中張牌(チュンチャンパイ)とは
中張牌(チュンチャンパイ) とは、麻雀において2〜8の数牌のことを指します。つまり、萬子・筒子・索子それぞれの2〜8の牌、合計21種類(各4枚で計84枚)が中張牌です。
「中張」という名前は、1と9の端牌(老頭牌)の「間に張っている牌」という意味から来ています。断幺九(タンヤオ)という役と密接な関係があり、麻雀で最も使用頻度の高い牌群です。
中張牌の詳細解説
中張牌の一覧
| 種類 | 中張牌 | 枚数 |
|---|---|---|
| 萬子 | 二萬〜八萬 | 各4枚(計28枚) |
| 筒子 | 二筒〜八筒 | 各4枚(計28枚) |
| 索子 | 二索〜八索 | 各4枚(計28枚) |
| 合計 | 21種類 | 84枚 |
中張牌の特徴
-
順子を作りやすい
- 両面待ちになりやすい
- 例:34は2・5待ち(両方とも中張牌)
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安全牌になりやすい
- 特に4・5・6は比較的安全
- 序盤〜中盤で切りやすい
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断幺九の構成牌
- 中張牌のみで断幺九という役が成立
- 最も作りやすい役の一つ
中張牌と他の牌の分類
| 分類 | 該当する牌 | 特徴 |
|---|---|---|
| 中張牌 | 2〜8の数牌 | 順子を作りやすく、使いやすい |
| 老頭牌 | 1・9の数牌 | 端牌、使いづらい |
| 字牌 | 東南西北白發中 | 刻子でしか使えない |
| 幺九牌 | 老頭牌+字牌 | 特殊な役に使用 |
使用例
実際の場面での使い方
例1:手牌構成の説明
「中張牌ばかりだから、断幺九確定だね」
「幺九牌が多すぎて、中張牌が足りない」
例2:安全牌の選択
「リーチに対しては中張牌の4・5・6あたりが比較的安全」
「序盤は中張牌から切って様子を見よう」
例3:戦術的な会話
「相手は中張牌ばかり切ってるから、国士無双かも」
「中張牌が偏ってるから、ピンフ系で行こう」
中張牌を活かした役
主な関連役
| 役名 | 中張牌との関係 |
|---|---|
| 断幺九(タンヤオ) | 中張牌のみで構成する役 |
| 平和(ピンフ) | 中張牌の両面待ちが基本 |
| 三色同順 | 中張牌で作ることが多い |
| 一気通貫 | 123・456・789のうち456は中張牌 |
断幺九(タンヤオ)について
中張牌と最も関係が深い役:
- 条件:中張牌のみで手牌を構成
- 翻数:1翻
- 出現率:非常に高い(約20%)
- メリット:作りやすく、他の役と複合しやすい
関連用語
- 老頭牌(ロウトウハイ):1と9の数牌
- 幺九牌(ヤオチューハイ):1・9・字牌
- 断幺九(タンヤオ):中張牌のみの役
- 字牌(ジハイ):東南西北白發中
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
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字牌を含めてしまう
- 字牌は中張牌ではない
- 東南西北白發中は別カテゴリー
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1と9を含めてしまう
- 一萬・九萬などは老頭牌
- 中張牌は2〜8のみ
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断幺九の勘違い
- 鳴いても断幺九は成立する(食い断あり)
- ルールによっては食い断なしの場合も
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安全牌の過信
- 中張牌でも絶対安全ではない
- 状況によっては危険牌になる
戦術的なポイント
中張牌の使い方
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序盤の手作り
- 中張牌を中心に手を組む
- 両面塔子を作りやすい
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守備的な使い方
- 比較的安全な牌として活用
- 特に456は無スジでも比較的安全
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相手の手牌推測
- 中張牌の切り順で手を読む
- 早い段階での中張牌切りは要注意
中張牌が少ない場合の対処
- 混全帯幺九(チャンタ)を狙う
- 対々和(トイトイ)に切り替える
- 国士無双の可能性を探る
中張牌の統計
使用頻度
- 全136枚中84枚(約62%)が中張牌
- 最も出現頻度が高い牌群
- 断幺九は最も出現率の高い役の一つ
まとめ
中張牌は麻雀で最も基本的で重要な牌のグループです。2〜8の数牌という覚えやすい定義で、順子を作りやすく、断幺九という使いやすい役にも直結します。初心者の方は、まず中張牌を中心とした手作りから始めることで、効率的な麻雀が打てるようになります。中張牌の特性を理解して、攻守のバランスの取れた麻雀を目指しましょう。