流局(リュウキョク)とは?誰も和了できない時を初心者向けに解説

| 約6分 | ツモロン編集部

流局(リュウキョク)とは

流局(リュウキョク) とは、麻雀において誰も和了(アガリ)せずに局が終了することを指します。最も一般的なのは山に牌がなくなる「荒牌平局(ファンパイピンキョク)」ですが、特殊な条件で発生する途中流局もあります。

流局は単なる引き分けではなく、テンパイ料のやり取りや親の連荘など、ゲームの流れに大きく影響する重要な要素です。

流局の詳細解説

流局の種類

種類条件頻度
荒牌平局王牌14枚を残して山がなくなる最も多い
九種九牌配牌時に么九牌9種類以上まれ
四風連打1巡目に同じ風牌4枚捨て非常にまれ
四槓散了2人以上で合計4つカン極めてまれ
四家立直4人全員がリーチ超レア
三家和3人同時ロンルールによる

通常の流局(荒牌平局)

荒牌平局の流れ:
1. 王牌14枚を残して山がなくなる
2. 最後の打牌(河底牌)
3. 誰も和了しない
4. テンパイ者の確認
5. 点数のやり取り
6. 親の連荘判定

テンパイ料(ノーテン罰符)

テンパイ人数もらう/払う金額
1人3人から1000点ずつ+3000点
2人2人から1500点ずつ+1500点
3人1人から1000点ずつ+1000点
0人/4人変動なし±0点

使用例

実際の場面での使い方

例1:基本的な使用

「流局になりそう」
「テンパイで流局」
「ノーテンで流局」

例2:戦略的な会話

「流局狙いでベタオリ」
「親の連荘阻止で流局」
「形式テンパイ取る」

例3:特殊流局

「九種九牌で流し」
「四風連打だ!」
「四槓流れになった」

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 王牌の扱い

    • 14枚は絶対に使わない
    • カンしても14枚確保
    • 最後の1枚は引けない
  2. テンパイの申告

    • 手牌を公開する
    • 役なしでもテンパイ
    • 嘘の申告は反則
  3. 点数計算

    • 供託リーチ棒は次局へ
    • テンパイ料は別計算
    • 親のテンパイで連荘
  4. 特殊流局の見落とし

    • 九種九牌は選択制
    • 四風連打は1巡目のみ
    • ルールにより異なる

流局時の手続き

テンパイ確認の流れ

正しい手順:
1. 全員が手牌を伏せる
2. テンパイ宣言
   「テンパイ」or「ノーテン」
3. テンパイ者のみ手牌公開
4. 待ち牌の確認
5. 点数の授受

親の連荘条件

親の状態結果備考
テンパイ連荘1本場増加
ノーテン親流れ次の人へ
全員ノーテン連荘地域により異なる
全員テンパイ連荘珍しいケース

流局の戦略

流局を狙う場面

流局狙いが有効な状況:
1. 大差でトップ
   - 逃げ切り狙い
   - リスク回避

2. 親の連荘阻止
   - 南4局の親
   - 大物手の気配

3. オーラス微差
   - ノーテン罰符で逆転
   - 1000点差の攻防

形式テンパイの重要性

状況判断理由
終盤ノーテンテンパイ取り優先3000点差は大きい
安い手無理せずテンパイ1000点より罰符回避
危険牌多数状況次第振り込みとの天秤

特殊流局の詳細

九種九牌(キュウシュキュウハイ)

条件と手続き:
1. 配牌時に么九牌9種類以上
2. 第1ツモ完了前に宣言
3. 鳴きがあれば無効
4. 選択制(続行も可)
5. 親は連荘

四風連打(スーフーレンダ)

条件内容
1巡目最初の巡目のみ
同じ風牌4人が同じ風を捨てる
鳴きなし途中で鳴きがあれば無効
即流局自動的に流局

四槓散了(スーカンサンラ)

発生条件:
- 2人以上で合計4回カン
- 5回目のカンは不可
- 即座に流局
- 地域ルールあり

流局時の心理戦

テンパイ宣言の駆け引き

心理的要素:
1. 宣言のタイミング
   - 早い=自信あり
   - 遅い=迷いあり

2. 声の調子
   - 強い=本当にテンパイ
   - 弱い=ブラフの可能性

3. 手牌の扱い
   - すぐ公開=間違いなし
   - 確認=不安あり

流局間際の攻防

プレイヤータイプ行動狙い
トップ目安全牌のみ逃げ切り
2-3位バランス型状況次第
ラス目攻撃的一発逆転
親】テンパイ維持連荘狙い

流局の確率と統計

流局発生率

一般的な流局率:
- 全体:約10-12%
- リーチ者あり:約8%
- 鳴き多数:約15%
- 守備的展開:約20%

テンパイ率

巡目平均テンパイ率
6巡目約15%
12巡目約45%
18巡目約65%
流局時約70%

地域・ルールによる違い

流局処理の違い

項目一般的地域ルール
全員ノーテン親連荘親流れの場合も
形式テンパイ認める認めない場合も
途中流局親連荘ルールによる
供託次局持越し親総取りも

まとめ

流局は誰も和了せずに局が終わることで、最も多いのは山がなくなる荒牌平局です。テンパイしていれば点数がもらえ、親なら連荘できるため、終盤の形式テンパイ取りは重要な技術です。

初心者の方は、まず「王牌14枚は使わない」「テンパイなら手牌を公開」という基本ルールを覚えましょう。流局間際の駆け引きは麻雀の醍醐味の一つ。安い手でも形式テンパイを取るか、リスクを冒して高い手を狙うか、状況判断が勝負を分けます。

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