中張牌(チュンチャンパイ)とは?意味・種類・使い方を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約5分で読める | ツモロン編集部

中張牌(チュンチャンパイ)とは

中張牌(チュンチャンパイ) とは、麻雀において2〜8の数牌のことを指します。つまり、萬子・筒子・索子それぞれの2〜8の牌、合計21種類(各4枚で計84枚)が中張牌です。

「中張」という名前は、1と9の端牌(老頭牌)の「間に張っている牌」という意味から来ています。断幺九(タンヤオ)という役と密接な関係があり、麻雀で最も使用頻度の高い牌群です。

中張牌の詳細解説

中張牌の一覧

種類中張牌枚数
萬子二萬〜八萬各4枚(計28枚)
筒子二筒〜八筒各4枚(計28枚)
索子二索〜八索各4枚(計28枚)
合計21種類84枚

中張牌の特徴

  1. 順子を作りやすい

    • 両面待ちになりやすい
    • 例:34は2・5待ち(両方とも中張牌)
  2. 安全牌になりやすい

    • 特に4・5・6は比較的安全
    • 序盤〜中盤で切りやすい
  3. 断幺九の構成牌

    • 中張牌のみで断幺九という役が成立
    • 最も作りやすい役の一つ

中張牌と他の牌の分類

分類該当する牌特徴
中張牌2〜8の数牌順子を作りやすく、使いやすい
老頭牌1・9の数牌端牌、使いづらい
字牌東南西北白發中刻子でしか使えない
幺九牌老頭牌+字牌特殊な役に使用

使用例

実際の場面での使い方

例1:手牌構成の説明

「中張牌ばかりだから、断幺九確定だね」
「幺九牌が多すぎて、中張牌が足りない」

例2:安全牌の選択

「リーチに対しては中張牌の4・5・6あたりが比較的安全」
「序盤は中張牌から切って様子を見よう」

例3:戦術的な会話

「相手は中張牌ばかり切ってるから、国士無双かも」
「中張牌が偏ってるから、ピンフ系で行こう」

中張牌を活かした役

主な関連役

役名中張牌との関係
断幺九(タンヤオ)中張牌のみで構成する役
平和(ピンフ)中張牌の両面待ちが基本
三色同順中張牌で作ることが多い
一気通貫123・456・789のうち456は中張牌

断幺九(タンヤオ)について

中張牌と最も関係が深い役:

  • 条件:中張牌のみで手牌を構成
  • 翻数:1翻
  • 出現率:非常に高い(約20%)
  • メリット:作りやすく、他の役と複合しやすい

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 字牌を含めてしまう

    • 字牌は中張牌ではない
    • 東南西北白發中は別カテゴリー
  2. 1と9を含めてしまう

    • 一萬・九萬などは老頭牌
    • 中張牌は2〜8のみ
  3. 断幺九の勘違い

    • 鳴いても断幺九は成立する(食い断あり)
    • ルールによっては食い断なしの場合も
  4. 安全牌の過信

    • 中張牌でも絶対安全ではない
    • 状況によっては危険牌になる

戦術的なポイント

中張牌の使い方

  1. 序盤の手作り

    • 中張牌を中心に手を組む
    • 両面塔子を作りやすい
  2. 守備的な使い方

    • 比較的安全な牌として活用
    • 特に456は無スジでも比較的安全
  3. 相手の手牌推測

    • 中張牌の切り順で手を読む
    • 早い段階での中張牌切りは要注意

中張牌が少ない場合の対処

  • 混全帯幺九(チャンタ)を狙う
  • 対々和(トイトイ)に切り替える
  • 国士無双の可能性を探る

中張牌の統計

使用頻度

  • 全136枚中84枚(約62%)が中張牌
  • 最も出現頻度が高い牌群
  • 断幺九は最も出現率の高い役の一つ

まとめ

中張牌は麻雀で最も基本的で重要な牌のグループです。2〜8の数牌という覚えやすい定義で、順子を作りやすく、断幺九という使いやすい役にも直結します。初心者の方は、まず中張牌を中心とした手作りから始めることで、効率的な麻雀が打てるようになります。中張牌の特性を理解して、攻守のバランスの取れた麻雀を目指しましょう。

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