親流れ(オヤナガレ)とは
親流れ(オヤナガレ) とは、麻雀のルール用語で、流局時に親がノーテンだった場合、親が次の人に移ることです。「親が流れる」とも言い、親の優位性が終わり、次の局から別の人が親になります。
対照的に、親がテンパイで流局した場合は「連荘(レンチャン)」となり、親が続きます。親流れは親の失敗を意味し、親番を失うため、親はテンパイ維持に努める必要があります。
親流れの詳細解説
親流れの発生条件
親流れが起こる条件:
| 条件 | 結果 | 理由 |
|---|---|---|
| 親がノーテン | 親流れ | テンパイ失敗 |
| 流局 | 必須 | 誰も和了らず |
| 子が和了 | 親流れ | 親が和了れず |
連荘との違い
親が続く vs 親が流れる:
| 状況 | 結果 | 親番 |
|---|---|---|
| 親がツモ和了 | 連荘 | 続く |
| 親がテンパイ流局 | 連荘 | 続く |
| 親がノーテン流局 | 親流れ | 移動 |
| 子が和了 | 親流れ | 移動 |
使用例
実際の場面での使い方
例1:親流れの確認
「親流れです」
「ノーテンだから親流れ」
例2:結果の説明
「親流れで次は南家が親」
「オヤナガレで本場リセット」
例3:戦略的な会話
「親を流したい」
「親流れさせる」
関連用語
- 親(オヤ):流れる立場
- 連荘(レンチャン):対義語
- 流局(リュウキョク):発生条件
- テンパイ:親流れを防ぐ
- ノーテン:親流れの原因
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
テンパイ料の理解
- 親ノーテン→3000点支払い
- 子ノーテン→1000点支払い
-
本場のリセット
- 親流れで0本場に
- 連荘なら本場増加
-
親の移動方向
- 反時計回り
- 次の人(下家)が親
-
供託の扱い
- 親流れでも供託は残る
- リーチ棒は持ち越し
親流れの流れ
流局の確認
親流れまでの手順:
1. 流局(山が尽きる)
↓
2. テンパイ宣言
↓
3. 親がノーテン
↓
4. テンパイ料の授受
↓
5. 親が移動
↓
6. 次の局へ(0本場)
親の移動
誰が次の親か:
東1局:東家が親
↓
親流れ
↓
東2局:南家が親
↓
親流れ
↓
東3局:西家が親
↓
親流れ
↓
東4局:北家が親
親流れの戦略的意味
親の立場
親流れを避ける理由:
| 理由 | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| 優位性喪失 | 親の1.5倍点数失う | 大きな損失 |
| 連荘中断 | 本場がリセット | 積み上げ無駄 |
| 心理的敗北 | テンパイ失敗 | 士気低下 |
子の立場
親流れを狙う理由:
- 親の優位性を削ぐ
- 連荘を止める
- 自分が親になる
- 流れを変える
親流れの防ぎ方
親の戦術
テンパイ維持:
親の時
↓
何としてもテンパイ
↓
形だけでも良い
↓
親を保つ
テンパイ料との比較
損得計算:
| 状況 | 親流れ | テンパイ維持 | 差額 |
|---|---|---|---|
| ノーテン | -3000点 | - | -3000 |
| テンパイ | +3000点 | - | +3000 |
| 差 | - | - | 6000点 |
親流れと点数
テンパイ料の授受
流局時の点数移動:
【全員テンパイ or 全員ノーテン】
→ 点数移動なし
【親ノーテン、子3人テンパイ】
→ 親が3000点支払い(各1000点)
【親テンパイ、子1人テンパイ】
→ ノーテン2人が各1500点支払い
親流れの損失
親が失うもの:
-
即座の損失
- テンパイ料3000点
-
将来の損失
- 親番の喪失
- 連荘のチャンス喪失
-
心理的損失
- 勢いの喪失
- 流れの悪化
実戦での親流れ
親の判断
親流れを避けるか:
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 手が良い | 絶対テンパイ | 和了の可能性 |
| 手が悪い | テンパイ優先 | 親を保つ |
| 点数差大 | 慎重に | リスク管理 |
| 海底近い | 無理しない | 放銃回避 |
子の判断
親流れを狙うか:
- トップの親を流す
- 連荘を止める
- 親番を奪う
- 和了より親流れ
親流れの心理戦
親へのプレッシャー
子の戦術:
親に放銃しない
↓
和了らせない
↓
流局に持ち込む
↓
親流れ
親の焦り
親の心理:
- テンパイできない
- 焦って放銃
- 無理な手作り
- 判断ミス
親流れと本場
本場のリセット
親流れの影響:
【連荘の場合】
本場が増える
2本場→3本場
【親流れの場合】
本場がリセット
2本場→0本場
積み上げた本場
連荘の価値:
- 本場が多い
- 次の和了で高得点
- 親流れでゼロに
- 大きな損失
親流れの特殊ケース
全員ノーテン
特殊な親流れ:
全員ノーテン
↓
点数移動なし
↓
でも親流れ
↓
親が移動
親が最後
東4局の親流れ:
- 東4局で親流れ
- 南場へ移行
- 南1局開始
- 元の東家が親
親流れの統計
発生確率
親流れの頻度:
- 流局の約30〜40%
- 親がノーテンで流局
- 決して稀ではない
影響度
親流れの影響:
- 親番の喪失
- テンパイ料3000点
- 連荘機会の損失
- 合計で大きな影響
親流れの歴史と文化
ルールの意義
なぜ親流れか:
- 親の責任
- テンパイできない=失敗
- 公平性の確保
- ゲームバランス
親番の重要性
麻雀文化での親:
-
優位性
- 1.5倍の点数
- 配牌14枚
-
責任
- テンパイ維持
- 和了を目指す
-
流れ
- 親番の重み
- 連荘の価値
まとめ
親流れ(オヤナガレ)は、流局時に親がノーテンだった場合に親が次の人に移るルールです。親がテンパイで流局すると連荘しますが、ノーテンだと親流れとなり、親番を失います。初心者の方は、まず「親ノーテン流局=親流れ」という基本を覚え、親の時はテンパイ維持に努めましょう。親流れになると3000点のテンパイ料を支払い、親の優位性も失うため、大きな損失です。逆に子の立場では、親を流すことで親の優位性を削ぎ、流れを変えることができます。親流れのルールを理解して、戦略的にプレイしましょう。