倍満(バイマン)とは
倍満(バイマン) は、麻雀の得点段階の一つで、8翻以上10翻以下で成立する高得点です。満貫(マンガン)の倍の点数という意味で「倍満」と呼ばれ、親は24,000点、子は16,000点という大きな得点になります。
役満には届かないものの、通常の役の組み合わせで到達できる最高クラスの得点帯で、麻雀における大きな目標の一つです。
倍満の詳細解説
倍満の条件と点数
| 項目 | 親(東家) | 子(南・西・北家) |
|---|---|---|
| 必要翻数 | 8〜10翻 | 8〜10翻 |
| ロンあがり | 24,000点 | 16,000点 |
| ツモあがり | 8,000点オール | 4,000-8,000点 |
翻数と得点の関係
| 翻数 | 得点段階 | 親の点数 | 子の点数 |
|---|---|---|---|
| 3〜4翻 | 満貫 | 12,000点 | 8,000点 |
| 5翻 | 跳満 | 18,000点 | 12,000点 |
| 8〜10翻 | 倍満 | 24,000点 | 16,000点 |
| 11〜12翻 | 三倍満 | 36,000点 | 24,000点 |
| 13翻以上 | 数え役満 | 48,000点 | 32,000点 |
使用例
実際の場面での使い方
例1:倍満確定の喜び
「清一色ドラ3で倍満確定!」
「リーチ一発ツモ三暗刻ドラドラで倍満!」
例2:倍満を狙う判断
「あと2翻で倍満だから、リーチかけよう」
「7翻あるから、ツモれば倍満だ」
例3:倍満の威力
「倍満直撃でトップ確定」
「親の倍満ツモで大逆転!」
倍満の作り方
代表的な倍満パターン
1. 役の複合パターン
| 組み合わせ例 | 翻数 | 備考 |
|---|---|---|
| リーチ(1) + 一発(1) + 平和(1) + 三色(2) + ドラ3 | 8翻 | 門前での基本形 |
| 対々和(2) + 三暗刻(2) + 役牌(1) + ドラ3 | 8翻 | 刻子系の組み合わせ |
| 混一色(3) + 対々和(2) + ドラ3 | 8翻 | 染め手での倍満 |
| 清一色(6) + ドラ2 | 8翻 | 清一色は高翻数 |
2. ドラを活用した倍満
基本役5翻 + ドラ3 = 8翻(倍満)
基本役4翻 + ドラ4 = 8翻(倍満)
倍満を狙いやすい状況
-
ドラが多い時
- ドラ3以上の手牌
- カンドラ・裏ドラの期待
-
高翻数の役がある時
- 清一色(6翻)
- 混一色(3翻)+ 他の役
- 三暗刻(2翻)+ 対々和(2翻)
-
複数の役が複合する時
- 平和系:リーチ・平和・三色など
- 刻子系:対々和・三暗刻・役牌など
関連用語
- 満貫(マンガン):3〜5翻の得点段階
- 跳満(ハネマン):6〜7翻の得点段階
- 三倍満(サンバイマン):11〜12翻の得点段階
- 数え役満:13翻以上
- ドラ:1枚につき1翻加算
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
7翻では倍満にならない
- 7翻は跳満(ハネマン)
- 8翻から倍満
-
11翻は三倍満
- 10翻までが倍満
- 11翻から三倍満
-
符は関係ない
- 8翻あれば符に関係なく倍満
- 30符でも70符でも同じ点数
-
役満とは別物
- 倍満は通常役の積み重ね
- 役満は特定の形で成立
倍満の出現頻度と価値
出現頻度
| 得点段階 | 出現頻度(概算) | 備考 |
|---|---|---|
| 満貫 | 約10% | 比較的よく出る |
| 跳満 | 約3% | たまに出る |
| 倍満 | 約1% | かなり珍しい |
| 三倍満 | 約0.2% | 非常に珍しい |
| 役満 | 約0.03% | 極めて珍しい |
倍満の価値
- 得点的価値:満貫の2倍の破壊力
- 心理的価値:相手への大きなプレッシャー
- 戦略的価値:一発逆転の可能性
倍満を狙う戦術
手作りの方針
-
序盤:高翻数役を意識
- 染め手の可能性を探る
- ドラを大切にする
-
中盤:役の複合を狙う
- 複数の役が成立する形へ
- ドラの枚数を確認
-
終盤:確実性との天秤
- 無理に狙わず確実にあがる
- リーチで翻数を稼ぐ
倍満狙いの注意点
リスクとリターン:
- 高い手を狙いすぎて振り込むリスク
- 確実な満貫と不確実な倍満の選択
- 局面に応じた判断が重要
倍満あがりの例
実戦でよく見る倍満
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リーチ系倍満
リーチ(1) + 一発(1) + ツモ(1) + 平和(1) + 一盃口(1) + ドラ3 = 8翻 -
染め手倍満
混一色(3) + 対々和(2) + 役牌(1) + ドラ2 = 8翻 -
三暗刻倍満
三暗刻(2) + 対々和(2) + 役牌(2) + ドラ2 = 8翻
まとめ
倍満は8翻以上で成立する高得点で、通常の役の組み合わせで狙える最高クラスの得点帯です。出現頻度は約1%と珍しく、達成した時の満足感は格別です。満貫の2倍という圧倒的な得点は、局面を一変させる威力があります。初心者の方も、ドラが多い時や高翻数の役がある時は、倍満の可能性を意識してみましょう。ただし、無理に狙いすぎず、状況に応じた判断が大切です。