純正九蓮宝燈（チューレンポウトウ）とは？9面待ちの究極形を解説

純正九蓮宝燈（ジュンセイチューレンポウトウ）とは

純正九蓮宝燈（ジュンセイチューレンポウトウ） とは、麻雀の役満「九蓮宝燈」の中でも特に9面待ちで成立する形のことです。「九面待ち九蓮宝燈」とも呼ばれ、1112345678999の形から同じ色の1〜9すべてであがれる、麻雀で最も美しいとされる究極の形です。

多くのルールでダブル役満として扱われ、「天衣無縫」の異名を持つ、まさに麻雀の芸術品と言える役満です。

純正九蓮宝燈の詳細解説

成立条件

純正九蓮宝燈が成立するには、以下の条件をすべて満たす必要があります：

条件	詳細	備考
基本形	1112345678999	同一色で構成
9面待ち	1〜9すべてが待ち	どれでもあがれる
門前限定	鳴き不可	暗槓も不可
清一色	萬子・筒子・索子のいずれか1色	字牌は使えない

純正九蓮宝燈の形

基本形（9面待ち）：

手牌：1112345678999萬
待ち：123456789萬（9面待ち）

各待ちでの完成形：

待ち牌	完成形の特徴	形式
1萬	111 123 456 789 99	一盃口形
2萬	11 123 234 567 899	三連刻形
3萬	11 123 345 678 999	標準形
4萬	111 234 456 789 99	標準形
5萬	111 234 567 899 9	標準形
6萬	111 234 567 789 99	標準形
7萬	11 123 456 789 999	標準形
8萬	11 123 456 788 999	三連刻形
9萬	11 123 456 789 999	一盃口形

使用例

実際の場面での使い方

例1：テンパイ時の表現

「純正九蓮テンパイ！」
「9面待ちの九蓮だ！」

例2：あがり時の宣言

「純正九蓮宝燈！ダブル役満！」
「九面待ち九蓮、完成！」

例3：解説での使用

「純正は一生に一度」
「9面待ちは奇跡の形」

純正九蓮宝燈の価値

ダブル役満としての扱い

ルールによる違い：

ルール	純正九蓮の扱い	通常の九蓮	備考
一般的	ダブル役満	シングル役満	広く採用
プロ団体	ダブル役満	シングル役満	公式ルール
一部地域	シングル役満	シングル役満	区別しない場合
オンライン	設定による	シングル役満	アプリで選択可能

通常の九蓮宝燈との違い

待ちの数による分類：

純正九蓮宝燈：9面待ち → ダブル役満
通常の九蓮宝燈：1〜8面待ち → シングル役満

例：11123456789999萬
待ち：1萬のみ（1面待ち）→ 通常の九蓮宝燈

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

形の誤解
- 1と9が3枚必要
- 2〜8は1枚ずつ
- 1枚でも違うと不成立
待ちの勘違い
- 9面すべてが待ち
- 1面でも欠けたら純正でない
- 形を崩してはいけない
鳴きの誘惑
- チーやポン不可
- 暗槓も不可
- 完全門前が条件
色の混在
- 1色のみで構成
- 字牌は使えない
- 他の色が混じったら不可

純正九蓮宝燈の確率

出現率データ

統計情報：

九蓮宝燈全体：約0.0003%
純正九蓮宝燈：約0.00003%
他の役満の100分の1以下

出現確率の比較：

役満	出現率	純正九蓮との比
四暗刻	0.05%	1667倍
国士無双	0.04%	1333倍
通常の九蓮	0.0003%	10倍
純正九蓮	0.00003%	基準

純正九蓮宝燈を狙う戦術

現実的な判断

狙うべきでない理由：

確率が低すぎる
- 一生に一度あるかどうか
- 狙って出るものではない
- 偶然の産物
清一色から発展
- まず清一色を狙う
- 形が整ったら意識
- 無理な深追いは禁物
配牌の奇跡
- 同一色10枚以上
- 1と9が多い
- それでも困難

形の作り方（理論）

理想的な進行：

配牌：同一色が多い
  ↓
序盤：1と9を集める
  ↓
中盤：2〜8を順に集める
  ↓
終盤：1112345678999の形
  ↓
テンパイ：9面待ち達成

実戦での純正九蓮宝燈

出現しやすい状況

可能性がある場面：

配牌が良い
- 同一色12枚以上
- 1と9が対子以上
- 連続した数牌
序盤のツモ
- 必要牌が続く
- 他家が違う色
- 捨て牌に恵まれる
運命的な流れ
- すべてが噛み合う
- 奇跡的な展開
- 天の配剤

純正九蓮の美学

なぜ最高の形か：

要素	理由	意味
完全性	1〜9すべて使用	数の完成
対称性	1と9が3枚	美しいバランス
可能性	9面すべてが待ち	無限の広がり
純粋性	1色のみで構成	混じりけなし

純正九蓮宝燈の伝説

麻雀界での位置づけ

特別な意味：

死ぬ前にあがりたい役
- 麻雀人生の到達点
- 究極の目標
- 不老不死の象徴
天衣無縫
- 完璧な美しさ
- 人工を超えた自然美
- 神の領域
伝説として語り継がれる
- 目撃者の証言
- 写真や動画で記録
- 一生の思い出

あがった人の特権

純正九蓮達成者：

麻雀界のレジェンド
羨望の的
語り部としての使命
幸運の象徴

純正九蓮宝燈の判定

9面待ちの確認

チェック方法：

基本形：1112345678999

1を引く → 完成するか？ → YES
2を引く → 完成するか？ → YES
3を引く → 完成するか？ → YES
...
9を引く → 完成するか？ → YES

すべてYES = 純正九蓮宝燈

よくある間違い形

純正ではない例：

例1：1123456789999萬
→ 2萬待ちのみ（1面待ち）

例2：1112345677899萬
→ 6萬8萬待ち（2面待ち）

例3：1112234567899萬
→ 清一色の多面待ち（九蓮ではない）

ローカルルール

特殊な扱い

地域による違い：

トリプル役満
- 極めて稀
- 3倍の点数
- ほぼ採用されない
役満貫といて
- 通常の九蓮と同じ
- 古いルール
- 現在は少ない
九蓮宝燈の呪い
- あがると死ぬという迷信
- 実際は迷信
- 話のネタ程度

純正九蓮宝燈の心得

追い求めるべきか

現実的なアドバイス：

夢として持つ
- 目標は大切
- でも固執しない
- 楽しむことが一番
チャンスが来たら
- 全力で狙う
- 他を捨てる勇気
- 後悔しない選択
達成できなくても
- 挑戦したことに価値
- 九蓮宝燈でも十分
- 過程を楽しむ

まとめ

純正九蓮宝燈（ジュンセイチューレンポウトウ）は、1112345678999の形から9面待ちであがる、麻雀で最も美しく最も難しい役満です。多くのルールでダブル役満として扱われ、出現率は約0.00003%という天文学的な低さです。狙って出すことはほぼ不可能ですが、麻雀を愛するすべての人が一度は夢見る究極の形です。初心者の方は、まず清一色や通常の九蓮宝燈を理解し、その延長線上に純正九蓮宝燈があることを知っておきましょう。純正九蓮宝燈は、麻雀の奥深さと美しさを体現する、永遠の憧れの役満です。