双碰待ち（シャンポン待ち）とは？意味・メリット・戦術を初心者向けに解説

双碰待ち（シャンポン待ち）とは

双碰待ち（シャンポン待ち） とは、麻雀において2つの対子（トイツ）のどちらかが刻子（コーツ）になることであがれるテンパイの形です。例えば、33萬と55筒を持っていて、3萬か5筒のどちらかを待つ形を指します。

「シャンポン」は中国語の「双碰（シュアンポン）」が語源で、「シャボ待ち」という略称でも呼ばれます。

双碰待ちの詳細解説

双碰待ちの基本形

完成形：123萬 456筒 789索 33萬 55筒
        └面子┘ └面子┘ └面子┘ └対子┘└対子┘

待ち牌：3萬 or 5筒（どちらかで完成）

双碰待ちの特徴

特徴	詳細
受け入れ枚数	4枚（2種×2枚）
効率	愚形だが特殊
対々和との相性	非常に良い
七対子との関係	形が似ている

双碰待ちのパターン

通常の双碰待ち
```
3面子 + 対子×2
```
対々和の双碰待ち
```
刻子×3 + 対子×2
```
役牌の双碰待ち
```
白白 + 發發（どちらも役牌）
```

使用例

実際の場面での使い方

例1：テンパイの宣言

「東と中のシャンポン待ち」
「シャボ待ちでリーチ！」

例2：待ち牌の説明

「3萬と7索のシャンポンでテンパイ」
「ドラドラのシャボ待ちだから高打点」

例3：形の選択

「両面よりシャンポンの方が打点高い」
「対々和のシャボ待ちで勝負」

双碰待ちのメリット・デメリット

メリット

メリット	詳細
対々和との複合	2翻以上確定
役牌を含みやすい	字牌の対子で役確定
フリテン回避	片方がフリテンでももう片方でロン可
読まれにくい	捨て牌から読みづらい

デメリット

デメリット	詳細
受け入れが少ない	4枚（各2枚）のみ
ツモりにくい	他家が対子で持ちやすい
平和にならない	役の制限
七対子崩れ	より高い役を逃す可能性

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

片方のフリテン
- 33でフリテンでも55でロン可
- 両方フリテンなら要注意
対々和の見落とし
- シャンポン待ち＝対々和確定
- 最低2翻
七対子との選択ミス
- 5対子の時の判断
- 点数と和了率を天秤に
待ち牌の勘違い
- 2種類4枚であることを忘れる
- 壁の確認も重要

双碰待ちの戦術

双碰待ちを選ぶべき場面

対子が多い配牌
- 4対子以上
- 対々和路線
役牌の対子がある
- 白白、中中など
- 確実に役が付く
ドラの対子
- 高打点が期待できる
- シャンポンでも十分

双碰待ちか両面待ちか

判断基準	双碰待ち	両面待ち
打点重視	◎	△
和了率重視	△	◎
役の確保	◎	△

双碰待ちの特殊な形

四暗刻の双碰待ち

暗刻×3 + 対子×2
→ ツモれば四暗刻（役満）
→ ロンなら三暗刻対々和

国士無双十三面待ちとの比較

国士無双の完成形から
→ 雀頭の単騎待ちより
→ シャンポン的な待ちの方が有利

双碰待ちの読み方

相手の双碰待ちを読む

対子場の認識
- 刻子が多く見える
- トイツ系の手
捨て牌の偏り
- 端牌や字牌を残す
- 順子を作らない動き
鳴きの仕方
- ポンが多い
- チーがない

双碰待ちの統計

和了率と打点

和了率：約20%（愚形相当）
平均打点：両面待ちの約1.5倍
対々和複合率：100%

まとめ

双碰待ちは2つの対子のどちらかを待つ形で、受け入れ枚数は少ないものの、対々和との複合や役牌の使いやすさなど、独特のメリットがあります。初心者の方は、対子が多い時の選択肢として双碰待ちを覚え、状況に応じて両面待ちと使い分けられるようになることが大切です。特に役牌やドラの対子がある時は、積極的に双碰待ちを選択することで、高打点を狙えるようになるでしょう。