リーチ(立直)とは
リーチ(立直) とは、麻雀においてテンパイ(あと1枚であがれる状態)を宣言する行為、およびそれによって成立する1翻役のことです。1,000点棒を場に出して「リーチ」と宣言することで、他のプレイヤーに自分がテンパイしていることを知らせます。
リーチは日本の麻雀(リーチ麻雀)における最も特徴的なルールの一つで、ゲームに緊張感と戦略性をもたらす重要な要素です。
リーチの詳細解説
リーチの宣言条件
リーチを宣言するには以下の条件をすべて満たす必要があります:
- **門前(メンゼン)**であること(チー・ポン・カンをしていない)
- テンパイしていること
- 1,000点以上持っていること
- 残り牌が4枚以上あること
リーチの手順
- 自分の打牌の番で「リーチ」と宣言
- 捨てる牌を横向きに置く
- 1,000点棒を卓の中央に出す
- 以降、ツモ切りのみ(手牌を変えられない)
リーチのメリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 1翻役になる | リーチ自体が役となり、最低でも1翻確保 |
| 裏ドラが乗る | あがった時に裏ドラの恩恵を受けられる |
| 一発役の可能性 | リーチ後1巡以内にあがれば一発役が追加 |
| 相手へのプレッシャー | 他家の手牌進行を妨げる効果 |
リーチのデメリット
| デメリット | 説明 |
|---|---|
| 手牌が固定される | ツモ切りしかできず、手を変えられない |
| 1,000点の供託 | あがれなければ1,000点を失う |
| 守備ができない | 危険牌でも捨てなければならない |
| 手の内がバレる | テンパイしていることが相手に分かる |
使用例
実際の場面での使い方
例1:リーチ宣言
「リーチ!」(1,000点棒を出しながら)
例2:リーチ後のあがり
「ツモ!リーチ、ツモ、ドラ1、裏ドラ1で満貫です」
例3:戦術的な会話
「ここは黙聴(ダマテン)よりリーチかけた方が得だね」
「親リーチは怖いから降りよう」
リーチの戦術
リーチをかけるべき場面
- 安い手の時:リーチで打点を上げる
- 良い待ちの時:両面待ちなど、あがりやすい形
- 早い巡目:一発や裏ドラの恩恵を狙える
- オーラスで逆転が必要:打点上昇を狙う
リーチを控えるべき場面
- 既に高い手:リーチなしでも満貫以上
- 悪い待ち:ペンチャン、カンチャン、字牌待ち
- 点数リードしている時:無理に勝負する必要がない
- 危険牌を切る必要がある時:振り込みリスクが高い
関連用語
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
鳴いた後にリーチしようとする
- ポン・チー・カンをしたらリーチできません
- 門前が条件です
-
リーチ後に手を変えようとする
- リーチ後はツモ切りのみ
- あがり牌以外は全て切らなければなりません
-
1,000点未満でリーチしようとする
- 最低1,000点必要です
- 点数が足りない場合はリーチできません
-
フリテンリーチ
- フリテンでもリーチはかけられます
- ただしロンあがりはできません(ツモのみ)
リーチの心理戦
相手のリーチへの対処
- 現物を切る:リーチ者の捨て牌と同じ牌は安全
- スジを読む:両面待ちを想定した読み
- 押し引きの判断:自分の手と相談して勝負か降りかを決める
まとめ
リーチは麻雀の花形とも言える要素で、ゲームに緊張感とドラマをもたらします。初心者の方は、まずリーチの基本的なルールを覚え、徐々にリーチをかけるタイミングを学んでいきましょう。リーチの使い方をマスターすれば、麻雀の楽しさが格段に増すはずです。