対子(トイツ)とは
対子(トイツ) とは、麻雀において同じ牌2枚のペアのことです。例えば、三萬・三萬(33萬)や、白・白(白白)などが対子になります。
対子は手牌構成の基本要素で、雀頭(ジャントウ)になったり、刻子(コーツ)への発展形になったりする重要な形です。
対子の詳細解説
対子の役割
| 役割 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 雀頭になる | あがりに必要な頭 | 最終的に1つ必要 |
| 刻子への発展 | あと1枚で刻子 | ポンor自摸で完成 |
| 七対子の構成要素 | 7つの対子であがり | 特殊役 |
対子の種類
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数牌の対子
- 萬子:11萬、55萬、99萬など
- 筒子:22筒、66筒、88筒など
- 索子:33索、77索、99索など
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字牌の対子
- 風牌:東東、南南、西西、北北
- 三元牌:白白、發發、中中
対子の数と手作り
| 対子の数 | 方向性 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0個 | 順子系 | 雀頭不足に注意 |
| 1個 | バランス型 | 理想的 |
| 2個 | 選択の余地 | どちらを雀頭にするか |
| 3個以上 | 対子過多 | 七対子or対々和検討 |
使用例
実際の場面での使い方
例1:手牌構成の説明
「対子が1個しかないから、これを雀頭にしよう」
「対子が4つもある...七対子で行くか」
例2:ポンの判断
「役牌の対子があるから、ポンして1翻確保」
「ドラの対子、これはポンしたいな」
例3:対子の処理
「対子が多すぎるから、1つ崩して塔子にしよう」
「安全牌の対子は最後まで持っておこう」
対子と雀頭の関係
雀頭(ジャントウ)とは
- 定義:あがり形における対子のこと
- 必要数:通常のあがりには1つ必要
- 別名:頭(アタマ)、眼(ガン)
対子から雀頭へ
手牌の対子 → あがり時 → 雀頭
55萬 完成 頭
関連用語
- 雀頭(ジャントウ):あがり形の対子
- 刻子(コーツ):同じ牌3枚
- 七対子(チートイツ):7つの対子の役
- 対々和(トイトイホー):刻子のみの役
- シャンポン待ち:2つの対子で待つ形
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
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対子過多
- 3個以上は要注意
- 面子にならず手が進まない
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雀頭忘れ
- 4面子できても雀頭がない
- 単騎待ちになることも
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安易な対子落とし
- 役牌の対子を切ってしまう
- 後で後悔することが多い
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対子の数え間違い
- 暗刻も対子と数えてしまう
- 正確には2枚のペアのみ
対子を活かした手作り
対子が少ない時(0〜1個)
- 順子系の手作り
- 平和(ピンフ)狙い
- 両面待ちを重視
対子が多い時(3個以上)
-
七対子ルート
- 4対子以上で検討
- 守備的にも優秀
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対々和ルート
- 刻子を作っていく
- 鳴いて手を進める
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対子を崩す
- 連続する数牌なら塔子に
- バランスを整える
対子に関する役
対子が重要な役
| 役名 | 対子の使い方 |
|---|---|
| 七対子 | 7つの対子で構成 |
| 二盃口 | 同じ順子を2組(対子×3) |
| 対々和 | すべて刻子(対子から発展) |
戦術的なポイント
対子の価値判断
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役牌の対子
- 最も価値が高い
- 1翻が確定
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ドラの対子
- 打点に直結
- 積極的に活用
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19字牌の対子
- 安全牌として有用
- 雀頭候補
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中張牌の対子
- 順子にも発展可能
- 柔軟性がある
まとめ
対子は同じ牌2枚という単純な形ですが、麻雀において非常に重要な役割を持ちます。雀頭として必須であり、刻子への発展形でもあり、七対子という特殊な役の構成要素でもあります。初心者の方は、対子の数を常に意識し、多すぎず少なすぎずのバランスを保つことが大切です。対子の扱い方をマスターすれば、柔軟な手作りができるようになるでしょう。