九蓮宝燈(チューレンポウトウ)とは?門前清一色の究極形を解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

九蓮宝燈(チューレンポウトウ)とは

九蓮宝燈(チューレンポウトウ) とは、麻雀の役満の一つで、同じ種類の数牌で1112345678999の形を作り、同種の牌1枚を加えて完成させる門前限定の役です。「九連宝燈」とも書き、最も美しい役満として多くの雀士の憧れとなっています。

清一色の究極形とも言える形で、9面待ちの純正九蓮宝燈はダブル役満として扱われることもあります。出現率は約0.0003%と極めて低い、幻の役満です。

九蓮宝燈の詳細解説

成立条件

九蓮宝燈が成立するには、以下の条件をすべて満たす必要があります:

条件詳細備考
基本形111234567899913枚の形
同一種類萬子・筒子・索子のいずれか1種混在不可
門前限定鳴き不可暗槓も不可
14枚目同種の任意の1枚1〜9すべて可

9面待ちの純正形

純正九蓮宝燈:

手牌:1112345678999萬
待ち:1〜9萬すべて(9面待ち)
特徴:最も美しい形

使用例

実際の場面での使い方

例1:テンパイ時

「九蓮宝燈テンパイ!」
「9面待ちの純正九蓮!」

例2:憧れの表現

「いつか九蓮宝燈あがりたい」
「九蓮は麻雀の夢」

例3:達成時

「九蓮宝燈!!」
「ついに九蓮きた!」

九蓮宝燈の形

基本形パターン

1萬待ちの例:

手牌:112345678999萬
待ち:1萬
完成:1112345678999萬

5萬待ちの例:

手牌:111234678999萬
待ち:5萬
完成:1112345678999萬

面子構成の解釈

どの牌でも完成する理由:

待ち牌完成後の解釈面子構成
1・9刻子になる111・999+順子
2〜8順子に組み込む様々なパターン
5雀頭になる55+4面子

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 鳴きの誘惑

    • 絶対に鳴けない
    • 門前が必須条件
  2. 暗槓も不可

    • 形が崩れる
    • 純粋な13枚形
  3. 種類の混在

    • 1種類のみ
    • 萬筒索の混在不可
  4. 形の誤解

    • 必ず1112345678999
    • 他の形は不可

九蓮宝燈を狙う判断

配牌での目安

九蓮宝燈を意識する条件:

同種牌の数判断理由
11枚以上奇跡的、全力で最高のスタート
9〜10枚可能性あり清一色と並行
8枚以下現実的でない清一色狙い

清一色からの発展

移行の判断:

清一色狙い

1〜9が揃い始める
端牌が多い

九蓮宝燈を意識

実戦での九蓮宝燈

九蓮宝燈への挑戦

理想的な流れ:

配牌:同種牌が10枚以上

序盤:1と9を確保、2〜8を集める

中盤:連続形を作る

終盤:最後の1枚を待つ

手牌構築の要点

重要なポイント:

  1. 端牌の確保

    • 1と9は各3枚必要
    • 最優先で残す
  2. 連続形の構築

    • 2〜8を1枚ずつ
    • バランスよく
  3. 鳴きの我慢

    • どんなに遅くても
    • 絶対に鳴かない

九蓮宝燈の確率と価値

出現率の低さ

統計データ:

  • 九蓮宝燈:約0.0003%
  • 純正(9面待ち):約0.000002%
  • 天和に次ぐ希少性

役満ランキング

希少性順位:

  1. 純正九蓮宝燈(約0.000002%)
  2. 四槓子(約0.0001%)
  3. 天和(約0.0003%)
  4. 九蓮宝燈(約0.0003%)

九蓮宝燈の神秘性

伝説と迷信

九蓮宝燈にまつわる話:

  1. 死ぬ前にあがる役

    • 都市伝説
    • 実際は迷信
  2. 一生に一度

    • 確率的に正しい
    • プロでも稀
  3. 最高の栄誉

    • 麻雀人生の頂点
    • 永遠の自慢

美しさの理由

なぜ最美と言われるか:

  1. 完璧な形

    • 1〜9すべて使用
    • 数学的美しさ
  2. 門前の純粋性

    • 自力で作る
    • 他者に頼らない
  3. 清一色の極致

    • 単一色の統一
    • 究極の調和

純正九蓮宝燈

9面待ちの特別性

純正形の価値:

項目通常純正(9面待ち)
待ち1種類9種類すべて
確率極低超極低
扱い役満ダブル役満(一部)

待ちの広さ

9面待ちの利点:

  1. あがりやすさ

    • 同種牌すべて
    • 最大の待ち
  2. 相手の守備困難

    • 何を切っても危険
    • 完全防御不可
  3. 伝説的価値

    • 究極の形
    • 最高の達成

九蓮宝燈の心理

狙う覚悟

必要な心構え:

  1. 執念

    • 最後まで諦めない
    • 清一色で妥協しない
  2. 忍耐

    • 鳴きを我慢
    • じっくり作る
  3. 運命を信じる

    • 奇跡を待つ
    • 可能性を追求

達成の感動

九蓮宝燈の意味:

  • 麻雀人生の宝
  • 一生の思い出
  • 究極の満足感
  • 伝説の仲間入り

ローカルルール

鳴き九蓮

一部地域の特殊ルール:

  • 鳴いても認める
  • 役満ではなく高得点役
  • 一般的には認めない

ダブル役満

純正形の扱い:

ルール純正9面待ち通常
一般的ダブル役満シングル役満
一部同じ扱い同じ扱い

歴史と文化

九蓮宝燈の由来

名前の意味:

  • 「九蓮」:9つの蓮の花
  • 「宝燈」:宝の灯り
  • 仏教的な響き

文化的位置づけ

麻雀における意味:

  1. 芸術的完成

    • 形の美しさ
    • 数学的調和
  2. 精神的到達

    • 忍耐の結晶
    • 努力の結実
  3. 永遠の憧れ

    • 全雀士の夢
    • 不滅の目標

まとめ

九蓮宝燈(チューレンポウトウ)は、同種の数牌で1112345678999の形を作る、最も美しいと称される役満です。門前限定で鳴くことができず、出現率は約0.0003%と極めて低いですが、その完璧な形と希少性から、すべての雀士の憧れとなっています。初心者の方は、まず「同じ種類で1〜9をすべて使う」という基本を覚え、もし同種牌が10枚以上ある配牌に恵まれたら、夢を追いかけてみましょう。九蓮宝燈は麻雀の究極美を体現する、最高の役満です。

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