種16枚)
↓
両面搭子(受け入れ2種8枚)
↓
嵌張搭子(受け入れ1種4枚)
↓
孤立牌(受け入れゼロ)
【価値が低い】
メリット
4連形の利点:
-
受け入れが広い
- 最大4種16枚
- テンパイが早い
-
柔軟性が高い
- どれを切っても良形が残る
- 選択肢が多い
-
効率的
- 牌効率が良い
- 上級者も重視
デメリット
4連形の欠点:
- 役がつきにくい
- タンヤオに合わない場合も
- 過信は禁物
4連形の手作り技術
キープする判断
4連形を保つ:
配牌で2345萬
↓
他を先に進める
↓
4連形は最後まで残す
↓
テンパイ直前で固定
崩すタイミング
4連形を崩す:
- テンパイが近い
- 他に良い形ができた
- 役作りのため
- 防御のため
4連形の応用
ダブル4連形
2つの4連形:
手牌:2345萬 3456筒
非常に強い形
受け入れが極めて広い
どちらを先に固定するか判断
4連形からの派生
形の変化:
2345萬
↓
3萬を引く
↓
23345萬(順子+両面)
↓
2萬を切って345+34(良形を2つ)
まとめ
4連形(ヨンレンケイ)は、4つの連続する数牌が揃った形で、両面搭子が2つ重なった非常に効率の良い形です。2345、3456など中張牌の4連形は最大4種16枚の受け入れがあり、牌効率が優れています。初心者の方は、まず「4連続の牌=4連形」という形を認識し、どの牌を切っても良形が残ることを理解しましょう。端牌の4連形(1234、6789)は辺張が含まれるため、中張牌の4連形より効率が落ちますが、それでも価値の高い形です。4連形を上手く活用して、効率的な手作りを目指しましょう。