緑一色(リューイーソー)とは
緑一色(リューイーソー) とは、麻雀の役満の一つで、緑色だけで構成された牌(索子の2・3・4・6・8と發)のみで手牌を作る役です。「オールグリーン」とも呼ばれ、見た目の美しさから「最も美しい役満」と称されることもあります。
使える牌が6種類と限定的ですが、順子も作れるため、役満の中では比較的狙いやすい部類に入ります。出現率は約0.0024%です。
緑一色の詳細解説
使用できる牌
緑一色で使える6種類:
| 種類 | 牌 | 特徴 |
|---|---|---|
| 索子 | 2索・3索・4索・6索・8索 | 緑のみの数牌 |
| 字牌 | 發 | 唯一の字牌 |
| 合計 | 6種類24枚 | すべて緑色 |
成立条件
緑一色の条件:
| 条件 | 詳細 | 備考 |
|---|---|---|
| すべて緑の牌 | 上記6種のみ | 他の牌は不可 |
| 4面子1雀頭 | 通常の形 | 七対子も可(ローカル) |
| 鳴き可能 | チー・ポンOK | 門前でなくても良い |
使用例
実際の場面での使い方
例1:狙い始め
「索子の緑ばかり、緑一色狙おう」
「發もあるし緑一色いける」
例2:達成時
「緑一色!」
「オールグリーン完成!」
例3:美しさの表現
「きれいな緑一色」
「發入りの完璧な緑一色」
緑一色の形
順子を含む形
手牌:234索 234索 666索 888索 發發
完成形:緑の順子+緑の刻子+緑の雀頭
対々和形
手牌:222索 444索 666索 888索 發發
完成形:緑の刻子4つ+緑の雀頭
發なしの形(純正)
手牌:234索 234索 666索 22索 88索
待ち:2索または8索
関連用語
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
使える牌の誤解
- 1索・5索・7索・9索は不可
- 赤い部分がある
-
發の扱い
- 必須ではない
- あってもなくてもOK
-
他の索子
- 緑以外は使えない
- 完全に緑のみ
-
順子の見落とし
- 234索が作れる
- 対々和だけでない
緑一色を狙う戦術
配牌での判断
緑一色を狙う目安:
| 緑の牌の数 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 9枚以上 | 積極的に狙う | 高い可能性 |
| 7〜8枚 | 様子見 | 引き次第 |
| 6枚以下 | 基本的に困難 | 清一色を検討 |
手作りの方針
基本戦略:
-
緑以外を切る
- 他の索子も切る
- 緑だけ残す
-
234索を活用
- 唯一の順子
- 手を進めやすい
-
發の判断
- あれば使う
- なくても成立
実戦での緑一色
緑一色への道筋
典型的な流れ:
配牌:索子が多く、緑が中心
↓
序盤:緑以外をすべて切る
↓
中盤:234索で順子を作る
↓
終盤:最後の面子を完成
清一色との選択
判断基準:
| 状況 | 選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 緑が8枚以上 | 緑一色 | 役満狙い |
| 索子全般が多い | 清一色 | 確実性重視 |
| 發が対子 | 緑一色 | 發を活用 |
緑一色の特徴
順子が作れる利点
234索の価値:
-
手牌進行
- 面子を作りやすい
- 形が整う
-
待ちの良さ
- 両面待ち可能
- 多面待ちも
-
鳴きやすさ
- チーができる
- 加速可能
發の有無
2つのパターン:
| タイプ | 特徴 | 価値 |
|---|---|---|
| 發あり | 作りやすい | 通常の緑一色 |
| 發なし | 純粋な緑 | 美的価値高い |
緑一色の確率と価値
出現率
統計データ:
- 緑一色:約0.0024%
- 清老頭より高い
- 役満中では中位
他の一色系との比較
一色系役満:
- 字一色(約0.0095%)
- 清老頭(約0.0018%)
- 緑一色(約0.0024%)
- 九蓮宝燈(約0.0003%)
緑一色の美学
視覚的魅力
緑一色の美しさ:
-
統一感
- すべて緑色
- 自然の色
-
爽やかさ
- 竹の緑
- 清涼感
-
完成美
- 色の調和
- 芸術的価値
文化的意義
緑の象徴:
- 生命力
- 成長
- 調和
- 平和
緑一色の防御
警戒サイン
緑一色の可能性:
-
捨て牌
- 赤い索子が多い
- 1・5・7・9索
-
緑の牌が少ない
- 場に出ない
- 誰かが集めている
-
索子の偏り
- 特定の索子のみ
- 不自然な切り方
防御策
緑一色を防ぐ:
-
緑の牌を絞る
- 特に234索
- 發も注意
-
早あがり
- 役満完成前に
- スピード勝負
-
索子で攻める
- 清一色など
- 牌を奪う
ローカルルール
發の必要性
地域による違い:
| ルール | 發の扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 一般的 | 必須ではない | 緑ならOK |
| 一部地域 | 必須 | 伝統的解釈 |
| 競技麻雀 | 不要 | 公式ルール |
特殊な扱い
純正緑一色:
- 發なしを高く評価
- ダブル役満扱いも
- 美的観点から
歴史と文化
緑一色の由来
名前の起源:
-
中国起源
- 「緑一色」は中国語
- 古くからある役
-
色彩の重視
- 見た目の美しさ
- 芸術性
-
自然への憧れ
- 竹林のイメージ
- 緑の生命力
牌のデザイン
なぜ緑だけか:
- 索子は竹を表す
- 2・3・4・6・8は節のみ
- 他は赤い鳥が描かれる
緑一色の記憶
達成の感動
緑一色の価値:
-
美的満足
- 見た目の美しさ
- 完成の喜び
-
希少性
- 滅多に出ない
- 特別な体験
-
話題性
- 写真映え
- SNS映え
まとめ
緑一色(リューイーソー)は、緑色の牌(索子の2・3・4・6・8と發)だけで作る、最も美しいと言われる役満です。使える牌は6種類と限定的ですが、234索の順子が作れるため、役満の中では比較的狙いやすい部類です。初心者の方は、まず「緑の牌だけで作る」という基本を覚え、配牌で緑の牌が多い時は積極的に狙ってみましょう。完成した時の緑一色の美しさは、麻雀の芸術性を体現する素晴らしい光景です。