翻(ハン)とは?麻雀の役の価値を初心者向けに解説

| 約6分 | ツモロン編集部

翻(ハン)とは

翻(ハン) とは、麻雀において役の価値や大きさを表す単位です。「飜」とも書きます。リーチ、タンヤオ、役牌などの役にはそれぞれ翻数が決められており、和了時の翻数の合計によって基本的な点数が決まります。

1翻から始まり、翻数が増えるごとに点数は飛躍的に上がります。13翻以上は数え役満、役満は翻数に関係なく最高点となります。

翻の詳細解説

翻数による点数の変化(子の場合)

翻数呼び方基本点30符ロン
1翻-1000点1000点
2翻-2000点2000点
3翻-4000点3900点
4翻-8000点7700点
5翻満貫8000点8000点
6-7翻跳満12000点12000点
8-10翻倍満16000点16000点
11-12翻三倍満24000点24000点
13翻以上数え役満32000点32000点

翻の計算方法

翻数の合計:
1. 役の翻数を確認
2. ドラの枚数を加算
3. 全て合計する

例:リーチ(1) + 一発(1) + タンヤオ(1) + ドラ2 = 5翻

代表的な役と翻数

役名翻数鳴き
リーチ1翻不可
役牌1翻
タンヤオ1翻可※
平和1翻不可
一盃口1翻不可
三色同順2翻可(1翻)
一気通貫2翻可(1翻)
混一色3翻可(2翻)
清一色6翻可(5翻)

※ルールによる

使用例

実際の場面での使い方

例1:翻数の確認

「何翻?」
「リーチ、ツモ、ドラ1で3翻」
「平和つくから4翻だよ」

例2:点数との関係

「4翻だから満貫」
「あと1翻で跳満だった」
「ドラが乗って5翻、満貫!」

例3:戦略的な会話

「2翻確定だから勝負」
「3翻は欲しいところ」
「1翻しかないから見逃し」

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. ドラを役と勘違い

    • ドラは翻にはなるが役ではない
    • ドラだけでは和了できない
    • 必ず役が1つ以上必要
  2. 鳴きによる翻数減少

    • 多くの役が鳴くと1翻減る
    • 一部は鳴き不可になる
    • 役によって扱いが異なる
  3. 翻数の数え間違い

    • 裏ドラを忘れる
    • カンドラを見落とす
    • 複合する役を見逃す
  4. 満貫以上の勘違い

    • 5翻以上は符に関係なく固定点
    • 4翻40符以上も満貫
    • 3翻70符以上も満貫

翻の重要性

麻雀における翻の役割

翻が決定すること:
1. 基本的な点数
   - 翻数で大枠が決まる
   - 符は補助的要素

2. 戦略の指針
   - 何翻狙うか
   - リスクとリターン

3. 和了の条件
   - 最低1翻必要
   - 役なしは和了不可

翻数による戦略の違い

翻数戦略特徴
1-2翻速攻重視安い手でも和了優先
3-4翻バランス型標準的な手作り
5翻以上高打点狙い満貫を意識
役満狙い一発逆転極めてハイリスク

翻を増やす方法

基本的な翻の増やし方

翻を増やすテクニック:
1. 役の複合を狙う
   - リーチ+平和+タンヤオ
   - 役牌+対々和

2. ドラを集める
   - ドラそばを残す
   - カンでドラ増加狙い

3. 偶然役を期待
   - 一発、ツモ
   - 海底、河底
   - 嶺上開花

効率的な翻の作り方

方法メリットデメリット
リーチ確実に1翻手牌固定
役牌鳴いても1翻字牌必要
ドラ労せず翻増加運次第
染め手高翻数難易度高

翻に関する戦術

場況による翻の価値

翻の価値が変わる状況:
1. オーラス(最終局)
   - 必要な翻数が明確
   - 逆転に必要な計算

2. 親番
   - 1.5倍なので価値上昇
   - 連荘も考慮

3. 点差状況
   - トップとの差
   - 必要な得点

翻数と和了率のバランス

狙い和了率リスク適した場面
1-2翻高い低い序盤、リード時
3-4翻普通普通中盤、接戦時
5翻以上低い高い終盤、ビハインド時

特殊な翻の扱い

役満の翻換算

役満の特殊性:
- 通常:翻数計算なし
- 数え役満:13翻以上
- ダブル役満:役満×2
- 地域により扱い異なる

ローカルルールの翻

ルール内容翻数
人和配牌で和了役満or倍満
流し満貫么九牌のみ捨てる満貫扱い
十三不塔バラバラ配牌役満

翻数早見表の活用

よくある組み合わせ

定番の組み合わせ:
- リーチのみ:1翻
- リーチ・ツモ:2翻
- リーチ・一発・ツモ:3翻
- タンヤオ・平和:2翻
- 役牌・ドラ1:2翻

満貫を作る組み合わせ

組み合わせ翻数備考
リーチ・一発・ツモ・ドラ25翻定番満貫
タンヤオ・平和・三色4翻+ドラ1で満貫
混一色・役牌4翻鳴いても可
七対子・ドラ35翻ドラ次第

翻の歴史と変遷

時代による変化

翻システムの変遷:
- 古典:地域で異なる
- 統一:ルール標準化
- 現代:ほぼ固定
- 競技:厳密な規定

まとめ

翻は麻雀の役の価値を表す単位で、和了時の点数を決定する最も重要な要素です。最低1翻から始まり、5翻で満貫、それ以上は跳満、倍満と続きます。役の翻数とドラの枚数を合計して計算します。

初心者の方は、まず1翻役(リーチ、役牌、タンヤオなど)を確実に作れるようになることから始めましょう。慣れてきたら2翻、3翻と段階的に高い手を狙えるようになります。翻の理解は麻雀の上達に直結する重要な知識です。

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