三色同順(サンショクドウジュン)とは
三色同順(サンショクドウジュン) は、麻雀の人気役の一つで、萬子・筒子・索子の3種類で同じ数字の順子を作る役です。通称「サンショク」と呼ばれ、門前なら2翻、鳴くと1翻(食い下がり)になります。
形が美しく、狙いやすい役として、初心者から上級者まで幅広く愛される役です。タンヤオや平和との複合も多く、実戦的な価値も高い役です。
三色同順の詳細解説
三色同順の成立条件
| 条件 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 3種類の順子 | 萬子・筒子・索子すべて | 必須条件 |
| 同じ数字 | 123なら3種とも123 | 234なら3種とも234 |
| 鳴きOK | 食い下がり1翻 | チー可能 |
三色同順の例
基本的な三色同順:
123萬 123筒 123索 456萬 東東
└─────────┘(3種類とも123)
別の数字の三色同順:
234萬 234筒 234索 789萬 白白
└─────────┘(3種類とも234)
食い下がりについて
| 状態 | 翻数 | 備考 |
|---|---|---|
| 門前 | 2翻 | 鳴いていない |
| 副露(鳴き) | 1翻 | 食い下がり |
使用例
実際の場面での使い方
例1:手作りの方針
「234が2種類ある、サンショク狙いだ」
「あと索子の234だけでサンショク!」
例2:鳴きの判断
「サンショク確定だからチーしよう」
「食い下がりでも1翻あるし」
例3:複合役の確認
「サンショク・タンヤオで3翻」
「メンゼンでサンショク・平和!」
三色同順の作り方
基本戦略
-
2種類から始める
- 同じ数字の順子2種類
- 3種類目を待つ
-
柔軟に数字を変える
- 234から345へ
- 状況に応じて調整
-
鳴きの判断
- 確定なら鳴く価値あり
- 1翻でも貴重
狙いやすいパターン
| パターン | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 中央の数字 | 234、345、456、567 | 作りやすい |
| 端の数字 | 123、789 | やや作りにくい |
| 2種類完成 | あと1種類 | 積極的に狙う |
発見のコツ
-
同じ数字に注目
23萬 23筒 → 1or4で2種類完成 45筒 45索 → 3or6で2種類完成 -
塔子の重なり
- 異なる種類で同じ形
- サンショクの可能性
-
理牌で確認
- 種類別に整理
- 同じ数字を縦に並べる
関連用語
- 三色同刻(サンショクドウコー):刻子版の三色
- 順子(シュンツ):連続する3枚
- 食い下がり(クイサガリ):鳴くと翻が下がる
- 一気通貫(イッツー):1種類で123・456・789
- チー:順子を作る鳴き
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
種類の不足
- 2種類では成立しない
- 必ず3種類必要
-
数字のズレ
- 123萬、234筒、345索は不可
- すべて同じ数字
-
刻子との混同
- 三色同順は順子のみ
- 刻子は三色同刻
-
食い下がりの忘れ
- 鳴くと1翻になる
- 2翻ではない
三色同順と複合する役
よく複合する役
高得点パターン
門前三色の価値:
- 三色・タンヤオ・平和(3翻)
- リーチ・三色・平和(4翻)
- 一気通貫との複合(4翻)
戦術的なポイント
三色を狙う状況
-
序盤から中盤
- 手作りの余裕がある
- 2種類揃っている
-
順子系の配牌
- 塔子が多い
- 対子が少ない
-
打点が欲しい時
- 1翻では足りない
- 三色で打点アップ
三色の価値判断
狙う価値が高い:
- 2種類完成済み
- タンヤオと複合可能
- 他に役がない
諦めても良い:
- 1種類しかない
- 他に良い手がある
- 終盤で間に合わない
実戦でのコツ
効率的な狙い方
-
広く構える
- 234と345の両天秤
- 柔軟に変化
-
早めの判断
- 中盤までに方針決定
- 無理は禁物
-
鳴きのタイミング
- 2種類完成後
- 確定したら積極的に
三色の読み
相手が三色の可能性:
- 同じ数字の牌を切らない
- 順子系の捨て牌
- 中張牌を大切にしている
守備の方法:
- 同じ数字の牌を絞る
- 特に2種類見えたら警戒
まとめ
三色同順は、3種類すべてで同じ数字の順子を作る美しい役です。門前2翻、鳴き1翻という価値があり、タンヤオや平和との複合も狙いやすい実戦的な役です。初心者の方は、まず「3種類とも同じ数字」という基本を覚え、2種類できたら積極的に3種類目を狙う習慣をつけましょう。食い下がりでも1翻あるので、確定したら鳴く価値は十分にあります。麻雀の美しさと実用性を兼ね備えた、人気の役です。