倍満(バイマン)とは?8翻以上の高得点・計算方法を解説

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| 約5分で読める | ツモロン編集部

倍満(バイマン)とは

倍満(バイマン) は、麻雀の得点段階の一つで、8翻以上10翻以下で成立する高得点です。満貫(マンガン)の倍の点数という意味で「倍満」と呼ばれ、親は24,000点、子は16,000点という大きな得点になります。

役満には届かないものの、通常の役の組み合わせで到達できる最高クラスの得点帯で、麻雀における大きな目標の一つです。

倍満の詳細解説

倍満の条件と点数

項目親(東家)子(南・西・北家)
必要翻数8〜10翻8〜10翻
ロンあがり24,000点16,000点
ツモあがり8,000点オール4,000-8,000点

翻数と得点の関係

翻数得点段階親の点数子の点数
3〜4翻満貫12,000点8,000点
5翻跳満18,000点12,000点
8〜10翻倍満24,000点16,000点
11〜12翻三倍満36,000点24,000点
13翻以上数え役満48,000点32,000点

使用例

実際の場面での使い方

例1:倍満確定の喜び

「清一色ドラ3で倍満確定!」
「リーチ一発ツモ三暗刻ドラドラで倍満!」

例2:倍満を狙う判断

「あと2翻で倍満だから、リーチかけよう」
「7翻あるから、ツモれば倍満だ」

例3:倍満の威力

「倍満直撃でトップ確定」
「親の倍満ツモで大逆転!」

倍満の作り方

代表的な倍満パターン

1. 役の複合パターン

組み合わせ例翻数備考
リーチ(1) + 一発(1) + 平和(1) + 三色(2) + ドラ38翻門前での基本形
対々和(2) + 三暗刻(2) + 役牌(1) + ドラ38翻刻子系の組み合わせ
混一色(3) + 対々和(2) + ドラ38翻染め手での倍満
清一色(6) + ドラ28翻清一色は高翻数

2. ドラを活用した倍満

基本役5翻 + ドラ3 = 8翻(倍満)
基本役4翻 + ドラ4 = 8翻(倍満)

倍満を狙いやすい状況

  1. ドラが多い時

    • ドラ3以上の手牌
    • カンドラ・裏ドラの期待
  2. 高翻数の役がある時

    • 清一色(6翻)
    • 混一色(3翻)+ 他の役
    • 三暗刻(2翻)+ 対々和(2翻)
  3. 複数の役が複合する時

    • 平和系:リーチ・平和・三色など
    • 刻子系:対々和・三暗刻・役牌など

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 7翻では倍満にならない

    • 7翻は跳満(ハネマン)
    • 8翻から倍満
  2. 11翻は三倍満

    • 10翻までが倍満
    • 11翻から三倍満
  3. 符は関係ない

    • 8翻あれば符に関係なく倍満
    • 30符でも70符でも同じ点数
  4. 役満とは別物

    • 倍満は通常役の積み重ね
    • 役満は特定の形で成立

倍満の出現頻度と価値

出現頻度

得点段階出現頻度(概算)備考
満貫約10%比較的よく出る
跳満約3%たまに出る
倍満約1%かなり珍しい
三倍満約0.2%非常に珍しい
役満約0.03%極めて珍しい

倍満の価値

  • 得点的価値:満貫の2倍の破壊力
  • 心理的価値:相手への大きなプレッシャー
  • 戦略的価値:一発逆転の可能性

倍満を狙う戦術

手作りの方針

  1. 序盤:高翻数役を意識

    • 染め手の可能性を探る
    • ドラを大切にする
  2. 中盤:役の複合を狙う

    • 複数の役が成立する形へ
    • ドラの枚数を確認
  3. 終盤:確実性との天秤

    • 無理に狙わず確実にあがる
    • リーチで翻数を稼ぐ

倍満狙いの注意点

リスクとリターン:

  • 高い手を狙いすぎて振り込むリスク
  • 確実な満貫と不確実な倍満の選択
  • 局面に応じた判断が重要

倍満あがりの例

実戦でよく見る倍満

  1. リーチ系倍満

    リーチ(1) + 一発(1) + ツモ(1) + 平和(1) + 一盃口(1) + ドラ3 = 8翻
  2. 染め手倍満

    混一色(3) + 対々和(2) + 役牌(1) + ドラ2 = 8翻
  3. 三暗刻倍満

    三暗刻(2) + 対々和(2) + 役牌(2) + ドラ2 = 8翻

まとめ

倍満は8翻以上で成立する高得点で、通常の役の組み合わせで狙える最高クラスの得点帯です。出現頻度は約1%と珍しく、達成した時の満足感は格別です。満貫の2倍という圧倒的な得点は、局面を一変させる威力があります。初心者の方も、ドラが多い時や高翻数の役がある時は、倍満の可能性を意識してみましょう。ただし、無理に狙いすぎず、状況に応じた判断が大切です。

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