何切る問題とは
何切る問題とは、麻雀で14枚の手牌(ツモ後の状態)から、最も効率的な1枚を選んで切る練習問題です。
麻雀では、ツモるたびに「どの牌を切るか」という判断を繰り返します。この判断力が上達の鍵であり、何切る問題はその判断力を鍛えるのに最適なトレーニング方法です。
何切る問題を解くメリット
- 牌効率の向上:受け入れ枚数を意識した打牌ができるようになる
- 形の認識力アップ:良形・愚形を瞬時に判断できるようになる
- 打点意識の養成:効率だけでなく、役や打点も考慮した打牌ができる
- 実戦での判断スピード向上:反復練習で「型」が身につく
何切る問題を解くコツ
1. 孤立牌を見つける
まず、他の牌と関連のない「孤立牌」を探しましょう。孤立牌は面子候補にならないため、切る候補の筆頭です。
孤立牌の切り順優先度:
- 役牌以外の字牌(オタ風など)
- 1・9牌(ペンチャンにしかならない)
- 2・8牌(両面になりにくい)
- 3〜7牌(両面変化が豊富)
2. 愚形を見つける
ペンチャン(12や89)やカンチャン(13や46など)は、両面(23や45など)より効率が悪いです。
| 形の種類 | 例 | 受け入れ枚数 |
|---|
| 両面 |   | 8枚 |
| カンチャン |   | 4枚 |
| ペンチャン |   | 4枚 |
両面があるなら、愚形を落としていきましょう。
3. 複合形を活かす



のような形は「両面+両面」の複合形で、

と3種の受け入れがあります。このような複合形は崩さないように注意しましょう。
4. 打点を意識する
効率だけでなく、役や打点も考慮しましょう。ドラを切るのは最後の手段です。
何切る問題に挑戦
下の手牌をクリックして、切るべき牌を選んでください。最後の1枚(少し離れた牌)がツモ牌です。
麻雀 何切る問題
手牌をクリックして、切るべき牌を選んでください。14枚の手牌から1枚を切ります。
初級問題
問題 1 基本の両面固定
孤立した字牌の白を切ります。4面子1雀頭を目指す基本形で、孤立牌の優先順位は「字牌 > 1・9牌 > 2・8牌」です。白は役牌になる可能性もありますが、この手では両面塔子が既に揃っているため不要です。
問題 2 ペンチャン落とし
12mのペンチャン形は3mでしか面子にならないため効率が悪いです。456mの両面塔子候補があるため、ペンチャンを落として良形を残しましょう。1mと2mどちらから切っても良いですが、一般的には端牌の1mから切ります。
問題 3 浮き牌の選択
孤立した1pと9sはどちらも愚形(ペンチャン)にしかならない牌です。どちらを切っても正解ですが、1pは筒子で既に678pが完成しているため、索子の変化を残す意味で1pを切るのがやや優ります。
問題 4 雀頭候補の選択
既に5mが対子で雀頭候補があり、6z対子もあります。孤立した7z(中)を切って、面子候補を大切にしましょう。役牌ですが1枚では価値が低いです。
問題 5 カンチャン vs 両面
46pのカンチャンと789pの両面候補があります。両面を残してカンチャンの4pを切りましょう。カンチャンは4枚、両面は8枚の受け入れがあり、効率が2倍違います。
中級問題
問題 1 複合形の判断
23456mは「両面+両面」の複合形で、14mと47mで受けられます。孤立した1sを切って、この強力な形を残しましょう。1sを残しても19sのペンチャンにしかなりません。
問題 2 打点と速度のバランス
9sを切れば67sの両面待ちでテンパイ。5pが暗刻なので、タンヤオや三色も見えます。9sのペンチャン受けを捨てて、高打点の両面テンパイを取りましょう。
問題 3 リャンカン形
246pは「リャンカン形」で、35pの受け入れがあります。しかし両面の受け入れ8枚には及びません。将来的に両面変化を考えると、端の2pか6pを切ってカンチャンに固定するのが良いでしょう。
問題 4 イッツー狙い
123456m+89mで一気通貫(イッツー)が見えています。孤立した3sを切って7mを引けばイッツー確定。打点アップを狙える好形です。
問題 5 ドラの扱い
ドラの5mを使った56mの両面形があります。9sの孤立牌を切って、ドラを活かした高打点を目指しましょう。ドラは可能な限り使い切るのが基本です。
上級問題
問題 1 三色同順の天秤
234の三色同順が見えています。5pか6pを切って、1pか4pを引けば234三色のテンパイ。78sの両面も残り、柔軟性のある手牌です。三色は2翻の価値があり、狙う価値があります。
問題 2 七対子との天秤
6対子で七対子1シャンテン。9mか6pの孤立牌を切りましょう。9mは端牌で変化が少ないため先に切るのがセオリー。七対子は2翻25符固定で、リーチをかければ高打点が期待できます。
問題 3 亜両面の選択
12333mは「亜両面」と呼ばれる形で、14mで受けられます。5mを切れば12333mが残り、両面以上の受け入れになります。形を崩さないことが重要です。
問題 4 くっつきテンパイ
345mが完成しているので、2mか6mどちらかが不要。6mは345mとくっついて両面変化(456m+7m待ちなど)の可能性がありますが、2mは端寄りで変化が少ないです。2mを切りましょう。
問題 5 染め手の判断
筒子が8枚もあり、清一色(チンイツ)が見えています。3mを切って筒子に染めましょう。清一色は6翻と非常に高く、多少効率を落としても狙う価値があります。
難易度別の学習ポイント
初級問題のポイント
初級問題では、以下の基本を身につけましょう:
- 孤立した字牌・端牌を優先して切る
- ペンチャン・カンチャンより両面を残す
- 雀頭候補を確保する
中級問題のポイント
中級問題では、より高度な判断が求められます:
- 複合形(リャンカン、亜両面など)の認識
- 三色・一気通貫などの役を意識した打牌
- ドラの活用
上級問題のポイント
上級問題では、複雑な形の読みと打点意識が重要です:
- 清一色などの染め手判断
- 七対子との天秤
- 微妙な効率差の判断
よくある間違い
1. ドラを早く切りすぎる
ドラは1枚で1翻の価値があります。効率がやや悪くても、最後まで残す価値があることが多いです。
2. 役牌を大事にしすぎる
1枚の役牌は、対子になる確率が低いです。孤立した役牌は、他に有効な牌がなければ早めに切りましょう。
3. 両面を崩してしまう



の形から
や
を切ると、両面の受け入れを大きく損ないます。複合形は大切にしましょう。
まとめ
何切る問題を繰り返し解くことで、以下の力が身につきます:
- 孤立牌を素早く見つける力
- 良形・愚形の判断力
- 複合形の認識力
- 打点を意識した選択力
毎日少しずつ問題を解いて、牌効率の感覚を養いましょう。実戦で「何を切るか」迷わなくなれば、あなたの麻雀は確実にレベルアップしています!
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