清老頭(チンロウトウ)とは?1・9牌のみで作る究極の役満を解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

清老頭(チンロウトウ)とは

清老頭(チンロウトウ) とは、麻雀の役満の一つで、老頭牌(1・9の数牌)だけで手牌を構成する役です。字牌を一切使わず、数牌の両端だけで作る純粋な形で、「清」は混じりけがないことを意味します。

使える牌が6種類24枚と極めて限定的で、出現率は約0.0018%と非常に低い、幻の役満です。必然的に対々和形になり、鳴いても成立します。

清老頭の詳細解説

成立条件

清老頭が成立するには、以下の条件を満たす必要があります:

条件詳細備考
すべて老頭牌1・9の数牌のみ字牌は不可
4面子1雀頭対々和形のみ順子は作れない
鳴き可能ポンOK門前でなくても良い

使用できる牌

清老頭で使える6種類:

種類枚数
萬子1萬・9萬各4枚
筒子1筒・9筒各4枚
索子1索・9索各4枚
合計6種類24枚のみ

使用例

実際の場面での使い方

例1:狙い始め

「1・9牌ばかり、清老頭いけるか?」
「混老頭から清老頭に切り替え」

例2:達成時

「清老頭!!」
「ついに清老頭きた!」

例3:驚きの表現

「まさかの清老頭」
「清老頭なんて初めて見た」

清老頭の形

基本形

手牌:111萬 999萬 111筒 999筒 11索
完成形:老頭牌の刻子4つ+老頭牌の雀頭

実戦での形

鳴きを含む形:

ポン:111萬(横向き)999筒(横向き)
手牌:999萬 111索 9索
待ち:9索(単騎待ち)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 混老頭との混同

    • 清老頭:1・9牌のみ
    • 混老頭:1・9牌+字牌
  2. 字牌の混入

    • 1枚でも字牌は不可
    • 純粋に老頭牌のみ
  3. 牌の少なさ

    • 6種類24枚のみ
    • 極めて限定的
  4. 順子の不可

    • 123や789は不可
    • 対々和のみ

清老頭を狙う判断

配牌での目安

清老頭を検討する条件:

老頭牌の数判断理由
10枚以上奇跡的、全力で最高のスタート
8〜9枚積極的に検討可能性あり
7枚以下現実的でない混老頭を検討

混老頭からの移行

判断ポイント:

混老頭狙い中

字牌が来ない
老頭牌が集まる

清老頭に切り替え

実戦での清老頭

清老頭への挑戦

典型的な流れ:

配牌:老頭牌が異常に多い

序盤:中張牌をすべて切る

中盤:老頭牌をポンして形作り

終盤:最後の刻子を待つ

牌の集め方

効率的な方法:

  1. 早めに鳴く

    • 見逃さない
    • 積極的ポン
  2. 対子を大切に

    • すべて残す
    • 刻子候補
  3. 中張牌は即切り

    • 2〜8は不要
    • 迷わない

清老頭の困難さ

制約の厳しさ

なぜ難しいか:

  1. 牌の少なさ

    • 6種類のみ
    • 字牌の7種類より少ない
  2. 需要の高さ

    • 混一色で使われる
    • 端牌は人気
  3. 形の限定

    • 対々和のみ
    • 選択肢なし

確率的考察

数学的分析:

項目数値説明
使用可能牌24枚全136枚中
必要枚数14枚58.3%必要
出現率0.0018%極めて稀

清老頭の価値

希少性

役満ランキング:

  1. 四槓子(約0.0001%)
  2. 天和(約0.0003%)
  3. 地和(約0.0005%)
  4. 大四喜(約0.0016%)
  5. 清老頭(約0.0018%)

達成の意味

清老頭の価値:

  1. 純粋性

    • 数牌の極致
    • 混じりけなし
  2. 希少性

    • 一生の記念
    • 伝説級
  3. 美しさ

    • シンプルな形
    • 究極の対称

清老頭の防御

警戒サイン

清老頭の可能性:

  1. 捨て牌

    • 中張牌ばかり
    • 2〜8が並ぶ
  2. 鳴き

    • 1・9牌のポン
    • 複数回
  3. 対子場

    • 端牌が少ない
    • 場の状況

防御策

清老頭を防ぐ:

  1. 端牌を絞る

    • 1・9を出さない
    • 特に対子
  2. 早あがり

    • 形になる前に
    • スピード重視
  3. 混一色で妨害

    • 端牌を使う
    • 競合させる

清老頭の複合

可能な複合役

同時成立する役:

条件備考
対々和自動的に2翻(意味なし)
三暗刻門前で1面子2翻(意味なし)
四暗刻すべて門前ダブル役満

究極の清老頭

四暗刻との複合:

手牌:111萬 999萬 111筒 999筒 99索
ツモ:9索
→ 清老頭+四暗刻(ダブル役満)

ローカルルール

点数の扱い

地域による違い:

  • 一般的:シングル役満
  • 一部:ダブル役満扱い
  • 希少性を評価

特殊ルール

採用例:

  1. 配牌清老頭

    • 特別扱い
    • 伝説的
  2. 純正清老頭

    • 門前限定
    • 価値を上げる

歴史と文化

清老頭の位置づけ

麻雀史での評価:

  1. 究極の純粋性

    • 数牌の極限
    • シンプルの極致
  2. 幻の役満

    • 目撃者少数
    • 語り継がれる
  3. 数学的美しさ

    • 対称性
    • 完璧な形

名前の由来

意味の解釈:

  • 「清」:純粋・混じりけなし
  • 「老頭」:端の牌(老いた頭)
  • 両端だけの純粋な形

まとめ

清老頭(チンロウトウ)は、1・9の数牌だけで手牌を構成する、極めて希少な役満です。使える牌が6種類24枚と非常に限定的で、出現率は約0.0018%という幻の役ですが、その純粋でシンプルな形には独特の美しさがあります。初心者の方は、まず「1・9牌だけで作る」という基本を覚え、もし配牌で老頭牌が8枚以上あるような奇跡的な状況に遭遇したら、ぜひ挑戦してみましょう。清老頭は麻雀人生の中で一度出会えるかどうかの、特別な役満です。

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