数牌(スウパイ)とは
数牌(スウパイ) とは、麻雀牌のうち1から9までの数字が表された牌の総称です。萬子(マンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソーズ)の3種類があり、各種類9種×4枚で合計108枚と、全136枚の約8割を占めます。
順子(連続する3枚)を作れる唯一の牌であり、麻雀の手作りの中心となる重要な牌です。
数牌の詳細解説
数牌の種類と特徴
| 種類 | 読み方 | 表記例 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 萬子 | マンズ | 一萬〜九萬 | 漢数字で表記 |
| 筒子 | ピンズ | 〜![]() | 丸い模様 |
| 索子 | ソーズ | 〜![]() | 竹の模様 |
数牌の分類
数牌の3つの分類:
1. 老頭牌(ロウトウハイ)
- 1と9の牌
- 端牌とも呼ぶ
- タンヤオで使えない
2. 中張牌(チュンチャンパイ)
- 2〜8の牌
- タンヤオ牌
- 最も使いやすい
3. 筋牌(スジハイ)
- 147、258、369の関係
- 両面待ちの基本
数牌でできる面子
| 面子の種類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 順子 | 連続する3枚 | ![]() ![]() ![]() |
| 刻子 | 同じ牌3枚 | ![]() ![]() ![]() |
| 槓子 | 同じ牌4枚 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
| 対子 | 同じ牌2枚 | ![]() ![]() |
使用例
実際の場面での使い方
例1:基本的な呼び方
「数牌が多い配牌」
「字牌より数牌を残す」
「数牌の一九は端牌」
例2:戦略的な会話
「数牌で順子を作る」
「数牌中心でタンヤオ狙い」
「数牌の5は使いやすい」
例3:手作りでの使用
「数牌の受けが広い」
「同じ色の数牌を集める」
「数牌のドラを持っている」
関連用語
- 字牌(ジハイ):東南西北白發中の7種
- 中張牌(チュンチャンパイ):2〜8の数牌
- 么九牌(ヤオチューハイ):1・9・字牌
- 老頭牌(ロウトウハイ):1と9の数牌
- 順子(シュンツ):数牌の連続3枚
- タンヤオ:中張牌のみの役
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
呼び方の間違い
- 一萬を「いちまん」(正:イーワン)
- 筒子を「つつこ」(正:ピンズ)
- 索子を「さくこ」(正:ソーズ)
-
順子の作り方
- 910は繋がらない
- 異なる種類は順子にならない
- 891のような循環はしない
-
価値の見誤り
- 5が最も価値が高い
- 1と9は使いにくい
- 4と6も比較的良い
-
赤ドラの扱い
- 通常は各種類の5
- 赤5萬、赤5筒、赤5索
- 通常の5と同じ扱い+1翻
数牌の価値と使いやすさ
数字別の価値
| 数字 | 価値 | 理由 |
|---|---|---|
| 5 | 最高 | 両面が4種類、中心的存在 |
| 4,6 | 高い | 両面が3種類、5の隣 |
| 3,7 | 普通 | 両面が3種類 |
| 2,8 | やや低い | 両面が2種類、端に近い |
| 1,9 | 低い | 両面が1種類のみ |
数牌の組み合わせ価値
良い組み合わせ:
- 45:両面で3-6待ち
- 34:両面で2-5待ち
- 56:両面で4-7待ち
悪い組み合わせ:
- 13:カンチャンで2待ち
- 79:カンチャンで8待ち
- 19:国士以外使えない
数牌を使った基本戦略
序盤の数牌の扱い
配牌時の判断:
1. 孤立した1・9から切る
2. 2・8も早めに処理
3. 3〜7は大切に
4. 5の周りを残す
5. 同じ色を意識
数牌による手役
| 役名 | 必要な数牌 | 特徴 |
|---|---|---|
| タンヤオ | 2-8のみ | 最も作りやすい |
| 平和 | 順子中心 | 両面待ち必須 |
| 三色同順 | 3種類同じ数字 | 中級者向け |
| 一気通貫 | 同種123456789 | 上級者向け |
| 清一色 | 1種類のみ | 高得点狙い |
数牌の読み方一覧
萬子(マンズ)
一萬:イーワン
二萬:リャンワン
三萬:サンワン
四萬:スーワン
五萬:ウーワン
六萬:ローワン
七萬:チーワン
八萬:パーワン
九萬:キューワン
筒子(ピンズ)
| 牌 | 読み方 | 通称 |
|---|---|---|
![]() | イーピン | - |
![]() | リャンピン | - |
![]() | サンピン | - |
![]() | スーピン | - |
![]() | ウーピン | - |
![]() | ローピン | - |
![]() | チーピン | - |
![]() | パーピン | - |
![]() | キューピン | - |
索子(ソーズ)
一索:イーソー
二索:リャンソー
三索:サンソー
四索:スーソー
五索:ウーソー
六索:ローソー
七索:チーソー
八索:パーソー
九索:キューソー
数牌の特殊な使い方
壁(カベ)の概念
壁による読み:
- 3が4枚見えたら
- 1-4の両面なし
- 2-5の両面なし
- 1と2が安全度上昇
スジの理論
| スジ | 内容 | 使い方 |
|---|---|---|
| 1-4-7 | イースーチー | 4が通れば1・7やや安全 |
| 2-5-8 | リャンウーパー | 5が通れば2・8やや安全 |
| 3-6-9 | サブローキュー | 6が通れば3・9やや安全 |
数牌の歴史と文化
各数牌の由来
萬子:お金の単位(萬貫)
筒子:硬貨の形
索子:硬貨を通す紐
地域による違い
| 地域 | 特徴 |
|---|---|
| 日本 | 索子を「ソーズ」 |
| 中国 | 索子を「条」(ティアオ) |
| アメリカ | 数字で呼ぶことも |
数牌マスターへの道
数牌の扱いレベル
初心者:1・9を即切り
中級者:状況で1・9も活用
上級者:全ての数牌を使いこなす
達人:数牌の微妙な価値差を理解
練習方法
-
牌効率の勉強
- どの数牌を切るか
- 受け入れ枚数計算
- 最適な形を覚える
-
スジ・壁の理解
- 安全牌の見極め
- 相手の待ち読み
- 捨て牌からの推理
-
染め手の練習
- 一色に集める
- 切り時の判断
- 完成形イメージ
まとめ
数牌は1から9の数字牌で、萬子・筒子・索子の3種類があります。麻雀牌の約8割を占め、順子を作れる唯一の牌として手作りの中心となります。特に2〜8の中張牌は使いやすく、5を中心とした牌の価値を理解することが上達への第一歩です。
初心者の方は、まず各数牌の読み方を覚え、5の周りの牌を大切にすることから始めましょう。1と9は使いにくいですが、状況によっては重要になることもあります。数牌を使いこなすことで、麻雀の楽しさが大きく広がります。
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