単騎待ち（タンキ待ち）とは？意味・メリット・使い方を初心者向けに解説

単騎待ち（タンキ待ち）とは

単騎待ち（タンキ待ち） とは、麻雀において雀頭（ジャントウ）となる1枚を待つテンパイの形です。4面子が完成していて、最後の雀頭を作る1枚を待っている状態を指します。

「単騎」は「単独の騎兵」という意味で、たった1枚で戦場に残された様子から名付けられたとされています。地域によっては「単吊（タンチャオ）」とも呼ばれます。

単騎待ちの詳細解説

単騎待ちの基本形

完成例：123萬 456筒 789索 東東東 ？
         └面子┘ └面子┘ └面子┘ └面子┘

待ち牌：任意の1枚（例：5萬）

単騎待ちの特徴

特徴	説明
受け入れ枚数	最大3枚（少ない）
読まれにくさ	非常に読みにくい
柔軟性	待ち牌を変えられる
七対子との関係	七対子も単騎待ち

単騎待ちのパターン

通常の単騎待ち
- 4面子完成後の雀頭待ち
- 最も基本的な形
地獄単騎
- 場に2枚見えている牌の単騎待ち
- 残り1枚を待つ
七対子の単騎待ち
- 6対子＋単騎
- 特殊な単騎待ち

使用例

実際の場面での使い方

例1：単騎待ちの宣言

「發の単騎待ちでリーチ」
「タンキに受けて、読まれにくくしよう」

例2：戦術的な判断

「リーチされたから、安全牌の単騎に受け直し」
「この場面は単騎待ちが有効だな」

例3：地獄単騎

「2枚切れの北で地獄単騎...きついけど勝負」
「相手も切りにくい牌で単騎待ち」

単騎待ちのメリット・デメリット

メリット

メリット	詳細
読まれにくい	相手が警戒しにくい
安全牌で待てる	字牌や端牌など
待ち変えが可能	ツモ切りで変更できる
河に切れていても待てる	地獄単騎が可能

デメリット

デメリット	詳細
受け入れが少ない	最大3枚のみ
リーチできない場合も	形式テンパイに注意
役なしの危険	役の確認が必要

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

役の確認忘れ
- 単騎待ちでも役が必要
- 形式テンパイに注意
フリテンの見落とし
- 捨てた牌で単騎待ちすることも
- フリテンでもツモは可能
七対子との混同
- 七対子は特殊な単騎待ち
- 通常の単騎待ちとは区別
待ち牌の選択ミス
- より出やすい牌を選ぶ
- 場況を読む必要

単騎待ちの戦術

単騎待ちが有効な場面

守備的な状況
- リーチに対して安全牌で単騎
- オリながらあがりも狙える
相手の捨て牌を狙う
- 相手が切りそうな牌で待つ
- 心理戦の要素
高打点の手
- 読まれにくさを活かす
- 役満の単騎待ちなど

単騎待ちの選び方

優先順位	待ち牌の種類	理由
1	生牌（ションパイ）	誰も切っていない牌
2	1枚切れ	まだ可能性がある
3	安全牌	相手が切りやすい
4	地獄単騎	最後の手段

単騎待ちの特殊な形

ノベタン（延べ単騎）

1234 → 1か4の単騎待ち（2種類）

4連形から2種類の単騎を待つ形

単騎待ちへの受け直し

両面待ち → ツモ → 単騎待ちに変更
23待ち14 → 2ツモ → 4単騎に

単騎待ちの心理戦

読みの裏をかく

序盤の捨て牌で単騎
ドラの単騎待ち
役牌の単騎待ち

これらは通常避けられるが、逆に狙い目になることも。

まとめ

単騎待ちは受け入れ枚数こそ少ないものの、読まれにくさという大きな武器を持った待ちの形です。状況に応じて単騎待ちを選択できるようになれば、麻雀の戦術の幅が大きく広がります。初心者の方は、まず安全牌での単騎待ちから始めて、徐々に相手の捨て牌を読んだ単騎待ちができるようになることを目指しましょう。