四暗刻単騎(スーアンコータンキ)とは?究極の四暗刻の形を解説

初心者におすすめ
| 約7分 | ツモロン編集部

四暗刻単騎(スーアンコータンキ)とは

四暗刻単騎(スーアンコータンキ) とは、麻雀の役満「四暗刻」の中でも特に 単騎待ちで成立する形 のことです。通常の四暗刻はシャンポン待ちが多いですが、単騎待ちは最も難しく、多くのルールで ダブル役満 として扱われます。

「四暗刻」は4つの暗刻を作る役満ですが、「単騎」は雀頭の1枚待ちという意味で、この2つが組み合わさった最高難度の形です。

四暗刻単騎の詳細解説

成立条件

四暗刻単騎が成立するには、以下の条件をすべて満たす必要があります:

条件詳細備考
4つの暗刻すべて手牌で作るポンしたら成立しない
単騎待ち雀頭の1枚を待つシャンポン待ちは不可
門前限定鳴き不可暗槓は可能
ツモ・ロン可どちらでも成立ロンでも4つ目は暗刻扱い

四暗刻単騎の形

典型的な形:

手牌:222萬 555筒 888筒 999索 4
待ち:4索(単騎待ち)

他の例:

手牌:111萬 333萬 777筒 東東東 白
待ち:白(単騎待ち)

使用例

実際の場面での使い方

例1:あがり時の宣言

「四暗刻単騎!ダブル役満!」
「究極の四暗刻だ!」

例2:テンパイ時の状況

「四暗刻単騎テンパイ」
「あと白1枚でダブル役満」

例3:解説での表現

「四暗刻単騎は最難関」
「シャンポンか単騎かで価値が違う」

四暗刻単騎の価値

ダブル役満としての扱い

ルールによる違い:

ルール四暗刻単騎の扱い通常の四暗刻備考
一般的ダブル役満シングル役満多くの場所で採用
公式ルールダブル役満シングル役満プロ団体でも採用
一部地域シングル役満シングル役満区別しない場合も
オンライン設定によるシングル役満アプリで選択可能

点数計算

ダブル役満の場合:

親:96,000点(32,000オール)
子:64,000点(16,000・32,000)

通常の四暗刻の2倍

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 待ちの勘違い

    • シャンポン待ちと混同
    • 単騎でないとダブル役満にならない
    • 暗刻4つだけでは不十分
  2. 鳴きの誘惑

    • ポンしたら四暗刻不可
    • 対々和になってしまう
    • 暗槓は可能
  3. 形の作り方

    • 無理に単騎を狙う
    • シャンポンから変更困難
    • 最初から計画必要
  4. ルールの確認

    • 場所により扱いが違う
    • 事前に確認必要
    • ダブル役満採用か

四暗刻単騎を狙う戦術

配牌での判断

狙いやすい配牌:

  1. 対子が多い

    • 4対子以上
    • 暗刻になりやすい
    • 単騎も作りやすい
  2. 字牌の対子

    • 鳴かれにくい
    • 暗刻確定しやすい
    • 単騎にも使える
  3. 端牌の対子

    • 使われにくい
    • 暗刻になりやすい
    • 守備力も高い

手牌の進め方

基本方針:

序盤:対子を集める

中盤:暗刻を確定

終盤:単騎形を作る

重要なポイント:

段階注意点理由
序盤対子を減らさない暗刻の材料確保
中盤鳴きを我慢門前維持が必須
終盤単騎を意識シャンポン回避

実戦での四暗刻単騎

成功のコツ

単騎待ちにする技術:

  1. 5つ目の対子

    • あえて1枚切る
    • 単騎待ちを作る
    • 計画的に進める
  2. 字牌の活用

    • 最後まで残す
    • 単騎に使いやすい
    • 読まれにくい
  3. 暗槓の判断

    • 単騎を確定できる
    • ドラも増える
    • タイミング重要

四暗刻単騎の確率

出現率データ:

  • 四暗刻全体:約0.05%
  • 四暗刻単騎:約0.01%
  • 配牌四暗刻単騎:約0.00001%

他の役満との比較:

役満名出現率四暗刻単騎との比較
四暗刻0.05%5倍出やすい
国士無双0.04%4倍出やすい
大三元0.04%4倍出やすい
四暗刻単騎0.01%基準

四暗刻単騎の心理戦

相手への影響

プレッシャー:

  1. 読めない

    • 捨て牌で判断不可
    • 対子系と分からない
    • 守備不可能
  2. ダブル役満の恐怖

    • 点数が倍
    • 一発逆転の威力
    • 精神的圧力
  3. 鳴きがない

    • 突然のあがり
    • 予測不可能
    • 衝撃が大きい

あがった時の価値

四暗刻単騎の意義:

  • 麻雀人生の勲章
  • 最高の達成感
  • 語り継がれる伝説
  • 仲間からの尊敬

四暗刻単騎の判定

シャンポンか単騎か

見分け方:

例1:222萬 555筒 888筒 99索 東東東
待ち:9索or東 → シャンポン待ち(通常の四暗刻)

例2:222萬 555筒 888筒 999索 東東 東
待ち:東のみ → 単騎待ち(四暗刻単騎)

ロンあがりの扱い

重要な原則:

  1. 単騎ならロンでもOK

    • 4つ目の暗刻は完成済み
    • 雀頭を待っているだけ
    • ダブル役満成立
  2. シャンポンのロン

    • 対々和になる
    • 四暗刻不成立
    • 役満にならない

ローカルルール

地域による違い

特殊な扱い:

  1. トリプル役満

    • 極一部で採用
    • 3倍の点数
    • ほぼ見ない
  2. 役満貫符い

    • シングル扱い
    • 通常の四暗刻と同じ
    • 古いルール
  3. 包(パオ)

    • 最後の牌を鳴かせた人が責任払い
    • 四暗刻では稀
    • 大三元などで多い

四暗刻単騎の極意

狙うべきか

現実的な判断:

  1. 偶然を待つ

    • 狙って出ない
    • 自然体が大切
    • 無理は禁物
  2. 形ができたら

    • 全力で狙う
    • 他を捨てる覚悟
    • 一生に一度
  3. 楽しむ心

    • 結果より過程
    • 挑戦する勇気
    • 麻雀の醍醐味

まとめ

四暗刻単騎(スーアンコータンキ)は、4つの暗刻を作り、単騎待ちであがる最高難度の役満です。多くのルールでダブル役満として扱われ、通常の四暗刻の2倍の価値があります。出現率は約0.01%と極めて低く、狙って出すことはほぼ不可能ですが、達成した時の喜びは格別です。初心者の方は、まず通常の四暗刻を理解し、その上で「単騎待ちならさらに価値が高い」ということを覚えておきましょう。四暗刻単騎は、麻雀の奥深さと面白さを象徴する、究極の役満です。

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