一発(イッパツ)とは?成立条件・消える条件を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約5分で読める | ツモロン編集部

一発(イッパツ)とは

一発(イッパツ) は、麻雀の偶然役の一つで、リーチをかけた後、1巡以内にあがると成立する1翻役です。リーチ後すぐにあがることから「一発」と呼ばれ、運の要素が強い役ですが、出現頻度は意外と高く、リーチの魅力を高める重要な役です。

リーチとセットで覚えるべき役で、リーチ・一発・ツモで3翻、さらに裏ドラが乗れば一気に高得点になる可能性があります。

一発の詳細解説

一発の成立条件

一発が成立するには、以下の条件を満たす必要があります:

条件説明
リーチ宣言後リーチをかけていることが前提
1巡以内リーチ後、自分の次の番が来るまで
あがるツモでもロンでもOK

1巡の数え方

**1巡とは:**自分がリーチ宣言した後、再び自分の番が来るまでの間

自分(リーチ)→ 下家 → 対面 → 上家 → 自分(ここまでが1巡)

一発が消える条件

以下の行為があると一発は消えます:

行為説明
鳴き誰かがポン・チー・カン他家が鳴いた瞬間に消える
1巡経過自分の2回目のツモ2回目のツモでは一発なし

使用例

実際の場面での使い方

例1:リーチ時の期待

「リーチ!一発お願い!」
「一発ツモれば満貫だ」

例2:鳴きへの反応

「あー、ポンされた。一発消えた」
「カンされたけど、嶺上で一発消し」

例3:結果の喜び

「リー一(リーチ・一発)きた!」
「一発裏3で跳満!」

一発の確率と期待値

一発の確率

状況確率備考
一発ツモ約10%良形待ちの場合
一発ロン約15%相手の打牌次第
一発全体約20-25%ツモ・ロン合計

待ちの形と一発率

待ちの形一発率理由
多面待ち高いあがり牌が多い
両面待ち普通標準的な確率
愚形待ち低いあがり牌が少ない

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. リーチなしでは成立しない

    • ダマテンからの即あがりは一発にならない
    • 必ずリーチが必要
  2. 鳴きで消える

    • 自分の鳴きはそもそもリーチ不可
    • 他家の鳴きで一発消失
  3. 暗カンでも消える

    • 誰かの暗カンでも一発は消える
    • カンは種類問わず一発消し
  4. 2巡目は一発にならない

    • 自分の2回目のツモは一発なし
    • 1巡の定義を正確に理解

一発を狙う戦略

リーチのタイミング

  1. 早いリーチ

    • 他家の鳴きが少ない
    • 一発の可能性が高い
  2. 良形でリーチ

    • あがりやすい形
    • 一発率が上がる
  3. 追っかけリーチでも一発あり

    • 相手のリーチ後でも
    • 自分のリーチから1巡

一発を消す戦略

守備側の視点:

  • わざと鳴いて一発消し
  • 相手の打点を下げる
  • 特に親リーチに有効

一発と他の役

必ず複合する役

役名理由最低翻数
リーチ一発の前提条件2翻(リーチ・一発)

よく複合する役

役名複合パターン期待翻数
ツモ一発ツモ3翻
平和リー一平和3翻
タンヤオリー一タン3翻
裏ドラ運次第3翻〜

一発の価値

基本パターン:

  • リーチのみ → 1翻
  • リーチ・一発 → 2翻(2倍)
  • リーチ・一発・ツモ → 3翻(4倍)

実戦での注意点

一発を意識した打ち方

  1. リーチ判断

    • 一発も含めて期待値計算
    • 早い巡目ほど有利
  2. 他家への警戒

    • リーチ者の一発を警戒
    • 安全牌の確保
  3. 鳴きの判断

    • 一発消しの価値
    • 自分の手との兼ね合い

心理的な側面

  • プレッシャー:一発を恐れて打牌が歪む
  • 期待感:リーチ側は一発への期待
  • 駆け引き:一発消しのタイミング

まとめ

一発は運の要素が強い役ですが、麻雀の醍醐味の一つでもあります。リーチをかけた瞬間から1巡の間だけ有効という限定的な役ですが、その分成立した時の喜びは格別です。初心者の方は、まず「リーチ後1巡以内」「鳴きで消える」という2つの基本を覚えましょう。一発を含めた期待値を考えることで、より戦略的なリーチ判断ができるようになります。

この記事をシェア