符(フ)とは?点数計算の基礎を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約5分で読める | ツモロン編集部

符(フ)とは

符(フ) とは、麻雀の点数計算において和了形の複雑さや難易度を数値化したものです。翻(ハン)と並んで点数を決定する重要な要素で、面子の種類、和了の仕方、待ちの形などによって決まります。

符は20符から始まり、10符単位で計算されます(例:20符、30符、40符…)。同じ翻数でも符が異なると点数が変わるため、正確な点数計算には符の理解が不可欠です。

符の詳細解説

符の構成要素

要素内容符数
副底(フーテイ)必ずもらえる基本符20符
門前ロン鳴かずにロン和了10符
ツモツモ和了2符
雀頭役牌の対子2符
待ちの形単騎・ペンチャン・カンチャン2符
面子刻子・槓子の種類による2〜32符

基本的な符計算の流れ

符計算の手順:
1. 副底20符(必ず加算)
2. 和了方法の符を加算
3. 各面子の符を加算
4. 雀頭の符を確認
5. 待ちの形の符を確認
6. 合計して1の位を切り上げ

例:22符→30符、38符→40符

面子による符の詳細

面子の種類中張牌(2-8)么九牌(1,9,字牌)
順子0符0符
明刻(ミンコ)2符4符
暗刻(アンコ)4符8符
明槓(ミンカン)8符16符
暗槓(アンカン)16符32符

使用例

実際の場面での使い方

例1:符計算の会話

「これ何符?」
「30符2翻で2000点」
「40符になるから2600点だよ」

例2:符ハネ(符が上がること)

「カンチャン待ちだから符ハネする」
「32符が40符になって点数アップ」
「符ハネ狙いでカンする」

例3:特殊な符

「ピンフツモは20符固定」
「七対子は25符」
「平和ロンは30符」

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 切り上げを忘れる

    • 22符→30符(20符ではない)
    • 32符→40符(30符ではない)
    • 必ず10符単位に切り上げ
  2. 特殊な符を知らない

    • ピンフツモ:20符固定
    • 七対子:25符固定
    • 平和形の喰い平和:30符
  3. 順子に符をつける

    • 順子は常に0符
    • 鳴いても0符
    • 刻子と混同しない
  4. 待ちの符を見落とす

    • 両面待ち:0符
    • カンチャン・ペンチャン:2符
    • 単騎:2符

符計算の重要性

なぜ符が必要か

符の役割:
1. 和了の難易度を反映
   - 難しい形ほど高得点
   - 簡単な形は低得点

2. 戦略の幅を広げる
   - 符を意識した手作り
   - 点数を最大化

3. 正確な点数把握
   - 逆転の計算
   - 守備の判断

符による点数の違い

翻数20符30符40符50符
1翻-100013001600
2翻-200026003200
3翻-390052006400
4翻-7700満貫満貫

符計算の練習方法

基本パターンを覚える

よくある符のパターン:
- 平和ツモ:20符
- 平和ロン:30符
- 役牌のみ:30符(最低)
- タンヤオのみ:30符(通常)

計算例

例1:リーチのみロン

副底:20符
門前ロン:10符
合計:30符

例2:役牌ポンのみ

副底:20符
明刻(字牌):4符
合計:24符→30符

例3:カンが入った形

副底:20符
ツモ:2符
暗槓(么九牌):32符
合計:54符→60符

符を意識した打ち方

符を増やす戦略

方法効果注意点
暗刻を作る4-8符追加鳴きにくい
カンする8-32符追加リスクあり
単騎待ち2符追加和了率低下
役牌対子2符追加限定的

符を減らす戦略

低い符を狙う場合:
- 順子中心の手作り
- 両面待ちを作る
- 中張牌で構成
- 平和を狙う

符計算の簡略化

実戦での対処法

  1. 基本パターンを暗記

    • よくある形を覚える
    • 計算より暗記
    • 経験で身につく
  2. 早見表の活用

    • 符と翻の組み合わせ
    • スマホアプリ利用
    • 点数表を手元に
  3. 概算で判断

    • 正確でなくても可
    • 大体の点数を把握
    • 詳細は後で確認

デジタル時代の符計算

現代の対処法:
- 自動卓が計算
- アプリで確認
- オンラインは自動
- 知識は必要

符に関する豆知識

歴史的背景

時代符の扱い特徴
古典麻雀複雑な計算地域差大
現代麻雀簡略化統一ルール
競技麻雀厳密計算公式戦必須

地域による違い

ローカルルール:
- 関西:喰い平和30符
- 関東:一部20符
- 中国麻雀:符なし
- アメリカ:独自計算

まとめ

符は麻雀の点数計算において、和了形の複雑さを数値化する重要な要素です。副底20符を基本に、面子の種類、和了方法、待ちの形などで加算され、最終的に10符単位に切り上げられます。

初心者の方は、まず「副底20符」「ピンフツモ20符」「七対子25符」などの基本パターンを覚えることから始めましょう。複雑な計算は徐々に慣れていけばよく、最初は大まかな符を把握できれば十分です。符の理解は点数計算の基礎となり、戦略的な麻雀への第一歩となります。

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