手牌(テハイ)とは?麻雀の基本・枚数・並べ方を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

手牌(テハイ)とは

手牌(テハイ) とは、麻雀において各プレイヤーが手元に持っている牌のことです。通常は13枚(自分のツモ番では14枚)で構成され、これらの牌を組み合わせて役を作り、和了を目指します。

手牌は他のプレイヤーには見えないように管理し、効率的に和了形を作るために並べ替え(理牌)を行いながらゲームを進めます。英語では「Hand」や「Concealed tiles」と呼ばれます。

手牌の詳細解説

手牌の枚数

状況枚数説明
通常時13枚他家の番での枚数
ツモ時14枚自分がツモった直後
和了時14枚4面子1雀頭の完成形
カン後13枚嶺上牌を引く前

手牌の構成要素

基本的な手牌の構成(和了時):
- 面子(メンツ)×4組 = 12枚
- 雀頭(ジャントウ)×1組 = 2枚
- 合計 = 14枚

面子の種類:
- 順子(シュンツ):連続する3枚(例:123)
- 刻子(コーツ):同じ牌3枚(例:111)
- 槓子(カンツ):同じ牌4枚(特殊)

手牌の状態

状態説明枚数
門前(メンゼン)鳴いていない手牌13枚
副露(フーロ)鳴いている手牌10枚以下
聴牌(テンパイ)あと1枚で和了13枚
一向聴(イーシャンテン)テンパイまであと1枚13枚

使用例

実際の場面での使い方

例1:手牌の状態表現

「手牌がバラバラだ」(整っていない)
「手牌に対子が多い」(同じ牌のペアが多い)
「手牌が整ってきた」(和了に近づいた)

例2:手牌の管理

「手牌を理牌する」(並べ替える)
「手牌を倒す」(和了時に公開)
「手牌から切る」(牌を捨てる)

例3:手牌の異常

「手牌が多い」(多牌・14枚以上)
「手牌が少ない」(少牌・12枚以下)
「手牌を見せてしまった」(見せ牌)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 手牌の枚数ミス

    • 配牌後は必ず13枚
    • 多牌・少牌はペナルティ
    • カン後も13枚に戻す
  2. 理牌のやり方

    • 種類別に分ける
    • 数字順に並べる
    • 他家に見えないように
  3. 手牌の公開

    • 和了時以外は見せない
    • 誤って見せたら見せ牌
    • チョンボになる場合も
  4. 鳴き後の管理

    • 晒した牌は右端に
    • 手牌と混ぜない
    • 枚数を間違えない

理牌(リーパイ)のコツ

基本的な並べ方

推奨される並べ方:
1. 萬子 → 筒子 → 索子 → 字牌の順
2. 各種類内で数字順(1→9)
3. 字牌は東南西北白發中の順

例:
[一二三萬][②③⑤筒][2456索][東東][白]

効率的な理牌方法

方法メリット適した場面
種類別見やすい一般的
塊管理形が分かりやすい中級者以上
端寄せ不要牌が分かる守備重視時
ランダム手の内を読まれにくい上級者

理牌時の注意点

やってはいけないこと:
- 牌を高く持ち上げる(見える)
- 音を立てる(カチャカチャ)
- 時間をかけすぎる(遅延行為)
- 規則的すぎる並べ方(読まれる)

手牌の進行と変化

配牌から和了までの流れ

段階手牌の状態目標
配牌時バラバラな13枚方向性を決める
序盤不要牌を整理形を作る
中盤面子が見えてくるテンパイを目指す
終盤テンパイ近辺和了または守備

手牌の評価基準

良い手牌の特徴:
- 対子や搭子が多い
- 連続する数牌がある
- 端牌・字牌が少ない
- ドラがある

悪い手牌の特徴:
- 孤立牌が多い
- 端牌・字牌ばかり
- バラバラな数牌
- 同じ種類がない

手牌構成の基本パターン

面子の組み合わせ方

パターン構成特徴
順子系順子多め平和・三色向き
刻子系刻子多め対々和向き
混合系バランス型柔軟性高い
七対子対子×7特殊な形

手牌の形の分類

手牌の完成形:
1. 標準形(4面子1雀頭)
   例:123m 456p 789s 111z 99m

2. 七対子形(対子×7)
   例:11m 33m 55p 77p 99s 東東 中中

3. 国士無双形(ヤオチュー牌13種)
   例:19m19p19s東南西北白發中+1枚

手牌読みの基礎

捨て牌から手牌を推測

捨て牌の特徴推測される手牌
端牌が多い断ヤオ系の手
中張牌が多い混全帯系の手
字牌が早い順子系の手
バラバラ対子系の手

鳴きから読む手牌

ポンが多い → 対々和・三暗刻狙い
チーが多い → 平和系・三色狙い
字牌ポン → 役牌・混一色狙い
端牌チー → 混全帯・純全帯狙い

手牌のトラブルと対処

よくあるトラブル

トラブル原因対処法
多牌ツモり忘れ・捨て忘れチョンボ(罰則)
少牌2枚捨て・ツモ忘れチョンボ(罰則)
見せ牌不注意で公開現物として扱う
腰牌落とした牌ルールによる

トラブル防止のコツ

1. 配牌後は必ず13枚確認
2. ツモ→打牌のリズムを守る
3. 手牌は低い位置で持つ
4. 鳴いた後は枚数確認
5. 理牌は素早く正確に

手牌管理の上達法

初心者向けアドバイス

  1. 理牌の習慣化

    • 配牌後すぐに整理
    • 種類別が基本
    • 慣れたら塊で管理
  2. 枚数の意識

    • 常に13枚を意識
    • ツモったら14枚
    • 切ったら13枚
  3. 形の把握

    • 面子と搭子を見分ける
    • 不要牌を認識
    • 手役の可能性を探る

中級者への道

手牌効率の向上:
- 受け入れ枚数を数える
- 両面待ちを優先
- 孤立牌を早めに処理
- 手変わりを意識

まとめ

手牌は麻雀の中心となる要素で、13枚(ツモ時14枚)の牌を管理しながら和了を目指します。適切な理牌により見やすく整理し、効率的に面子を作ることが上達への第一歩です。

初心者の方は、まず手牌の枚数管理と基本的な理牌を身につけましょう。種類別・数字順に並べることから始め、徐々に効率的な形の作り方を学んでいくことが大切です。手牌を正しく管理できるようになれば、麻雀の楽しさがより一層深まるでしょう。

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