数牌(スウパイ)とは?1から9の数字牌を初心者向けに解説

| 約6分 | ツモロン編集部

数牌(スウパイ)とは

数牌(スウパイ) とは、麻雀牌のうち1から9までの数字が表された牌の総称です。萬子(マンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソーズ)の3種類があり、各種類9種×4枚で合計108枚と、全136枚の約8割を占めます。

順子(連続する3枚)を作れる唯一の牌であり、麻雀の手作りの中心となる重要な牌です。

数牌の詳細解説

数牌の種類と特徴

種類読み方表記例特徴
萬子マンズ一萬〜九萬漢数字で表記
筒子ピンズ:1p::9p:丸い模様
索子ソーズ:1s::9s:竹の模様

数牌の分類

数牌の3つの分類:
1. 老頭牌(ロウトウハイ)
   - 1と9の牌
   - 端牌とも呼ぶ
   - タンヤオで使えない

2. 中張牌(チュンチャンパイ)
   - 2〜8の牌
   - タンヤオ牌
   - 最も使いやすい

3. 筋牌(スジハイ)
   - 147、258、369の関係
   - 両面待ちの基本

数牌でできる面子

面子の種類説明
順子連続する3枚:1m::2m::3m:
刻子同じ牌3枚:5p::5p::5p:
槓子同じ牌4枚:7s::7s::7s::7s:
対子同じ牌2枚:3m::3m:

使用例

実際の場面での使い方

例1:基本的な呼び方

「数牌が多い配牌」
「字牌より数牌を残す」
「数牌の一九は端牌」

例2:戦略的な会話

「数牌で順子を作る」
「数牌中心でタンヤオ狙い」
「数牌の5は使いやすい」

例3:手作りでの使用

「数牌の受けが広い」
「同じ色の数牌を集める」
「数牌のドラを持っている」

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 呼び方の間違い

    • 一萬を「いちまん」(正:イーワン)
    • 筒子を「つつこ」(正:ピンズ)
    • 索子を「さくこ」(正:ソーズ)
  2. 順子の作り方

    • 910は繋がらない
    • 異なる種類は順子にならない
    • 891のような循環はしない
  3. 価値の見誤り

    • 5が最も価値が高い
    • 1と9は使いにくい
    • 4と6も比較的良い
  4. 赤ドラの扱い

    • 通常は各種類の5
    • 赤5萬、赤5筒、赤5索
    • 通常の5と同じ扱い+1翻

数牌の価値と使いやすさ

数字別の価値

数字価値理由
5最高両面が4種類、中心的存在
4,6高い両面が3種類、5の隣
3,7普通両面が3種類
2,8やや低い両面が2種類、端に近い
1,9低い両面が1種類のみ

数牌の組み合わせ価値

良い組み合わせ:
- 45:両面で3-6待ち
- 34:両面で2-5待ち
- 56:両面で4-7待ち

悪い組み合わせ:
- 13:カンチャンで2待ち
- 79:カンチャンで8待ち
- 19:国士以外使えない

数牌を使った基本戦略

序盤の数牌の扱い

配牌時の判断:
1. 孤立した1・9から切る
2. 2・8も早めに処理
3. 3〜7は大切に
4. 5の周りを残す
5. 同じ色を意識

数牌による手役

役名必要な数牌特徴
タンヤオ2-8のみ最も作りやすい
平和順子中心両面待ち必須
三色同順3種類同じ数字中級者向け
一気通貫同種123456789上級者向け
清一色1種類のみ高得点狙い

数牌の読み方一覧

萬子(マンズ)

一萬:イーワン
二萬:リャンワン
三萬:サンワン
四萬:スーワン
五萬:ウーワン
六萬:ローワン
七萬:チーワン
八萬:パーワン
九萬:キューワン

筒子(ピンズ)

読み方通称
:1p:イーピン-
:2p:リャンピン-
:3p:サンピン-
:4p:スーピン-
:5p:ウーピン-
:6p:ローピン-
:7p:チーピン-
:8p:パーピン-
:9p:キューピン-

索子(ソーズ)

一索:イーソー
二索:リャンソー
三索:サンソー
四索:スーソー
五索:ウーソー
六索:ローソー
七索:チーソー
八索:パーソー
九索:キューソー

数牌の特殊な使い方

壁(カベ)の概念

壁による読み:
- 3が4枚見えたら
  - 1-4の両面なし
  - 2-5の両面なし
  - 1と2が安全度上昇

スジの理論

スジ内容使い方
1-4-7イースーチー4が通れば1・7やや安全
2-5-8リャンウーパー5が通れば2・8やや安全
3-6-9サブローキュー6が通れば3・9やや安全

数牌の歴史と文化

各数牌の由来

萬子:お金の単位(萬貫)
筒子:硬貨の形
索子:硬貨を通す紐

地域による違い

地域特徴
日本索子を「ソーズ」
中国索子を「条」(ティアオ)
アメリカ数字で呼ぶことも

数牌マスターへの道

数牌の扱いレベル

初心者:1・9を即切り
中級者:状況で1・9も活用
上級者:全ての数牌を使いこなす
達人:数牌の微妙な価値差を理解

練習方法

  1. 牌効率の勉強

    • どの数牌を切るか
    • 受け入れ枚数計算
    • 最適な形を覚える
  2. スジ・壁の理解

    • 安全牌の見極め
    • 相手の待ち読み
    • 捨て牌からの推理
  3. 染め手の練習

    • 一色に集める
    • 切り時の判断
    • 完成形イメージ

まとめ

数牌は1から9の数字牌で、萬子・筒子・索子の3種類があります。麻雀牌の約8割を占め、順子を作れる唯一の牌として手作りの中心となります。特に2〜8の中張牌は使いやすく、5を中心とした牌の価値を理解することが上達への第一歩です。

初心者の方は、まず各数牌の読み方を覚え、5の周りの牌を大切にすることから始めましょう。1と9は使いにくいですが、状況によっては重要になることもあります。数牌を使いこなすことで、麻雀の楽しさが大きく広がります。

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